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ペーニャ、ガステラム、ディラショーらが判定で勝利

日本時間2016年7月10日(日)にアメリカ、ネバダ州ラスベガスに新設されたT-Mobileアリーナで開催されたUFC 200のプレリミナリーファイト後半戦の試合レポート。



日本時間2016年7月10日(日)にアメリカ、ネバダ州ラスベガスに新設されたT-Mobileアリーナで開催されたUFC 200のプレリミナリーファイト・メインイベントではUFC女子バンタム級3位のキャット・ジンガノと同級5位のジュリアナ・ペーニャの一戦が実現した。

第1ラウンドはジンガノの切れ味鋭いテイクダウンが光ったものの、運動量に勝るペーニャが次第に試合の主導権を握ると中盤以降はジンガノを完封。29−28のユナニマス判定で勝利した。タイトル挑戦経験もあるコロラドのキャット・ジンガノを下したペーニャの名前がタイトル戦線に浮上する日もそう遠くはないだろう。ペーニャはこれで9勝2敗、ジンガノもまた9勝2敗となった。

サウスポーのジンガノがワンツーの連打で突進すると、ペーニャを金網に押し込んでから支え釣り込みの要領でテイクダウンを成功させる。一度は立ち上がり、金網に押し込んでくるペーニャを再びジンガノが小内刈りでテイクダウン。ペーニャは驚異的なフィジカルで起き上がると、ジンガノの投げを潰してトップを奪取!しかしギロチンを狙ったところでジンガノにトップを奪われ下のポジションになってしまう。マットを背にして無數の掌底を繰り出していたペーニャが立ち上がったところでラウンドが終了した。

ワンツーからのミドルに対して組みついてきたペーニャをジンガノが綺麗な払い腰で投げ捨てるが、下から器用に足を効かせるペーニャにジンガノはパウンドが落とせない。ジンガノは一度距離をとって再び相手を払い腰で投げ捨てると、がっちりとサイドポジションを奪うことに成功するが、ペーニャはこれをスクランブルにもちこむとジンガノの腹固めから逃れてそのバックを奪う。残り時間1分12秒、相手を背後から4の字フックでがっちりとコントロールしながらペーニャがチョークを狙う。このピンチをジンガノは相手の手首をしっかりとコントロールしてしのぎ切った。

ラウンド開始早々にペーニャがジンガノを大内刈りでテイクダウン!ヒジとパウンドを織り交ぜながら、ジリジリとポジションを進めるチャンスをうかがっている。残り時間3分、ジンガノの蹴り上げを捌いてペーニャがパスガードを成功させる。ジンガーのは亀のポジションに体勢を変えると立ち上がる機会を探るがペーニャが残り時間2分にはその背後を奪取し再びチョークを狙い始める。残り時間10秒、ジンガノはペーニャの脇をくぐってトップポジションを取り返すが万事休す、もはや試合をひっくり返す時間は残されていなかった。


ウェルター級 5分3ラウンド
ジョニー・ヘンドリックスvs. ケルヴィン・ガステラム



ガステラムはいつものように軽やかなフットワークから鋭いパンチ、そして左右のローを繰り出している。度々ガステラムがジャブから左のストレートでヘンドリックスの側頭部を捉える。残り2分、ガステラムのワンツーが立て続けにヘンドリックスの顔面を捉え会場をどよめかせると、ヘンドリックスは相手に組み付き体勢の立て直しを図る。終了間際にもガステラムがワンツーをまとめるが、ヘンドリックスがこれをパンチの連打で押し戻した。

1ラウンドの序盤とは打って変わり、ヘンドリックスが足を使ってガステラムの周囲を回る。何度かタックルで相手を金網に押し込んだヘンドリックスだが、テイクダウンまでは繋げられない。壁レスの攻防で体力を消耗したのかガステラムの手数はやや少なくなるが、押し込みと離れ際の連打を織り交ぜ攻防の主導権は渡さない。

最終ラウンド、序盤からガステラムのワンツーが立て続けにヘンドリックスの顔面を襲う。淡々とジャブ、そしてワンツーで前に出続けるガステラムをヘンドリックスはなんとか自慢の強打で押し戻そうとするが、その表情には疲労の色がうかがえる。残り時間1分30秒、ヘンドリックスが抜群のタイミングでタックルに飛び込むが、ガステラムはこれを金網際で受け止めると相手を突き放す。残り時間15秒、場内のファンの賞賛の歓声に応えるように、両者が足を止めて打ち合いを演じたが、ともに試合を決定する一撃を命中させることはなかった。

本戦の勝者は30-27、29−28、そして29−28のユナニマス判定でガステラム。UFCウェルター級12位のケルヴィン・ガステラムがそのキャリア最大のチャンスをものにし同級6位の元ウェルター級王者ジョニー・ヘンドリックスを撃破した。この勝利でTUF17ミドル級優勝ファイター、ガステラムはその戦績を13勝2敗と伸ばし、テキサスのジョニー・ヘンドリックスは17勝5敗と戦績を落とした。
バンタム級 5分3ラウンド
T.J.ディラショー vs. ハファエル・アスンソン



リードハンドを下げた構えから独特のフットワークを用いるディラショーに対し、アスンソンも丁寧にスタンスをスイッチし、細かく左右に動きつつカウンターの機会をうかがっている。残り時間2分、ディラショーの目線のフェイントからの右ハイキックがアスンソンの顔面を直撃するが、アスンソンは崩れない。終盤になるとディラショーが手数を増やし、圧力を強める姿を見せた。

第2ラウンドに入るとアスンソンをそのスピードでディラショーが突き放し始める。アスンソンも常に横方向への細かな動きを用いて相手に決定的な打撃を許さないがディラショーの手数の多さが際立つ攻防が繰り返される。残り時間50秒、アスンソンの鼻からの出血をドクターがチェックするために試合は一度中断されるが、試合は続行された。

最終ラウンドに入ると、時折アスンソンの強烈なキックがディラショーの前足、そして腹部を捉えるが、ディラショーのスピードは衰えない。ディラショーは一度アスンソンを金網まで押し込むと、その後は巧みに距離を調整してアスンソンのキックを封じると、残り時間40秒にはテイクダウンも成功。試合を通じて抜群のスピードと手数を印象付けた。

全局面でアスンソンを封じた元バンタム級王座のT.J. ディラショーはこの一戦を30−27の文句なしのユナニマス判定で勝利。2013年10月に両者が初めて対戦した際には、アスンソンがスプリット判定で勝利していただけに、再度のタイトル奪取を目論むディラショーにとって、意味のある勝利と言える。これで現バンタム級1位のT.J. ディラショーはプロ通算戦績14勝3敗。同級3位のブラジリアン・ファイター、ハファエル・アスンソンは23勝5敗となり、そのバンタム級での連勝は7でストップしてしまった。

ライト級 5分3ラウンド
セージ・ノースカット vs. エンリケ・マリン



ノースカットはマリンの周囲を軽やかに回りながら時折強烈な左ハイキックでマリンを脅かす。マリンは攻防をグラウンドに持ち込もうと飛び込むが、テイクダウンを成功させた直後にノースカットが足関節の攻防に持ち込みトップポジションを奪取。ノースカットが強烈なパウンドを交えながら背後からのチョークを狙うとマリンはなんとか立ち上がって脱出。互いに激しくポジションを入れ替える両者の攻防に場内のファンは歓声を送る。

2ラウンドに入るとノースカットの鋭いワンツーが度々マリンの顔面を跳ね上げる。1分過ぎにノースカットが テイクダウンに飛び込み強引な投げを狙うとマリンがこれを潰してトップを奪取。サイドポジションからのアームバーでノースカットの左腕を完全に伸ばしきる!万事休すかと思われたノースカットだったがこれをなんとか潰して上を取り返す。マリンは鋭いタックルでスイープを成功させると再び腕絡みからアームバーを狙うがノースカットはなんとかこれも守りきる。

コーナーからはスタンド勝負の指示が出たノースカットだが、マリンは1分もかからずにノースカットのテイクダウンに成功。ノースカットは金網を背にしてなんとか立ち上がるがマリンがしぶとく食らいつく。両足タックルでしがみつくマリンの側頭部にノースカットが強烈な肘打ちを連打するとマリンの頭部からはかなりの出血が見られるようになる。残り時間30秒、ノースカットが背後に登ってきたマリンをマットに投げ落とし、細かなパウンドを落とす中一進一退のライト級線が終了した。

ジャッジはこの一戦を29−28でノースカットの勝利と評価。今年1月のブライアン・バーバリーナ戦でプロ初黒星を経験した、UFCの最年少ファイターの一人、セージ・ノースカットは勝利街道に復帰すると共に、自身初めてとなる判定勝利をもぎ取った。随所でノースカットを追い込み、あわやというシーンを生み出したスペインのエンリケ・マインはその善戦も虚しく、戦績を9勝4敗と落とす結果となった。