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ハッピーな気分で大試合に臨むドス・サントス

 

ヘビー級タイトルを射程内に捉えるか、トップ10の下位に転げ落ちるかを決めるであろう重要な試合を間近に控え、ジュニオール・ドス・サントスは笑顔だった。“集中”という名のしかめっ面も、メディアのシャットアウトもない。日本時間11日(月)、UFCファイトナイト・ザグレブのメインイベントで彼はベン・ロズウェルと対戦する。

MMA界で最もハッピーな男、それがジュニオールだ。

 



「オレはいい人生を送っている」と彼は言う。「素晴らしい家族がいて、人生はポジティブなことばかりさ。そりゃ、たまにはネガティブなことも起こるけど、それも人生。だからオレはハッピーだ。オレはハッピーな人間で、今でもすごいことを成し遂げている。最高の仲間と仕事ができるってのはいい気分だ。悪いことは考えない。いいことだけに目を向ける」

あまりにも単純な言い方に聞こえるが、同時になかなか深い言葉だ。笑ったり、人に親切にしたりするのに代償はいらない。UFC元ヘビー級王者がそれに気づいたのは大昔のことだ。だからこそ、およそ10年前にプロに転向した彼は、地元の英雄ミルコ・クロコップやクロアチア系アメリカ人のスティペ・ミオシッチを倒した今でも、ザグレブの人々に温かく受け入れられているのだろう。

「ここで試合ができてうれしいよ」と彼は述べた。「地元の2人と戦ったことがあるからな――クロコップとミオシッチだ――だから町に出て、人々がオレに気づき、話しかけてくれた時は驚いたんだ。すごくうれしかったよ。ここでの時間を楽しんでいる」

彼らの誇りである2人を屈服させたというのに?

すると彼は笑った。

「ああ、彼らはオレのことが好きみたいだ。日曜日の夜は応援して勝利を願ってくれるだろう。オレもそうしたいよ――彼らにいい勝利を見せたい」

12月にアリスター・オーフレイムに2ラウンドTKO負けを喫したドス・サントスにとっても、それは必要なことなのかもしれない。ミオシッチ戦でファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得後、1年の休止期間を経たドス・サントスは、“ザ・リーム”戦で終始精彩を欠いていた。それは長年のボクシングコーチで恩師でもあったルイス・ドレアが近くにいない初めての試合であり、“シガーノ”自身もすぐに状況の違いに気づいたという。

「ああ、彼がいなくて寂しかったし、その違いを感じたよ」と彼は述べた。

そのため、今回のトレーニングキャンプ終盤にドス・サントスとドレアは南フロリダのアメリカン・トップチーム(ATT)で再会を果たし、偉大なコーチはザグレブで教え子を見守ることになった。

「ATTでも助けてもらえるように彼を連れてきたんだ」とドス・サントスは述べた。「前回の試合ではそれができず、彼がいないなんて初めてだったから、良くない結果に終わってしまった。でも、また来てもらえたからハッピーだよ。彼はオレをよく知っていて、どうやってモチベーションを与え、トレーニングセッションでプッシュすればいいか分かっているんだ。オレもそれがすごく気に入っているし、助言が聞けるのはこの試合で役立つはず。彼が来てくれて状況は良くなった」

 



ロズウェルに対してはオーフレイムの時よりもいい戦いができるはずとドス・サントスは考えている。以前よりシャープになり、集中力を高めた彼は、再びタイトルレースに名乗りを上げるつもりだ。誰がベルトを持っていようと関係ない。そのため、長年のライバルであるケイン・ヴェラスケスとの4度目の対戦を彼が話題にすることはない。まずはロズウェル戦、そしてベルトを追い求めるのみ。それだけだ。彼は笑顔でそれを口にする。

「誰が王者でも気にしないし、誰が次の対戦相手でも構わない」と彼は述べた。「ベン・ロズウェルと戦えることに感謝している。もう一度タイトルに挑戦できるチャンスが欲しいだけ。オレは本気でまた王者になれると思い、そのために努力している。相手を選ぶのはUFCだ。誰が前に立とうと、戦う準備はいつでもできている」