いつも通りのUFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーの姿ー正確には普段よりは20秒ほど時間を要したがーがブラジル、リオデジャネイロのHSBCアリーナで開催されたUFC 190のメインイベントにあった。試合時間は“長かった”が、その破壊力はこれまで以上。ロンダ・ラウジーが34秒でランキング5位のコンテンダー、ベッチ・コヘイアをKOで退けその王座の防衛に成功した。 66秒、16秒、そして14秒と無敗の秒殺劇を続けているロンダを最も圧倒劇なアスリートだとするスポーツ・イラストレイテッド誌の主張は、今夜の彼女の勝利により一層その説得力を増した事だろう。「強引に組みに行くのではなく、打撃で前に出る事で彼女の方から組みにこさせる計画だったし、まさにその通りになったわ。」ラウジーは語った。様子見の打撃の交換で幕をあけた一戦だったが両選手はすぐにアドレナリンをまき散らす様な打撃戦にもつれ込んだ。組み付いたコヘイアを小外で転がしたロンダは、後転しながら金網際で立ち上がったベッチに距離を詰め、その側面から頭部と腹部へと強烈なパンチを連打した。ボディへの膝がコヘイアを貫き、身を屈めたコヘイアの左テンプルをロンダの鋭い右が打ち抜いた。この一撃でブラジルのコヘイアは顔面からマットに突っ伏すと、レフリーのジョン・マッカーシーが即座に間に割って入り試合の終了を宣告した。試合後ロンダは先日訃報が届いたプロレス界の象徴で、同じニックネーム“ラウディ”を関したロディ・パイパーに哀悼の意を表し次のように述べた。「彼と私の父さんが今日は私の試合を楽しく見てくれた事を願っているわ。」この勝利で28歳のラウジーは12勝0敗、カンピーナ・グランジ在住のコヘイアは9勝1敗となった。