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ガーブラントが水垣を48秒でTKO、クルーズに挑戦表明

日本時間8月21日(日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナで行われたUFC 202のプレリミナリーカード(前座試合)後半戦の試合レポート。

バンタム級 5分3ラウンド 
コーディ・ガーブラント vs. 水垣偉弥




チーム・アルファメールに所属する25歳のガーブラントはこれまで9戦全勝の注目のファイター。5月にはトーマス・アルメイダとの全勝対決に挑み、1ラウンドKOで下して目下、ランキング8位につけている。

対する32歳の水垣は、昨年9月にジョージ・ループを判定3-0で下して以来の登場。ランキングは11位だ。試合前のオッズでは圧倒的にガーブラントが優位と出ていたこの試合。 世界最高峰の舞台UFCで数々の激闘を制して来た日本のベテランは、超新星の勢いを止められるのか?

1ラウンド、両者オーソドックス。ガーブラントが鋭い左右のパンチで前に出ると、水垣も得意の右フックで迎撃する。やがて素早く距離を詰めたガーブラントは、左を伸ばして水垣の顔に触れるや否や迅速の右ストレート一閃! これで水垣の膝が落ちると、ガーブラントはすかさずラッシュをかけて再び右! 仰向けにひっくり返った水垣にさらに鉄槌で追い打ちをかると、48秒でレフェリーが試合を止めた。

水垣にカウンターを合わせる暇も与えず、正確かつ素早く顔面を打ち抜いてみせた勝者ガーブラントは、「まずは主に感謝したい。僕はミズガキはベテランとしてリスペクトしていたから、早い時間に倒さないといけないと思っていたんだ。焦らずに狙っていて倒すことができたよ。ドミニク・クルーズ、どこにいる。お前より早い時間でミズガキをKOしてやったぞ! お前のアゴもへし折ってやる!」とバンタム級王者への挑戦をアピールした。


女子バンタム級 5分3ラウンド 
ラケル・ペニントン vs. エリザベス・フィリップス




ペニントンは4月にベッチ・コヘイアを判定2-1で下し、2連勝をマーク。現在はランキング8位につけている。対するフィリップスは、昨年7月に(かつてTUFでペニントンと番組史上に残る激闘を展開した)ジェサミン・デュークに判定3-0で勝利して以来の登場だ。

1ラウンド、オーソドックスに構える両者。オクタゴン中央を取り距離を詰めようとするペニントンに対し、フィリップスは右に回りながらジャブを放つ。やがて差し合いの攻防で、お互いテイクダウンを狙いながらヒジと肘を出す展開が続く。

一度離れた両者だが、ペニントンは再び組み付くと抱え上げてのテイクダウンに成功。対するフィリップスは立ち上がると飛びついてのギロチンを仕掛けるが、ペニントンは首を抜いた。

2ラウンド。パンチで距離を詰めたペニントンが組み付くが、体勢を入れ替えたフィリップスが逆にテイクダウンに成功。しかしペニントンは立ち上がる。それでもテイクダウンを狙うフィリップスだが、ペニントンはそれを堪えながら細かい打撃を当ててゆく。

終盤脇を差し返して背後に回ったペニントンは、豪快な投げを炸裂。上からパウンドを打ち込み、それまで僅差だったラウンドで大きな印象を稼いでみせた。

3ラウンドも前に出て組み付いたペニントンは、抱え上げてのテイクダウンに成功。そのままバックを奪うと、両足フックを入れてチョーク狙いに。さらにマウントからパンチを入れるが、フィリップスは正対して上のポジションを取ることに成功。反撃の最後のチャンスとなると思われたが、ペニントンは立ち上がるとテイクダウンで逆襲してみせた。

判定は3-0 (三者とも30-27)で、テイクダウンとグラップリングの攻防で終始上回ったペニントンが勝利した。


フェザー級 5分3ラウンド 
アルテム・ロボフ vs. クリス・アビラ




メインイベントに出場する両者の代理戦争とも言えるこの試合。ロシア出身のロボフは、アイルランドのダブリンに拠を置き、コナー・マクレガーの練習パートナーとして知られる強打者だ。TUF22においてKOを量産するものの、決勝はでライアン・ホールに敗れた。その後アレックス・ホワイトにも判定負けしており、UFC初勝利を目指す。

対するネイト・ディアスのチームメイトのアビラは、ディアス兄弟と同じカリフォルニア州ストックトン出身にして、今回がUFC初登場。これまでの戦績は5勝2敗だが、このところ3連勝をマークしている。マクレガー軍とディアス軍の第一戦、勝って勢いを付けるのはどちらか。

1ラウンド。いつになくリラックスしているロボフは、マクレガーを思わせる広いスタンスを取る。ロボフはスイッチを繰り返しながらすり足で距離を詰めてゆくと、脇を開けた独特のフォームと変則的なタイミングで左ストレートや左ミドル、右ローを打ち込む。対するアビラも回りながらジャブを放つが、常にプレッシャーをかけてくるロボフの攻撃を受け続けてしまった。

2ラウンドも距離を詰めてゆくロボフが左右のパンチや右ローを当てる。アビラもディアス兄弟と良く似たフォームからのジャブとストレートを返してゆくが、距離を掴んだロボフはよく見て冷静に捌く。ラウンドが進むにつれ、アビラが重心をかける左足にロボフの右ローが当たる場面が増えてきて、アビラの左足は大きく腫れ上がっていった

3ラウンドも前に出て強烈なローを放つロボフ。対するアビラはたまに右のオーバーハンドを振り回すが、不発。後半蹴りを放ったロボフが足を滑らせてアビラが上を取るが、ロボフは下から足を搦めてヒール狙いから脱出に成功した。その後もスタンドでロボフが主導権を握り続けたまま試合は終了した。

判定は3-0(三者とも30-27)でロボフに。キャリアの差を見せつけてUFC初勝利を挙げ、マクレガーに勢いを付けたロボフは「戦争時において、僕のブラザー達は常に勇敢に戦うんだ! ロシア人も、アイルランド人もね! (この勝利はメインイベントにいい影響を与えるかと聞かれて)もちろんだ! ディアスはチームメイトと同じ日に試合をしたくないと言っていたらしいから、まず前哨戦で敗北を味合わせてやるつもりだったんだ。本日、マクレガーがディアスを3ラウンドで仕留める所を見ようじゃないか!」と語った。


女子ストロー級 5分3ラウンド 
ランダ・マルコス vs. コートニー・ケイシー




カナダ出身のにしてランキング13位のマルコス、米国出身のケイシーはともに前戦に勝利しており、両者2連勝を懸けた一戦だ。

1ラウンド、オーソドックスからジャブを付き合う両者。 ケイシーが首相撲から膝とヒジで攻め立てるが、逆にマルコスは首投げからヘッドロック(袈裟固め)で抑え込みパウンドで反撃。しかしケイシーはやがて身体を捻ってバックを奪取すると、上のポジションからパウンドを打ち込んでゆく。

やがてマルコスは正対して上を奪取することに成功するが、ケイシーはすかさずガードから身体をスピンさせ腕十字一閃! これが見事に極まって4分34秒、一本勝ちを飾った。バックを取られる危険が大きいことが明白なヘッドロックを使ったマルコスは、それが仇で試合の流れを取られる形となってしまった。

勝者は「ヘッドロックのポジションはずっと練習していたのよ。あれをやってくるのは知っていたから」と語った。