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ボストン大会:フェルダー、激戦を制して一本勝ち

日本時間18日(月)、マサチューセッツ州ボストンのTDガーデン開催されたUFCファイトナイト・ボストン大会のアーリープレリミナリーファイトの結果は以下の通り。

ライト級 5分3ラウンド 
ポール・フェルダー vs. ダロン・クルックシャンク




後ろ廻し蹴りやスピニングバックフィストなど、派手な回転系の技を使いこなす両者による対決。フェルダーは前回9月にベレランのロス・ピアソンに判定2-1で惜敗したものの、その実力を見せつけている。対するクルックシャンクは7月にジェームズ・クラウスに敗れており、両者ともに落とせない一戦だ。

1ラウンド。オーソドックスに構える両者。距離を詰めてゆくフェルダーに対して、クルックシャンクはオクタゴンを回る。フェルダーは前進して前足へのローやミドルを当てるが、クルックシャンクはケージ際でパンチからハイを見せ、さらにテイクダウン狙い。そこでフェルダーは飛びついてのギロチンへ! 深く入ったかのように見えたが、クルックシャンクは振りほどいて上を取る。立ち上がったフェルダーは首相撲からのヒジ、膝を当ててさらにテイクダウンにつなぐが、ここでクルックシャンクが体を入れ替えて上に。激しい攻防が続くうちにラウンドが終了した。

2ラウンド。豪快な回し蹴りを見せるクルックシャンクは、そこから再びテイクダウン狙い。しかしがぶって体重をかけたフェルダーが上のポジションを奪取。そのまま片足を超えてハーフで抑え込んだフェルダーは上から肘を当ててゆく。必死の形相で立ち上がったクルックシャンクは、立ち際にバックヒジを見せると、さらに上段横蹴りをヒット!

さらにラッシュをかけたクルックシャンクは裏拳も当てて、またテイクダウンを狙うが、フェルダーはがぶって横三角締めのカウンター。クルックシャンクはフェルダーをリフトアップして叩き付けるがフェルダーはロックを外さない。長い間三角締めに捕まっていたクルックシャンクだが、ラウンド終了寸前にエスケープに成功した。

3ラウンド。ケージ際で首相撲に捉えたフェルダーは強烈な膝や肘をヒット。嫌がったクルックシャンクはテイクダウンを狙うが、フェルダーはがぶってパンチを落とし、立ち上がったクルックシャンクのバックに付いてコツコツと打撃を当てる。やがてフェルダーはテイクダウンに成功し、上から肘を落としてじわじわとクルックシャンクを削ってゆく。嫌がったクルックシャンクのバックに回ったフェルダーは、そこからチョークへ。深く入って3分56秒、クルックシャンクはたまらずタップした。

打撃、レスリング、サブミッションとMMAの全ての要素が総動員された激戦を制したフェルダーは

「最高だよ。2連敗の後だったから、どうしてもフィニッシュして勝たなければいけなかった。ダレンは本当にタフな相手だったよ。最後のチョークは、あのままスラムをされるかと思ったんだけど、構わない、絶対に離さないぞ、って思いながら仕掛けたんだ」

と語った。

ライトヘビー級 5分3ラウンド 
イリル・ラティフィ vs. ショーン・オコンネル




2連勝中のアメリカ人ファイター、オコンネルに対するは、前回快勝したスウェーデンのラティフィ。連勝を賭けた両者による国際戦だ。

1ラウンド、オーソドックスに構えた両者。距離を詰めるオコンネルに対して、ラティフィの右のスイングが炸裂! 足から崩れ落ちたオコンネルにラティフィが畳み掛けると、レフェリーは30秒で試合をストップした。 

その強打をまざまざと見せつけたラティフィは

「(向こうは不満があるようだけど)選手の安全が一番大切だよ。だから怪我や脳震盪が怒る前に試合がストップされて良かったよ。僕はいつもフィニッシュを狙うんだ。一発当てた後も相手が回復しないように詰めていったんだ。次はぜひこの夏、母国のスウェーデンでメインイベントをやりたいね!」

と語った。

フェザー級 5分3ラウンド
チャールズ・ローザ vs. カイル・ボフニャク




6戦全勝の戦績をもってオクタゴンデビューを果たすボフニャクを迎え撃つのは、これがUFC3戦目となるローザだ。ローザはこれまで2度までも試合後ボーナスを獲得しているエキサイティングな選手だ。

1ラウンド。半身に構えてサイドキックを放つローザに対し、ボフニャクはオーソドックスからワンツーやローで蹴りを詰める。やがてボフニャクのカウンターの右がヒットしてローザがダウン! さらに畳み掛けるボフニャクだが、ローザは下からのヒールでカウンター。ボフニャクがエスケープして試合がスタンドに戻った。その後ローザはシングルレッグからテイクダウンを奪うが、ボフニャクはすぐに立ち上がった。

2ラウンド。ローザはスイッチを繰り返しながら、ミドルや横蹴り、後ろ蹴り、裏拳打ちなどの変則的な攻撃を繰り出してゆく。後半、ローザは打撃をセットアップに使ってテイクダウンに成功。そこからパウンドを当ててみせた。しかし終盤、今度はボフニャクがダブルレッグでお返しのテイクダウンを決めてみせた。

3ラウンド。積極的に距離を詰めて打ちに行く両者。ローザはシングルレッグでのテイクダウンを狙うが、ボフニャクはディフェンス。やがてボフニャクが強烈な右を当てるが、ローザも右のお返し。さらに前に出たローザは組み付いてテイクダウンを狙うが、ボフニャクはディフェンス。逆にボフニャクがテイクダウン狙いに行き、今度はローザが防ぐ。テイクダウンを狙ったボフニャクに対して、ローザはがぶってグラウンドに引きずり込みにいくが、ボフニャクは脱出。その後も激しい打ち合いが続くなかで試合は終了。会場は大歓声で両者を称えた。

激闘の末判定は3-0(29-28, 29-28, 30-27)でローザに。多彩な打撃でペースを掴み、要所でテイクダウンと寝技を有効に用いての勝利だった。

バンタム級 5分3ラウンド 
ロブ・フォント vs. ジョーイ・ゴメス




昨年7月にジョージ・ループを1ラウンドKOして鮮烈なオクタゴンデビューを飾ったフォントに対し、ゴメスはこれまで6戦全勝、しかも全試合をパンチで1ラウンドフィニッシュという戦績で今回UFCデビューを迎える。強打を誇る新鋭二人による注目の一戦だ。

1ラウンド。両者オーソドックスで構え、ジャブやワンツーを放って距離を測る両者。やがてフォントがパンチに合わせたテイクダウンに成功するが、ゴメスもすぐに立ち上がる。それでもボディロックをキープしたフォントはさらにテイクダウンを放ち、ゴメスの立ち際にもパンチを当てる。ペースを掴んだフォントは、さらに強烈な右ストレートを当ててまたしてもテイクダウンに成功。しかしゴメスは立ち上がってカウンターのショートを当てる。終盤フォントは回転ヒジも当ててラウンドを支配して終了した。
 
ゴメスにとっては、これでデビュー以来はじめての2ラウンド突入となった。

2ラウンド、ペースを掴んだフォントはワンツーや横蹴り、前蹴り、ミドル、ハイなど多彩な攻撃を繰り出してゆく。ゴメスも長いリーチを利したストレートを放つが、フォントはよく見てかわす。やがて前に出たフォントは強烈な左フックをヒット! さらにラッシュをかけるがっこでゴメスはカウンターのテイクダウンに成功。しかしフォントもすぐに立ち上がる。直後、フォントはまたしてもスタンドでラッシュをかけ、コーナーに詰めて上下の連打を浴びせるとゴメスは倒れ込み、4分13秒でレフェリーが試合を止めた。

見事な打撃でUFCデビュー以来2連勝2KOを収めたフォントは

「地元のボストンで戦うのは最高だったよ! (フィニッシュについて尋ねられて)詳しいことは覚えてないけど、パンチが効いた時にコーチが行け! と叫んだんで攻勢をかけたんだ」と語った。



ライトヘビー級 5分3ラウンド
フランシマー・バローゾ vs. エルビス・ムタプチッチ




この日のオープニングを飾るのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身にてこれがUFCデビューとなるムタプチッチを、これまでUFC2勝1敗の戦績を挙げているバローゾが迎え撃つ一戦だ。

1ラウンド。両者オーソドックスで距離を取る。バロが飛び込んでの右。対するムタプチッチは前蹴りやローを繰り出してゆく。ラウンド中盤に、バローゾがパンチからダブルレッグにつないでテイクダウンに成功。クローズドガードを余儀なくされたムタプチッチが下からヒジを放つのに対し、バローゾも上からのパンチやヒジを出すうちにラウンドが終了した。

2ラウンド。フェイントを交えて距離を詰めようとするムタプチッチだが、バローゾはスイッチを繰り返しつつカウンター狙いで対抗。バローゾのカウンターの左をもらって右目上をカットしたムタプチッチは、最後まで距離を詰められないままだった。

3ラウンドも距離を詰めようとムタプチッチ。プレッシャーを強めてアッパーを放つが、バローゾもカウンターの右やミドルを当てる。両者ともに致命的なダメージを与えられないまま試合は終了した。

判定は3-0(30-27, 30-27, 29-28)でバローゾに。距離を取ってのカウンターを上手く使って、巧みに展開を支配してみせた。