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廣田、ミラーをパウンドで圧倒しUFC初勝利&夜叉坊との再戦要求

日本時間12月18日(日)、 アメリカ・カリフォルニア州サクラメントにあるゴールデン1センターで行われたUFCファイトナイト・サクラメントのプレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の試合レポート。

フェザー級 5分3ラウンド 
コール・ミラー vs. 廣田瑞人




長身を誇るミラーは、この試合が実にUFC20戦目。最近はノーコンテストを挟みつつ、マックス・ホロウェイとアレックス・カサレスという強豪に2連敗している。

対する日本の廣田は、昨年の『Road to UFC: Japan』にて石原夜叉坊と優勝を分け合って以来の登場。念願のUFC本戦初勝利を目指す。

1ラウンド。オーソドックスに構えた廣田は、リーチ差をかいぐぐって接近してボディを放つと、ボディロックでテイクダウンを決めるが、ミラーも立ち上がる。さらに廣田はミラーのジャブをかわして距離を詰めにいくが、ミラーの右を被弾。ぐらつくがすかさず組み付くと、再びテイクダウンに成功。上からパウンドを放つが、ミラーも足を使って突き放して試合はスタンドに。 リーチを活かしてローや前蹴りで距離を保つミラー。廣田はよく見ながらフェイントを繰り返し、また太ももへのパンチやローを繰り出しながら頭を振って中に入る機会を伺う。

やがて廣田は綺麗な逆ワンツーをヒットさせたあと、ボディロックで組み付いてテイクダウンに成功。ミラーのアップキックをかいくぐってパウンドを当てる。再び試合はスタンドに戻るが、廣田はミラーのパンチを見切ってまたしても組み付いてテイクダウンし、ハーフ上で抑え込むとパウンドを連打する。ミラーが足を効かせても距離を取って冷静に対処した廣田は、さらにパウンドを当てて試合を有利に進めた。

2ラウンド、廣田は同じパターンでパンチから組み付いてテイクダウンを奪うも、今度はミラーが下から足関節を仕掛けて上を取り返す。しかし金網を背に上体を起こした廣田は、小手投げの形で上になることに成功。ハーフ上で胸を合わせて、前腕でミラーのアゴを圧迫してはパウンドを当ててゆく。ミラーが柔軟な身体を活かしてスイープを狙うとすかさず上体を起こした廣田は、さらに上からパウンドを放っていった。

3ラウンド。廣田はミラーのワンツーをかいくぐって距離を詰めて組み付いてのテイクダウンを狙うが、ミラーはディフェンス。しかし廣田は中に入って右を当ててから再びボディロックで組み付き、テイクダウンに成功! 前ラウンド同様にハーフで胸を合わせて抑え込ンでは、パウンドを当ててゆく。ミラーはなんとか脇を差しての反撃を試みるが、廣田はそれを許さない。

ミラーはなんとか片足を戻してバタフライガードを作るが、ここで廣田は上体を起こして体重をかけてパウンド。さらにハーフで抑え込んだ廣田は、その後も上をキープしてパウンドを入れ続けて試合を終えた。

判定は3-0(30-26, 30-27, 30-27)で廣田に。リーチ差をかいくぐってのテイクダウンから安定したトップゲームを用いた盤石の試合展開で、UFC本戦4戦目にして嬉しい初勝利を飾った廣田は試合後

「コール・ミラー選手は本当に力が強かったです。そこに驚いたのと、もっといい試合ができたのにという気持ちがあります。もしチャンスを頂けるのなら、ぜひ石原夜叉坊選手と再戦をしたいと思います。ただ自分には次の相手を選ぶ権利は無いと思うので、UFCから話を頂ければ戦います」と語った。


ライトヘビー級 5分3ラウンド 
ルイス・エンリケ・ダ・シウバ vs. ポール・クレイグ




ブラジルのシウバは、これまで12戦全勝で全試合をフィニッシュで決めている。UFCに登場してからも2連勝中だ。対するスコットランドのクレイグもやはり、これまでの8戦を全てフィニッシュで勝利しており、そのうちの7試合を一本勝利している。注目の無敗対決だ。

1ラウンド、グローブタッチのために伸ばしたダ・シウバの手を無視してミドルを放っていったクレイグ。ダ・シウバはすかさず組み付くが、それを振りほどいたクレイグは、再び前進してミドルから組み付いてテイクダウンに成功。ダ・シウバはハーフ下からキムラロックを狙うが、クレイグは腕を抜いてパウンドを放ち、ダ・シウバの顔面を切り裂く。ダ・シウバは脇を差してのシングルレッグに移行して上を狙うが、クレイグは投げ返して上を取りサイドに。

ダ・シウバは再びスクランブルからタックルに移行するが、ここでクレイグはギロチン。深く入ったかに見えたが、ダ・シウバは首を抜くと立ち上がってスタンドを要求。やがて組んだ両者は投げの打ち合いを見せ、またしてもクレイグが上を取ってみせた。

2ラウンド。両者の動きが落ちるなか、ダ・シウバは綺麗な右ストレートをヒット。するとクレイグは引き込み。ダ・シウバが上からのパウンドを狙うと、クレイグは三角締めの体勢に! 脱出を試みたダ・シウバが体重をかけながら身体を捻ったところで、クレイグは腕十字に移行。ダ・シウバの腕を完全に伸ばし、1分59秒でタップを奪ってみせた。

またしても一本勝ちで9連勝を記録し、見事なUFCデビューを果たしたクレイグは「UFCで勝つことができて嬉しいよ。まずは三角締めを狙ったけど、腕が空いていたからそっちを極めたんだ」と語った。


ウェルター級 5分3ラウンド 
ブライアン・バーバリーナ vs. コルビー・コビントン




今年1月に超新星セージ・ノースカットから一本勝ちして名を挙げたバーバリーナは、5月にはTUFブラジル覇者のワーレイ・アウヴェスをも倒して勢いに乗っている。対するコビントンも現在2連勝中。上昇気流に乗る両者の対決だ。

1ラウンド、両者サウスポー。コビントンは距離を詰めて派手な回転蹴りを放つと、さらにシングルレッグでテイクダウン。さらにバックに付いてバーバリーナをグラウンドに引きずり込む。バーバリーナは立ち上がって正対するが、コビントンは執拗にテイクダウンを狙う。やがてバーバリーナは距離を取ることに成功するが、コビントンはまたしても距離を詰めてテイクダウンから背後に。バーバリーナがアームロックを仕掛けて振りほどくと、両者は至近距離で打撃を交換し合った。

2ラウンドも、コビントンがパンチで距離を詰めてテイクダウンを取り、バーバリーナが立ち上がって振りほどく展開が続く。バーバリーナは大きなダメージを負うことなくコビントンのグラインディング攻撃を凌ぎ続けるが、コビントンのプレッシャーは止むことがなかった

3ラウンド、後の無いバーバリーナは前に出てパンチを振るうが、コビントンにまたしてもテイクダウンされバックにつかれてしまう。それも凌いで正対して離れるバーバリーナだが、コビントンはテイクダウンを取り続ける。結局バーバリーナは最後までこの展開を変えられないまま試合を終えた。単調な展開に場内からはブーイングも聞かれた。

判定は3-0 (三者とも30-27)で、レスリング力を見せつけたコビントンを指示した。


ウェルター級 5分3ラウンド 
ジェームス・ムーンタスリ vs. アレックス・モロノ




ムーンタスリは前回、アレックス・オリヴェイラに判定で敗戦。対するモレノは前回のUFCデビュー戦でカイル・ノークを判定2-1で下しており、現在6連勝中だ。

1ラウンド。オーソドックスから右のローやミドルを放つモロノに対し、テコンドーをベースに持つムーンタスリは、ガードを下ろして軽快なフットワークからスイッチを繰り返してはミドルや関節蹴りを返す。このラウンドはお互い距離を取ってはたまに蹴りを放つ展開が続き、終了時にはブーイングも聞かれた。

2ラウンド、モロノは前に出てフックやバックフィストを放つが、ムーンタスリはよく見てミドルや右ストレートのカウンターを当てる。後半前に出たモロノが右フックをヒット。さらに首相撲から膝やヒジをヒット。ムーンタスリの左目尻から出血をさせると、さらに右のスピニングバックフィストを当ててみせた。

3ラウンド、前に出るモロノは、再び強烈な右をヒット! ぐらついたムーンタスリをケージに詰めるとさらにパンチのラッシュをかけ、さらに右をヒット。一度離れたモロノは右肘から右ストレートを当てるが、ムーンタスリは鼻血を流しながらも倒れず、距離を取ってはバックスピンキック等で反撃。両者疲労困憊で足元もおぼつかないまま打撃を繰り出すなか、試合は終了した。

判定は3-0 (三者とも29-28) で、前に出続けて与えたダメージで上回ったモロノに凱歌が上がった。


ライト級 5分3ラウンド 
ジョシュ・エメット vs. スコット・ホルツマン




地元のチーム・アルファメール所属のエメットは、前回のUFCデビュー戦でジョン・タックに判定2-1で勝利し、戦績を10戦全勝に伸ばしている。対するホルツマンも前回コーディ・フィスターに勝利し、戦績は9勝1敗だ。

1ラウンド、距離を取ってスイッチを繰り返すエメットはテイクダウンを仕掛けるが、ホルツマンはそれを切って首相撲から膝を放つ。それでもエメットは前傾でホルツマンをケージに押し付けると、高々とリフトしてのテイクダウンに成功。しかし立ち上がったホルツマンも、小内刈りでテイクダウンを取り返すと、パウンドの連打。エメットは被弾しながらも足を使って距離を取り、立ち上がることに成功した。

2ラウンド、ホルツマンのハイをキャッチして押し倒し、バックに付いたエメットは背後から足に膝の連打。それを振りほどいて正対したホルツマンは首相撲から膝、さらにバックヒジを狙うが空振り。ここでバランスを崩したホルツマンにエメットが強烈な右ストレートを連打で当てる! しかしホルツマンも体勢を立て直してみせた。

ホルツマンは逆にダブルレッグでテイクダウンを奪うが、エメットは下からの足関節を仕掛けて逆に上を取り返してバックに。しかしホルツマンは体勢を低くしてエメットを前に落とすと、逆にバック。すると正対してみせるエメット。離れた両者は激しい打ち合いに。エメットは豪快は飛び膝を当ててホルツマンをぐらつかせてみせた。

3ラウンドも、打撃とテイクダウンを交えた激しい攻防を繰り返す両者。やがてエメットの右がヒットしホルツマンがぐらつく。さらに飛び膝を当てたエメットはテイクダウンを取るが、ホルツマンは立ち上がり振りほどくと、ワンツーで反撃。さらにダブルレッグでテイクダウンを取るがエメットはすぐに立ち上がり、逆にテイクダウン狙いからバックに。すると正対するホルツマン。

離れるとさらに激しい打ち合いとテイクダウンの攻防を繰り出す両者は、一進一退のままし合い終了のベルを聞いた。

激闘の判定は3-0 (三者とも29-28)でエメットに。地元サクラメントでプロ11連勝を果たしたエメットは「チームメイトみんなに感謝だ。これからラストファイトを行うユライア・フェイバーやペイジ・ヴァンザントも声援をしてくれよ!」と語った。


女子バンタム級 5分3ラウンド 
レスリー・スミス vs. アイリーン・アルダナ




スミスは今年の3月に中井りんに勝利したものの、5月には怪物クリスチャン・サイボーグに1RKO負けを喫している。対するメキシコのアルダナはインヴィクタFCでの2連勝を経て、今回がUFCデビューだ。

1ラウンド、両者オーソドックス。中央を取り、ワンツーで前に出るスミスに対し、アルダナはサークリングしながらリーチを活かした鋭いジャブでカウンターを狙う。やがてスミスの右オーバーハンドがヒットしてアルダナがダウン! さらにスミスはパウンドで猛追するが、アルダナは被弾しながらも立ち上がり反撃して距離を取ることに成功。

さらに前に出続けるスミスは、スピニングバックフィストも交えて攻撃を続けるが、アルダナもよく見て頭を振りながら反撃。終盤もラッシュを見せるスミスに負けじと打ち返してみせた。

2ラウンドも、果敢に前に出るスミスに対して、回りながらカウンターを放つアルダナによる激しい攻防が続く。アルダナは時にスピニングエルボーやミドルをヒットさせるが、スミスは意に介さず前進する。しかし終盤、アルダナの鋭いワンツーがカウンターでクリーンヒット。一瞬動きが止まったスミスに、アルダナはさらにワンツーを連続で当ててみせた。

3ラウンドも前に出るスミスと、迎え撃つアルダナのパンチが交錯する展開に。アルダナはボディを交えてカウンターを当てるが、スミスは前進をやめない。試合終了寸前、アルダナはダブルレッグでテイクダウンを取ると、スタンディングの状態から蹴りをスミスの足に放ってみせた。

激闘の判定は3-0 (29-28, 29-28, 30-27)でスミスに。勝者は「勝利には満足しているわ。(前に出るという)作戦を実行できたと思う。1Rにフィニッシュできなかったことには驚いた。向こうはスーパータフだったわ。これからも階段を登っていきたい」と語った。