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カンザスシティでスターリングが柔術王者メンデスを完封

日本時間2017年4月16日(日)に米国ミズーリ州カンザスシティにあるスプリント・センターで開催されたUFCファイトナイト・カンザスシティ大会アーリープレリムの試合レポート

バンタム級 5分3ラウンド
アルジャメイン・スターリング vs. アウグスト・メンデス
ガードを上げながらややべた足で前に出るメンデスの周囲を回りながら、スターリングが伸びのある左右のパンチと多彩なキックを繰り出し続ける。じりじりと前に出るメンデスは相手が金網を背負うと一気に距離を詰めるそぶりを見せるが、残り時間3分45秒、これを逆手に取ったスターリングが両足タックルを成功させる。しばらくフックスイープを狙っていたメンデスが、そこから巧みにオモプラータ、そしてニーバーに切り替えるとスターリングは距離を取る。攻防がスタンドに戻るとメンデスの右でスターリングが尻餅をつき、メンデスはすぐにギロチンを狙って飛びつくがスターリングはメンデスの仕掛けを潰し、スクランブルに持ち込むとトップポジションをキープし続ける。

中間距離でタックルのチャンスを伺いながら打撃を交換する両者。リーチに勝るスターリングがやや優勢か、胴タックルを成功させると相手を金網に押し付けるがメンデスも丁寧に相手の両脇を差し上げる。残り時間1分20秒、厳しい壁レスでの攻防を制して相手を突き放したメンデスにスターリングが多彩な打撃で襲い掛かり、残り時間40秒で胴タックルからの小外掛けを成功、すかさず強烈な左のパウンドと鉄槌を振り下ろす。

最終ラウンドが始めると、スターリングがスピードでメンデスに差をつけ始める。こまかなフェイトから多彩なパンチとキックで圧力を強めるが、残り時間3分30秒、一瞬スターリングの頭が下がったのを見逃さなかったメンデスが一気にギロチンを狙う。これを振りほどいたスターリングはその後は無理をせず、壁レスも交えて時間を使うと、残り時間30秒からのメンデスのパンチの猛攻も巧みなフットワークと要所でのカウンターで完封して見せた。

柔術世界王者のアウグスト・メンデスとのグラップリングの攻防も、真っ向勝負でこれを封じて見せたアルジャメイン・スターリングの戦いぶりをジャッジ全員が30-27と評価。この結果、現バンタム級8位のスターリングは13勝2敗、ブラジルのアウグスト・メンデスは6勝2敗となった。
ライトヘビー級 5分3ラウンド
デビン・クラーク vs. ジェイク・コリアー

クラークが試合開始直後にワンツーから両足タックルで飛び込むがコリア―はこれを突き放す。すぐにコリア―が感情的にも見える猛烈な打撃で距離を詰めるがクラークは上手く相手に組み付き体を入れ替える。残り時間2分20秒、クラークがジャブから両足タックルに切り替えると容易くこれを成功させると、コリア―は相手の打撃を貰いながらも立ち上がる。すぐにクラークがパンチとともに飛び込み、コリア―も相手を突き放して食い下がる。

コリア―の射程圏の外側からの打撃で飛び込みを繰りかえすクラークがやや優勢に攻防を進めるが、コリア―も相手のテイクダウンは防ぎ続ける。残り時間2分35秒、クラークの両足タックルをもろ差しで差し上げたコリア―が背後に回り込み、クラークを金網に押し込むと、クラークはすぐに体を入れ替え距離を取る。残り時間1分、クラークが胴タックルで距離を詰めるとついにテイクダウンに成功、横亀のポジションでパウンドを落とし始たものの、コリア―は残り時間20秒で立ち上がる。

開始早々、クラークが両足タックルを成功させると立ち上がるコリア―の背後に回り込む。そこから一度はクラークの背後に回り込んだコリア―だが投げを打った際にスリップすると、クラークが再びトップを奪取し、終了のブザー直前までハーフガード、マウント、そしてバックマウントを切り替えながら丁寧にパウンドとヒジを落として続けた。

ジャッジはこの一戦を30-27、30-27、そして30-26でデビン・クラークを勝者として支持。この結果、サウスダコタのクラークが戦績を8勝1敗と伸ばし、ミズーリ―のジェイク・コリアーは10勝4敗となった。
ミドル級 5分3ラウンド
アンソニー・スミス vs. アンドリュー・サンチェス

サンチェスの両足タックルを警戒してか、スミスは極端なワイドスタンスだ。しかしスミスの外を取ったサンチェスの右のオーバーハンドがスミスの後頭部を捉え、スミスは前方にバランスを崩す。サンチェスはすかさず両足タックルで飛び込みテイクダウンを成功させるが、残り時間2分40秒、スミスが見事なスイープでトップを取り返すとハーフガードで抑え込む。残り時間1分40秒、攻防を膠着と見たレフリーのキース・ピーターソンがブレイクを命じ、両者はスタンドでの攻防を再開する。ここでは足を使うサンチェスがやや優勢に攻防を進めスミスの頭部を乾いた音と共に跳ね上げる。

リーチのあるジャブを伸ばすスミスの周囲を回りながら、サンチェスが高い精度のパンチをスミスの顔面に集め続けている。残り時間2分30秒、パンチで距離をつめたサンチェスは、スミスを金網に押し込むとそこから両足タックル、そして小外刈りへと繋げテイクダウンを成功させる。コツコツとパンチを落としながらスミスの背後に回り込んだサンチェスは左のパンチを振るいながらスミスをコントロールし続ける。

スミスの遠い距離でのパンチがサンチェスを捉えるシーンが見られはじめる。サンチェスも距離が詰まると見事なヘッドブームからコンビネーションを繰り出すが、サンチェスはこれまでの攻防でかなりスタミナを消耗したようだ。ラウンド中盤を過ぎる頃にはスミスが相手を脅かすように右手を振り回しながら前に出始める。なんとか相手の圧力をやり過ごしたいサンチェスだが両手を上げるのも苦しいのかガードが上がらない。左右の豪快なパンチでサンチェスを下がらせたスミスが金網際でダイナミックな右ハイキックを振り上げる!この一撃がノーガードのサンチェスの顔面を直撃するとサンチェスは崩れ落ちる。スミスの追撃の鉄槌の連打にサンチェスの動きが止まるとピーターソンが即座に両者の間に割って入り、TKOによる試合の終了を宣告。時間は3ラウンド3分52秒だった。

この結果、ネブラスカのアンソニー・スミスは27勝12敗、ニュージャージのTUF優勝者アンドリュー・サンチェスは10勝3敗となった。
ウェルター級 5分3ラウンド
ザック・カミングス vs. ネイサン・コイ

タックルを狙うコイが上下にパンチを打ち分けながら飛び込む機会を伺うが、カミングスはアップライトにかまえ素早いジャブでコイの前進を押し戻す。残り時間1分45秒、コイのボディへのジャブに鋭いカウンターを当て続けたカミングスが強烈な右でコイに尻餅を着かせるがコイはすぐに立ち上がる。残り時間1分、カミングスの大ぶりの右にコイが最高のタイミングで片足タックルに飛び込み、ついにテイクダウンを成功させたかに見えたがカミングスは片足でテイクダウンに抵抗しながらコイの首に右腕を巻き付ける!テイクダウンにこだわるあまり、やや防御の遅れた感のあるコイも、必死に体を捩ってエスケープを試みるも万事休す。1ラウンド4分21秒、コイのタップに遅れること数秒、コイの失神を確認したレフリーのマイク・イングランドがサブミッションによる試合の終了を宣告した。

地元カンザスシティで鮮やかな1ラウンドフィニッシュ披露したザック・カミングスがこの勝利で戦績を21勝5敗と伸ばし、フロリダのネイサン・コイは15勝7敗と戦績を落とした。
女子バンタム級 5分3ラウンド
アシュリー・エバンス・スミス vs. ケトレン・ヴィエラ

レスラーのスミスが奥足での前蹴りで距離を取りながらテイクダウンの機会を伺うが、ヴィエラは力強いワンツーからの右アッパーで圧力をかける。スミスはしっかりとガードを上げているが、単発のスミスの打撃に対してヴィエラはコンビネーションで応戦し続け、両者の手数は大きく開いている。壁レスの攻防になってもヴィエラがスミスを押し込む攻防が続き、スミスはペースがつかめない。

第2ラウンド、スタンスのスイッチ、そしてスピニングバックキックと工夫を凝らしながらテイクダウンを狙ったスミスだが、胴タックルは潰されれヴィエラがスミスをマットに引き倒す。ここはすぐに立ち上がったスミス、残り時間3分で相手を突き放しわずかにパンチの手数を増やし始めたが、すぐにヴィエラの圧力にジリジリと下がらされる。

最終ラウンドに入ってもこれまでと同様の攻防が続くかと思われた矢先、残り時間4分でスミスの右がヴィエラの顔面をらえて後方に吹き飛ばす。距離を詰めるスミスに組み付いたヴィエラが相手の背後に回り込むが、ここは無理をせずにレフリーのブレイクを待ちながらダメージからの回復を図ったようだ。手数が減り始めたヴィエラに対し、エバンスが細かなジャブにとスピニングバックフィストも織り交ぜ崩しにかかるが、ヴィエラも左右の拳を突き出し踏みとどまる。両者が中央で激しく打撃を交換する中、試合終了のブザーが鳴り響いた。

ジャッジの判定は29-28、29-28、そして30-27と文句なしのユナニマス判定でケトレン・ヴィエラ。女子バンタム級13位のアシュリー・エバンス・スミスを下したブラジルのヴィエラはこれで無傷の8勝0敗。一方、スミスはこの一戦で5勝2敗となった。