日本時間4月16日(日)、 アメリカ・ミズーリ州カンザスシティにあるスプリント・センターで行われたUFCファイトナイト・カンザスシティのメインイベントのフライ級タイトルマッチ、デメトリアス・ジョンソン vs. ウィルソン・ヘイスの試合レポート。
メインイベントフライ級タイトルマッチ 5分5ラウンド デメトリアス・ジョンソン vs. ウィルソン・ヘイス 同級のめぼしい挑戦者を全て退け、無人の広野を行く絶対王者DJことジョンソンは、パウンド・フォー・パウンドランキングでも1位の座に君臨する。今回が実に10度目の防衛戦となり、もし成功すればアンデウソン・シウバの持つ連続防衛記録に並ぶこととなる。 対するヘイスは現在3連勝中。前回は佐々木憂流迦相手にグラウンドで優位に試合を進めたものの極め切れず粘られ、最終ラウンドを落としたものの3-0の判定勝ちを収めている。現在フライ級ランキング3位。世界的柔術家のヘイスは、あまりにも強すぎる王者を驚かすことはできるのか。 1ラウンド、オーソドックスの王者ジョンソンに対し、体格で勝るサウスポーの挑戦者はパンチで前に出る。しかし圧倒的なスピードを誇るジョンソンは上下左右に動き被弾を避けながらインローを当て、さらにパンチのコンビネーションやミドルを放つ。ヘイスは距離を詰めてダブルレッグでテイクダウンを取るが、ジョンソンはすぐに立って離れ際に膝からハイ。ヘイスは頭を振りスイッチをしながらパンチを出すが、ジョンソンは動き続け距離を保ち前蹴り、ロー、パンチを当てる。打撃を当てられないヘイスは再びテイクダウンを狙うが、ジョンソンはディフェンス。またしても離れ際に死角に回って膝を当ててみせた。 2ラウンド、ヘイスのパンチを捌いたジョンソンはスタンドで背後に回り、そこからハイを放つ。常に動きを止めない王者は、ヘイスの打撃を捌いては死角に回って細かい打撃をヒット。ミドルに合わせたカウンターの左を一発入れた以外、ほとんど王者に触れることができないヘイス。終盤ジョンソンは右の膝をボディに叩き込むとヘイスがダウン。さらにサイドから鉄槌の雨を降らせたが、ヘイスが得意のスクランブルを狙うとすかさず距離を取ってみせた。 3ラウンド、打撃を当てられないヘイスはダブルレッグに入るが、王者はスプロールしては距離を取る。ジョンソンはその後もスイッチを交えてヘイスの打撃をかわし、強烈な右ミドルやストレートを入れる。やがて右のパンチからテイクダウンを入れたジョンソンは、ヘイスがスクランブルを狙うとすぐに距離を取り、そこでヘイスが背を向けて立とうとするとすかさず再び上に。 サイドからチョークやキムラロックの体勢を伺う王者に対して、ヘイスはガードに戻して身体を起こして仕掛けようとするが、ジョンソンはそのたびに腕で距離を取って細かい打撃を入れてゆく。やがて強烈なヒジを入れてハーフで胸を合わせた王者は、得意のスクランブルを狙うヘイスの動きに合わせてパウンドを入れてマウントに! さらにパウンドを入れて削った後に腕十字の体勢に! そのまま腕を伸ばし切り、4分49秒で超一流柔術家から一本を奪ってみせたのだった。 動き続けて打倒極を常に連動させ、相手の攻撃をことごとく見切って封じ、自分だけが死角から一方的に攻撃をし続けての完全勝利。恐るべしとしか言いようのない圧倒的な完成度を見せつけ10度連続防衛に成功し、アンデウソン・シウバの記録に並んでみせたジョンソンは、 「カンザスシティ、最高の観客だった。いい日だったよ。今回は今まででもベストなキャンプを張れたんだ。GSPやアンデウソンも偉大な王者だったけど、僕こそがオクタゴン史上最高の王者だ。僕は試合をフィニッシュするし、打撃と寝技とクリンチをすべて連動できる。コーチのマット・ヒュームとブラッド・カートソンのおかげさ。いつもデイナ・ホワイト(代表)に言っているんだ、ぜひ一億円のギャラの試合をしたいとね。オクタゴンでは、いつでも最高の試合をするぜ!」と語った。