日本時間2016年7月14日(木)に米国サウスダコタ州スーフォールズにあるダニー・スタンフォード・プレミア・センターで開催されたUFCファイトナイト・スーフォールズのプレリミナリーファイト前半戦の試合レポート。
バンタム級 5分3ラウンド ハニ・ヤヒーラ vs. マシュー・ロペス 25年間のレスリングのキャリアを持つ無敗のマシュー・ロペスがWEC/UFCですでに13戦の経験を持つアブダビ優勝ファイター、ハニ・ヤヒーラと対戦。バンタム級の超新星と歴戦のベテランの激突に注目があつまった。脇のしまったワンツーで距離を詰めると攻防を乱打戦に持ち込んだヤヒーラが双差しからのテイクダウンを狙うがロペスがこれを潰してトップを奪取。ロペスはヤヒーラの寝技を警戒して距離をとるとスタンドでの攻防を要求する。やや単調なワンツーを繰り返していたヤヒーラはローキックの蹴り足を拾われ下のポジションを許すが相手のサブミッションの仕掛けに合わせてトップポジションを奪い返す。その後はロペスのスイープ、そしてヤヒーラは足関節技などで互いにグラウンドで激しく主導権を奪い合う。 1ラウンド終盤でのスクランブルで体力を勝もしたのかロペスは動きが散漫に見える。片足タックルをもらいながら、即座にオモプラータでスイープを見せるヤヒーラに対し、ロペスは相手をリバース・トライアングルに捉え、この攻防に場内がどよめくが、ヤヒーラは難なくこれを脱出するとがっちりとハーフガードで相手をコントロールし、コツコツとヒジとパウンドを落とし続ける。残り時間1分30秒、ロペスはヤヒーラの強烈なパウンドを浴びながらも、なんとか攻防をスタンドに戻ものの、ヤヒーラのジャブを被弾するとテイクダウンを許してしまう。ヤヒーラは即座にロペスの足を超えるとすぐに相手をアームバーに捉えるが、ラウンド終了までにその腕を伸ばしきることはできなかった。 ロペスの大振りの右に組みついたヤヒーラだが、ロペスは相手の投げを潰して上のポジションをとるとスタンドを要求。しかしずるずると後退するロペスを金網ぎわまで追い込んだヤヒーラは残り時間3分30秒で再びがっちりとトップポジションを奪取する。レフリーのブレイクを呼び込むためにしがみつくばかりのロペスのバックを狙ったヤヒーラはそれを逃れられると相手を得意の肩固めにキャッチ!3ラウンド4分19秒、ロペスにはタップ以外の選択肢は残されていなかった。 レスリング・エリートとのタフなグラップリング合戦をブラジリアン柔術の技術を駆使して制したブラジルのハニ・ヤヒーラは試合後にその激戦へのコメントを求められると、「そうだね、彼は8勝0敗で間違いなく将来有望なファイターだった。俺に取ってもこの試合はチャレンジだったよ。最後は俺も疲れていたけど、うまく技が決まって良かった。9月のブラジル大会に参戦したいと思っている」と語り、相手の実力を認めるとともにブラジル大会への参戦をアピールした。 この一戦でヤヒーラは22勝8敗1ノーコンテスト、カリフォルニアのマシュー・ロペスはUFCデビュー戦を白星で飾れず8勝1敗となった。 ライトヘビー級 5分3ラウンドデビン・クラーク vs. アレックス・ニコルソン ダイナミックなキックで歩くように前に出てくるニコルソンをクラークが両足タックルでテイクダウンし、ジリジリと有利なポジションを伺っている。ハーフガードの状態からニコルソンを肩固めに捉えたクラークだが、ニコルソンは暴れてこれを脱出。攻防をスタンドに戻し、完全にスイッチの入ったニコルソンは猛烈なキックをクラークに叩き込む。ニコルソンによるローブローで試合は一度中断されるが、再開後に飛び込んだニコルソンにクラークのカウンターのストレートが直撃し、ニコルソンが真下に崩れ落ちるように倒れこむ。即座にフィニッシュに躍りかかるクラークを振りほどいたニコルソンは攻防をスタンドに戻すと、その後も直線的な踏み込みで何度も突進を繰り返す。するとこのうちの一発の右がクラークを捉え、さらに追撃のパウンドにクラークの体が脱力し、グニャリとマットに崩れ落ちた。 これを確認したレフリーが即座に試合終了を宣告。時間は1ラウンド4分57秒だった。この勝利でミドル級に階級を落としたフロリダのアレックス・ニコルソンは嬉しいUFC初勝利を記録し戦績を7勝2敗と伸ばした。一方地元スーフォールズでほろ苦UFCデビューとなったデビン・クラークはプロ初黒星を経験し、6勝1敗となった。