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驚異のマクレガー、アルバレスに圧勝して2階級制覇達成

日本時間11月13日(日)、 アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市にあるマディソン・スクエア・ガーデンで行われたUFC 205のメインイベント、UFCライト級タイトルマッチ エディ・アルバレス対コナー・マクレガーの試合レポート。

【メインイベント】
UFCライト級タイトルマッチ 5分5ラウンド 
エディ・アルバレス vs. コナー・マクレガー




アルバレスは7月、破竹の勢いだった当時の王者ハファエル・ドス・アンジョスに1ラウンドTKO勝利して王座を奪取。今回、この歴史的大舞台で初防衛戦を迎える。

対する挑戦者マクレガーはフェザー級現王者。今年3月、挑戦予定だった当時のライト級王者ドス・アンジョスの負傷を受け、急きょ、2階級上げてのネイト・ディアス戦を敢行したものの、まさかの2ラウンド一本負け。しかし、十分な準備期間を経た上での8月の再戦では、5R判定勝利できっちり雪辱を果たしている。
 
マディソン・スクエア・ガーデンで初めてUFCイベントが開催される記念大会でメインを飾ったライト級とフェザー級の現王者同士の世紀の一戦は、1ラウンド、オーソドックスのアルバレスに対し、マクレガーはいつものように広いスタンスのサウスポーでアゴを上げ、ガードを下げて両腕を触手のように柔らかく使う。アルバレスが踏み込んで右を打ったところに、マクレガーの左フックがヒットしてアルバレスがダウン! 会場が爆発するなかマクレガーは追い打ちをかけるが、アルバレスはすぐに立ち上がる。

あわてずジャブでプレッシャーをかけてゆくマクレガーは、前に出てきたアルバレスに、再びカウンターの左フックを合わせてまたしてもフラッシュダウンを奪う。ダメージの残るアルバレスに対し、さらにじりじりとプレッシャーをかけるマクレガーがジャブから真っすぐの左ストレート! 

金網際で尻餅をついたアルバレスに対し、慌てず騒がす慎重に近づいたマクレガーは、その足を冷静に捌いてサイドを取るとパウンド。さらにアルバレスの足を掴んで制して上から肘を落としてゆくが、アルバレスも抵抗を続けてスペースを作り立ち上がる。

さらに柔らかい動きでプレッシャーをかけるマクレガーに対し、アルバレスはテイクダウンに入るがマクレガーは軽く振りほどく。その後もじりじりと左や右を伸ばしながら前に出るマクレガーに対し、アルバレスが回り、身体を振りながらカウンターを狙うなかでラウンドが終了。アルバレスは、合計3度のダウンをもらいながらもこのラウンドを耐え抜いた。

2ラウンド。マクレガーは、両手を開いて触手のように伸ばしながらアルバレスのパンチをパーリングしては、ゆっくり距離を詰めてゆく。やがてまたしても左ストレートがクリーンヒットさせるマクレガー。そのうち両手を背中で組んで挑発する姿勢をみせたマクレガーは、関節蹴りも見せる。アルバレスも強引に前に出て右を振り回すが、それをかわしたマクレガーはカウンターの左フック! 再びアルバレスに膝を付かせてみせた。

アルバレスはテイクダウンを狙うが、マクレガーは金網を背に倒れず、突き放すことに成功。さらにノーモーションの左ストレートや前蹴りをヒットする。消耗したアルバレスが不用意に前に出たところで、またしてもマクレガーの左フックがヒット! 動きが止まったアルバレスにマクレガーが連打を浴びせると、力尽きたかのように倒れこむアルバレス。さらにマクレガーがパウンドで追い打ちをかけたところで3分4秒、レフェリーが試合を止めた。

この大舞台にて終始冷静さを保ち、正確無比な左を何度も当てての一方的勝利。稀代のスーパースターの名に相応しい恐るべき強さを発揮し、二階級制覇を成し遂げたマクレガーは、ライト級のベルトを渡されて

「俺のもう一つのベルトはどこだ! (アルバレスに驚かされたことは)何もなかったね。俺のレベルじゃなかったな。体格が変わらないなら俺と互角に戦える選手などいないよ。エディは確かにウォリアーだ。ただ俺と戦うべきじゃなかったんだ。みんな来てくれてありがとう。それにしても俺のもう一つのベルトはどこだ!」

「ところで俺はこれまで自分の階級の全員のことをバカにしてきた。この場を借りて謝らなきゃいけない相手・・・なんていねぇけどな!」とまくしたて、2つのベルトを渡されると、ケージに登って喜びを爆発させた。