日本時間2月7日(日)、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたUFCファイトナイト、プレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の結果は以下の通り。
ライト級 5分3ラウンド
ジョシュ・バークマン vs. K.J.ヌーンズ

ファンにおなじみのベテラン強打者同士の対決。プロボクサーとしても実績を持つヌーンズは、昨年5月アレックス・オリヴェリラに敗れて以来の登場。今までウェルター級で戦っておりこれがライト級初戦のバークマンのほうも、前戦は8月にパトリック・コーテに敗れている。負けられない二人の戦いとなった。
1ラウンド。オーソドックスで様子を見るヌーンズに対して、バークマンはスイッチを繰り返しながら強烈なローとミドルを放ってゆく。しばらくほとんど手を出さずにいたスロースターターのヌーンズは、ラウンド終盤に入って飛び込んでのパンチを数発放った。
2ラウンド。距離を詰めてシングルレッグに入ったバークマンは、ダブルに切り替えてヌーンズの体を高々と抱え上げてテイクダウンするも、ヌーンズはすぐに立ち上がる。スタンドに戻ると、バークマンの蹴りに合わせてヌーンズが左をヒット。その後はヌーンズがプレッシャーをかけてゆく展開が続くが、相変わらず手数は出ないままだった。
3ラウンド。バークマンのテイクダウン狙いを防いだヌーンズが前進。動きの落ちてきたバークマンをケージ際に追い詰めると左フックを当てる。さらに前進を続けるヌーンズが右ストレートを当てると、バークマンは組み付いて凌ぐ。ヌーンズはそれを振りほどく。その後は打撃でプレッシャーをかけるヌーンズと、組み付いてスタンド戦を避けようとするバークマンによる攻防が続いた。残り30秒のところで、ヌーンズを金網に押し付けたバークマンが、高々とヌーンズを抱え上げてのテイクダウンに成功! そのまま試合終了まで上のポジションを維持し続けた。
判定は3-0 (三者とも30-27)でバークマンに。前半は蹴りでポイントを稼ぎ、後半のヌーンズの反撃をレスリングで凌いでみせるという総合力の勝利で、ライト級デビュー戦を飾ってみせたバークマンは「初めてのライト級戦で勝てて良かったよ。今までで一番キツいウェイトカットで、試合でもそれが影響したと思う。次はちょっとやり方を変えないといけないかもしれないね」と語った。
ヘビー級 5分3ラウンド
デリック・ルイス vs. ダミアン・グラボウスキー

強打者ルイスは、前回は10月にビクトー・ペスタにTKO勝ちして以来の登場となる。対するポーランド出身のグラボウスキーは、これがUFCデビュー戦。これまで20戦2 敗という戦績を誇っている。
1ラウンド、両者オーソドックスに。前に出て思い切り右を放ったルイスに対して、グラボウスキーはテイクダウンを仕掛けるがルイスは脇をすくって逆に投げ返して上に。ルイスは立ち上がって距離を取ると、飛び込みざまの強烈なパウンドをヒット! 大きなダメージを与えたルイスが、さらに同じ攻撃を繰り返すとグラボウスキーが戦闘不能に。2分17秒で試合はでストップされた。
持ち前の強打で圧勝したルイスは「チャンピオンに挑戦表明したいけど、まだ早いと言われるかもしれないね。これからも勝ち続けたいよ」と語った。
フライ級 5分3ラウンド
レイ・ボーグ vs. ジャスティン・スコギンズ

現在UFC3連勝中でランキング12位に付けるボーグと、前戦ではジョシュ・サンポを倒しているスコギンズ。上昇気流に乗った同士の試合となった。
1ラウンド。オーソドックスでガードを固めるボーグに対して、伝統空手風のスタイルで広く構えて距離を取るスコギンズ。ボーグは距離を詰めてテイクダウンを取るが、スコギンズはすぐに立ち上がり、やがて距離を取ることに成功。スコギンズは、その後も組み付いて来るボーグを振りほどいてはスイッチを繰り返しながら軽快なステップを踏んで遠い距離からパンチやハイ、ミドル、ローと放ち続ける。距離を詰められなくなってきたボーグに対し、調子に乗ったスコギンズは掛け蹴りや後ろ廻し蹴り等の派手な技を繰り出していった。
2ラウンド。再び強引に距離を詰めたボーグは、テイクダウンが取れないと見るや跳び付きガードに。しかし、スコギンズがパウンドからパスと攻め込むと、ボーグは距離を取って両者スタンドに戻る。展開を変えたいボーグは頭を振ってパンチで前に出るが、軽快なフットワークでそれをかわすスコギンズは、ボディロックからテイクダウン。ボーグがスクランブルを仕掛けても、スコギンズはそれを切り替えし、頭をボーグのアゴに押し付けては近距離からの打撃を当ててみせる。グラップリングでも互角以上に渡り合うスコギンズは、その後のスタンドの攻防でも遠い距離からのパンチと蹴りを当てていった。
3ラウンド、開始と同時にシングルレッグを狙ったボーグがテイクダウンに成功。しかし、スコギンズはスクランブルで逆に上を取り返し、足を一本超えてハーフ上に。優位なポジションをキープしたスコギンズは、頭をボーグのアゴに当てて金網に押し付けて細かい打撃を当てる。やがて両者は離れるが、距離が詰まるとスコギンズはまたしてもボディロックからテイクダウン。その後試合終了までスコギンズが上のポジションを取り続けた。
判定は3-0 (30-27, 30-27, 30-26)でスコギンズに。スタンドでは遠い間合いからの空手流のステップと打撃で圧倒し、グラップリングでもボディロックからのテイクダウン、スクランブル、見事なヘッドポジショニングでペースを握っての完勝だった。オクタゴンインタビューを受けた勝者は、「デイナ・ホワイト(UFC代表)、僕にチャンスをくれ。今年はこのジャスティン・スコギンズの年になるんだ! 僕はチャンピオンになる! 相手は誰だっていいんだ。もし次に(王者の)デミトリアス・ジョンソンと組まれたとしても、戦う準備がある!」と大いにアピールをしてみせた。
フェザー級 5分3ラウンド
ノアド・ラハト vs. ディエゴ・リバス
ブラジリアン柔術にて実績を残すイスラエル出身のラハトに対して、 チリ出身のリバスのバックグラウンドはボクシング。異なるスタイルを持つ者同士の対決となった。
1ラウンド、オーソドックスに構える両者。リバスが前に出たところで、ラハトは早々にテイクダウンに成功。リバスのスイープの仕掛けに合わせてマウントを奪ってギロチンを仕掛けるが、リバスも粘って脱出。その後再びマウントを奪ったラハトは、バックに付いてのチョーク、肩固め、ギロチンと攻め込むが、リバスは辛抱強くディフェンスし続けた。
2ラウンド。距離をうかがいながら打撃の交換をする両者。と、おもむろにリバスが高々と飛び上がって右膝! これがアゴにスマッシュシットしてラハトは昏倒! 23秒のことだった。
1ラウンドの劣勢を見事に一撃でひっくり返してみせたリバスは、これでプロ戦績7戦全勝。もともとボクシング一辺倒だった若者が、寝技における防御やフィニッシュの飛び膝など進化を見せつけた。