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バガウティノフが激戦を制し、セオドルも勝利

日本時間6月19日(日)、カナダ・オンタリオ州オタワにあるTDプレイス・アリーナで行われたUFCファイトナイト・オタワのアーリープレリミナリーファイト(前座試合前半戦)の結果は以下の通り。

ミドル級 5分3ラウンド 
エリアス・セオドル vs. サム・アルビー




地元カナダのセオドルはUFCデビュー後3連勝を飾ったが、前回チアゴ・サントスに判定で敗れてプロ初黒星を喫している。対するアルビーも3連続KO勝利の後、前回はデレク・ブランソンにTKO負け。これまでの勢いを取り戻したい両者による対戦となった。

1ラウンド。軽快なステップでスイッチをしながら各種の蹴りを出すセオドルに対し、サウスポーのアルビーもリラックスした構えでチャンスをうかがう。セオドルの軽い蹴りがガードの上から当たった以外、両者有効打が出ないままラウンドが終了した。

2ラウンド。距離を詰めて得意のフックを当てたいアルビーだが、セオドルは蹴りを使いながらサークリングして回避。アルビーはそれをガードしつつ、前に出て右アッパーを当てる。セオドルはカウンターのジャンピングハイをブロックの上から当ててみせた。

3ラウンドも同様の展開が続く。回るセオドルを捕まえられず苛立ったアルビーは、ノーガードで前に。するとセオドルは組み付いて背後に付く。アルビーはケージ際に移行して正対し、両者は離れた。

その後も追いかけるアルビーと回るセオドルの展開が続き、あまり有効打は見られずブーイングが響くなか試合は終了した。

判定は3-0(30-27、30-27、29-28)で、ブロックの上からながら多数の蹴りを当ててみせたセオドルを支持した。

女子ストロー級 5分3ラウンド 
ランダ・マルコス vs. ジョセリン・ジョーンズ・ライバーガー




イラク出身、カナダで育ったマルコスは現在UFCで1勝2敗の選手。今回は計量を2パウンドオーバーし、罰金が科せられることになってしまった。現在女子ストロー級ランキング14位。対するアメリカ人のマルコスは前回のUFCデビュー戦を落としており、両者、なんとしても勝利が欲しいところだ。

1ラウンド、オーソドックスに構える両者。組み付いたマルコスは、相手をケージに押し付けてクリンチアッパーの連打。終盤ジョーンズ・ライバーガーはボディロックからのテイクダウンに成功するが、マルコスはすぐに足を搦めてヒール狙いに。

それを防いだジョーンズ・ライバーガーが逆に足を狙うと、上を取ったマルコスはパウンドの連打を落として場内を沸かせた。

スタンドの攻防で費やされた2ラウンド。リーチに勝るジョーンズ・ライバーガーはジャブを起点にコンビネーションを放つと、マルコスも左右のジャブを当ててみせた。

3ラウンド。ジョーンズ・ライバーガーはスイッチしながらジャブから蹴りにつなぐ。マルコスは組み付いてテイクダウンを取るが、ジョーンズ・ライバーガーはすぐに立ち上がる。終盤、マルコスがパンチでプレッシャーをかけると、ジョーンズ・ライバーガーもカウンターのジャブを当てた。

判定は3-0(30-27、29-28、29-28)でマルコスに。勝者は「カナダ、ありがとう。前回は自分の力を発揮できなかったけど、今回はミシガン・トップチームのみんなが助けてくれた。今度はぜひバンクーバーの大会で戦いたい」と語った。

ウェルター級 5分3ラウンド 
コルビー・コンビントン vs. ジョナサン・ムニエ




オレゴン出身のコビントンは前回、ワーレイ・アウヴェスのギロチンチョークでプロ初敗北を喫している。対する地元カナダのムニエは、現在プロ戦績7戦全勝。今回が待望のオクタゴンデビューだ。

1ラウンド。派手なスピンキックから組み付いたコンビントンは、テイクダウンを狙いながらムニエの背後に回る。やがてダブルレッグに移行してテイクダウンに成功したコンビントンは、コツコツとパウンドを落としていった。

2ラウンド。サウスポーの構えから再び組み付いたコンビントンがテイクダウンに成功。ムニエはスクランブルから前転して足関節狙いを見せるも、コンビントンは防いで上を取る。ムニエは再び下から足を狙ってゆくが、コンビントンは体重をかけて潰してパウンドを当てていった。

3ラウンド。前に出るコンビントンは左のスピニングバックフィスト! これがヒットしてムニエがダウンすると、襲いかかったコンビントンはバックを取ってチョークに。54秒でタップを奪ってみせた。

勝者のコビントンは、「GSPであろうが俺を止めることはできないぜ!」と吠えて場内からブーイングを浴びた後「ウェルター級の連中よ、待ってろよ! 次はキム・ドンヒョンと戦いたいね。あるいはデミアン・マイアだ。本物のグラップラーの実力を見せてやるよ」とさらに大胆な発言を続けた。

フライ級 5分3ラウンド 
アリ・バガウティノフ vs. ジアン・エレーラ




ロシアのバガウティノフは2014年7月、フライ級絶対王者デミトリアス・ジョンソンに挑戦するも敗退。その後禁止物質が体内から検出されて一年間の出場停止を受けた後、ジョセフ・ベナビデスにも敗れて2連敗中。ランキングは現在10位だ。

対するフロリダ州に拠点を置くエレーラはUFCデビュー戦こそレイ・ボーグに敗れたものの、善戦は昨年12月、ジョーイ・サンチェスにパンチでTKO勝利をしている。

1ラウンド。オーソドックスのエレーラに対し、サウスポーのバガウティノフは左右の蹴り、そして左ストレートや右フックをヒット。さらにシングルレッグでテイクダウンを奪うと、立ち上がって強烈なパウンドを落とす。

下からの足を搦めてヒールフックを狙うエレーラだが、バガウティノフは難なく対処し、パウンドを放ち続けた。

2ラウンド。またもやテイクダウンを奪ったバガウティノフは、すぐにサイドを奪取。エレーラは下から逆三角を仕掛けるが、バガウティノフは脱出、さらにパウンドを落としてゆく。しかしスクランブルしたしたエレーラは逆にタックルからテイクダウン。形成逆転かと思われたが、バガウティノフはリバーサルで再び上になり、パウンド。

相当打たれているエレーラだが、終盤立ち上がって飛び膝を放つなど衰えぬ闘志を見せた。

3ラウンド、間合いを詰めようとするヘレーラと、サークリングしながら蹴りで距離を取るバガウティノフ。やがてバガウティノフはカウンターのシングルレッグからテイクダウン。ヘレーラが立ち上がると、バガウティノフはさらにテイクダウンを狙うが、ここでヘレーラはキムラロックへ。

腕を取られながらもサイドを取るバガウティノフだが、ヘレーラは腕を極めたまま切り返して上になり、背中に回したバガウティノフの腕をさらに強烈に絞り上げる! 完全に極まったかに見えたが、バガウティノフは体勢をリバースして腕を戻して脱出! 

残り僅か、脱出して立ち上がったヘレーラは、下がるバガウティノフにパンチで迫るが、バガウティノフはカウンターのテイクダウンを決めてパウンド。最後は有利な状況で試合を終わらせた。

判定は3-0(三者とも30-27)でバガウティノフに。ラストラウンドの大ピンチを乗り越えて激戦を制し、そのタフネスを改めて見せつけた。