日本時間11月20日(日)、 ブラジル・サンパウロにあるジナージオ・ド・イビラプエラで行われたUFCファイトナイト・サンパウロのメインイベント、ライアン・ベイダー vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラの試合レポート。
【メインイベント】ライトヘビー級 5分5ラウンド ライアン・ベイダー vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ ランキング4位のベイダーは、1月にアンソニー・ジョンソンに敗れたものの、9月にはイリル・ラティフィを2ラウンド膝蹴りで仕留めている。対する大ヴェテラン、40才のノゲイラも今年の5月、パトリック・カミンスに勝利して復調をアピールした。現在ランキングは9位だ。 両者は10年9月に一度対戦しており、その時はベイダーが3-0の判定勝ちを収めている。ノゲイラとしては6年越しのリベンジ戦となる。 1ラウンド、じりじりと距離を詰めるサウスポーのノゲイラに対し、オーソドックスのベイダーは軽快なフットワークから飛び込んでの右を当てる。やがて距離が詰まったところでノゲイラの左フックがヒット! さらに追うノゲイラだがここでベイダーが組み付いてテイクダウン。ベイダーは、立とうとするノゲイラの太ももに座る形で固定してパウンド。やがてノゲイラの上半身をマットに付けさせたベイダーは、ハーフガードのノゲイラを金網に押し付けた状態で強烈なパウンド! さらにヒジを落としてゆく。 それでも諦めないノゲイラは、ディープハーフガードの形から揺さぶりを試みるが、重身低く座り込んだベイダーは構わずヒジを落とす。さらにサイドを奪ってパウンドを落としていった。 2ラウンド、前に出たベイダーは再び豪快にテイクダウン。すぐに立ち上がろうとするノゲイラだが、ベイダーはグリップを離さず再びテイクダウンしてノゲイラをグラウンドで抑え込む。それでも立ち上がろうとしたノゲイラの背後に付いたベイダーはチョークを狙って締め上げるが、ノゲイラは脱力して角度をズラして脱出。場内は大歓声に包まれた。 さらにディープハーフガードを取るノゲイラだが、ベイダーは察知してガブると、再び背後に回ると、ノゲイラの手首を背中に回してさらに背中を付けさせ、ハーフ上の有利な体勢でラウンドを終えた。 3ラウンド。ベイダーは強烈なミドルを叩き込むが、ノゲイラは構わず前に。ベイダーはシングルレッグからテイクダウンに成功し、すぐにサイドに回る。やがてハーフ上に付いたベイダーは上から細かいパンチやヒジを落としてゆく。ノゲイラも辛抱強く両手でディフェンスするが、体勢を変えることはできない。さらにベイダーがパンチのラッシュを仕掛けると、ブロックする以外に手のなくなったノゲイラを見て、3分51秒でレフェリーが試合を止めた。 敵地で快勝したベイダーは「ちょっとスロースタートだったけど、3ラウンドになってエンジンがかかってきたよ。背筋を伸ばしてパウンドを打ってフィニッシュしなくてはならなかったんだ。序盤からダメージを与えたけど、丁寧打撃を打っていったんだ。そのうち仕留められる時がくると分かっていたから、勝ち急ぎたくなかったんだ。僕はタイトルに挑戦する資格があると思う」と語った。