日本時間11月13日(日)、 アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークにあるマディソン・スクエア・ガーデンで行われたUFC 205におけるUFC女子ストロー級タイトルマッチ ヨアンナ・イェンドジェイチェクvs. カロリーナ・コバルケビッチの試合レポート。
UFC女子ストロー級タイトルマッチ 5分5ラウンド ヨアンナ・イェンドジェイチェク vs. カロリーナ・コバルケビッチ 女子ストロー級王者のイェンドジェイチェクは、14年7月にUFCに初登場以来破竹の6連勝。7月にはライバルのクラウディア・ガデーリャに完勝して3度目の防衛成功、絶対王者として君臨している。 対する挑戦者コバルケビッチは、王者と同郷のポーランド出身。7月にローザ・ナマユナスに2-1 で競り勝ってUFC登場以来3連勝を記録し、この大舞台で、かつてアマチュアの頃に憧れたアイドルに挑むというビッグチャンスを掴み取った。 1ラウンド、コバルケビッチはスイッチを繰り返しながらジャブを伸ばすが、王者は意に介さずにオーソドックスで、一発一発に気合いを込めながらワンツーからローのコンビネーションを決める。コバルケビッチが前に出たところに、イェンドジェイチェクはムチの如く鋭いカウンターのコンビネーション。コバルケビッチは組み付くがイェンドジェイチェクはテイクダウンを許さず、スタンドで王者が主導権を握ったままこのラウンドは終了した。 2ラウンドも、自分の距離を保つ王者の鋭いカウンターが冴える。イェンドジェイチェクはワンツーからロー、ローからフック連打、ハイ、左右のロー、ボディストレートと多彩な攻撃を繰り出し動きを読ませない。コバルケビッチは王者の蹴り足を掴んでのテイクダウンを狙うが、イェンドジェイチェクは倒れずに振りほどく。さらに足を掴んでのテイクダウンを狙うコバルケビッチだが、王者はバランスを保って逆に至近距離からの膝を当てていった。 3ラウンド。前に出て組み付いたコバルケビッチだが、イェンドジェイチェクは体勢を入れ替えて押してゆき、やがて離れる。挑戦者は何度かイェンドジェイチェクの蹴り足を掴むが、王者はバランスを保ち倒れず、逆に首相撲から膝を叩き込んでゆく。このラウンドも遠距離&近距離の攻防双方にて、コンスタントに鋭い打撃を当てていった王者がペースを握り続けた。 4ラウンド序盤も展開は変わらず、王者が面白いように多彩なコンビネーションを入れてゆく。ところが2分近く経過した時点で、コバルケビッチのカウンターの右ストレートがクリーンヒット! ぐらついた王者にラッシュをかけて金網際に追い詰めるが、王者イェンドジェイチェクも必死で反撃して建て直しを試みる。 それでもコバルケビッチは前に出て右をヒット。しかし王者は組み付いて背後に回ると、そのままグラウンドに。コバルケビッチもすぐに立ち上がって正対。二人は離れた。さらにコバルケビッチは前に出てテイクダウンを狙うが、王者は倒れずに体勢を入れ替える。その後コバルケビッチは前に出て右を当てるが、動きが戻ってきたイェンドジェイチェクも鋭いローで反撃していった。 5ラウンド開始と同時にパンチで前に出るコバルケビッチ。王者はローや前蹴りを軸とした鋭いコンビネーションで迎撃する。コバルケビッチは王者の前蹴りを掴むが、そこでヒジを浴びてしまう。さらにパンチで前に出るコバルケビッチに対し、イェンドジェイチェクも目にも留まらぬ左右のパンチを返すが、驚くべきタフネスを誇る挑戦者も右を当てる。終盤組み合いからコバルケビッチの背後に回った王者は、そこからパンチや膝を入れていった。 5ラウンドの激闘の判定は5-0 (三者とも49-46)でイェンドジェイチェクに。卓越したストライキング技術に加えて、4ラウンドのピンチも乗り越える心の強さも見せて4度目の防衛を果たした王者は「(4ラウンドにもらったパンチは)そんなにダメージはなかったわ。ああいうノックダウンをもらうことは予期できなかったけど、あれも試合中に起きたことのひとつに過ぎない。すぐに回復したしすぐに試合をコントロールできた。(カロリーナや自分のような)ポーリッシュ・ガールズは世界一タフなのよ。カロリーナは素晴らしいチャレンジャーだった。今度ポーランドでUFCをやりたいわね! みんなありがとう!」と語った。 敗れたもののタフネスを見せつけた挑戦者は、涙まじりの笑顔で「彼女は世界でベストの選手。でもいい試合ができた。できたら次はポーランドで戦いたい。スイッチしながらスタンドで戦うのが作戦だった」と語った。