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ガルがノースカットを粉砕、フェイバーは有終の美を飾る

日本時間2016年12月18日(日)にアメリカ・カリフォルニア州サクラメントのゴールデン1センターで開催されたUFCファイトナイト・サクラメント大会メインカードの試合レポート

ウェルター級 5分3ラウンド
セージ・ノースカット vs. ミッキー・ガル
日本時間2016年12月18日(日)にアメリカ・カリフォルニア州サクラメントのゴールデン1センターで開催されたUFCファイトナイト・サクラメント大会のセミ・メインイベントではミッキー・ガル対セージ・ノースカットという注目の若手対決が実現。寝技のガル、打撃のノースカットの構図になると予想された本戦だったが、試合は2ラウンドに右の大ぶりのフックを効かされたノースカットの不用意なタックルを潰したガルが、その背後に回り込み得意のリアネイキッド・チョークで締めくくった。

ガルはUFCデビュー戦ではCMパンクの対戦相手を努め、パンク戦で勝利するとセージ・ノースカット戦を要求。さらにそのノースカット戦でも勝利したミッキー・ガルは試合後にインタビュアーのブライアン・スタンに「次は誰だい?」とマイクを向けられると「俺は170でやるには若すぎる、155に落として数年後にはチャンピオンになっているぜ。ダン・ハーディの復帰を歓迎したい。注目の一戦を戦いたいんだろ?今の俺がその注目の一戦ってやつだ」と、かつてウェルター級でジョルジュ・サンピエールの持つ王座にも挑戦した英国のダン“ジ・アウトロー”ハーディに対戦要求を突きつけた。

試合開始後間もなく両足タックルで飛び込んだガルが容易くテイクダウンを奪うとハーフガードからギロチンのプレッシャーをかけつつパスを狙いこれを成功させる。残り時間2分30秒、ノースカットがブリッジを打って立ち上がろうとすると、ガルは即座にギロチンを狙って覆いかぶさるが、ノースカットはしっかりとここを凌いでトップを奪取。ノースカットは寝っ転がったまま挑発を行うガルを尻目に距離を取ってスタンドを要求する。ノースカットがスタンドの攻防で流れを掴みかけたタイミングでガルは相手のローキックをキャッチすると再びテイクダウンを成功。さらにパウンドを織り交ぜポジションをマウントまで進めたところで第1ラウンドが終了した。

ノースカットが左右にスタンスを変えながらパワフルなパンチでガルを脅かす。しかし残り時間4分、ガルの大ぶりの右がノースカットの側頭部を捉えると、ノースカットがダウン!すぐに距離を詰めたガルは、ノースカットの苦し紛れのタックルを潰すと即座にその背後に回り込み、ガッチリとチョークを食い込ませノースカットからタップを引き出した。時間は1分40秒だった。

なお、この結果ミッキー・ガルはプロ4戦4勝、4フィニッシュ勝利を記録しており、そのフィニッシュは全てリアネイキッド・チョークによるものだ。一方、“スーパー”セージ・ノースカットは8勝2敗と戦績を落とした。
バンタム級 5分3ラウンド
ユライア・フェイバー vs. ブラッド・ピケット

前足に重心が乗るフェイバーに対し、ピケットは豊富に右のカーフ・キックを繰り出しながら細かくジャブを突く。頭を振りながらボディーストレートを織り交ぜテイクダウンを狙っていたフェイバーは残り時間2分半で片足タックルに飛び込むものの、これを振りほどいたピケットが逆に両足タックルで突進、フェイバーはこれを腹がための要領で押しつぶそうと試みる。これを嫌って立ち上がったピケットが離れ際に右フックをかぶせると、これをしっかりとブロックしたフェイバーのカウンターの左フックがピケットの顔面に直撃!崩れ落ちたピケットにフェイバーが襲いかかり、リアネイキッド:チョーク、そしてバックからの猛烈なパウンドで攻め立てるが、ピケットはなんとかラウンド終了まで持ちこたえた。

ピケットは1ラウンド同様に右のカーフキックと左のパンチで組み立てる。残り時間3分、ピケットの右の膝蹴りを真正面で受け止めたフェイバーがそのまま片足タックルを成功させるが、ピケットはフェイバーを突き放して両足タックルに飛び込むと、相手の首関節を丁寧に防御しながら残り時間1分45秒で攻防をスタンドに戻すことに成功する。その後も再びパンチからギロチンを狙ったフェイバーだが、ピケットはこれも上手くスクランブルに持ち込み凌ぎきった。

開始早々両足タックルで飛び込んだフェイバーが、これを片足タックルに切り替えテイクダウンを成功させる。ピケットのガードの中から猛烈なヒジを落とし、相手の立ち上がり際にギロチンを狙うフェイバーだが、ピケットはしっかりと首を守りながら立ち上がる。すぐに再び両足タックルを成功させたフェイバーはしつこくギロチンを狙うがピケットは丁寧にフェイバーのクラッチを壊し続け、またもや攻防をスタンドに戻すことに成功。残り時間1分15秒、ピケットの右ストレートでフェイバーが後方に倒れるが、フェイバーは苦笑いしながら立ち上がる。残り時間15秒、ピケットの飛びヒザ蹴りを受け止め、フィエバーが相手の背後に回り込んだところで試合終了のブザーが鳴った。

「超現実的な経験だった。こいつが大好きで、世界中探してもこれに代わるものなんてない。だけど俺は次の大きなことに向けて前に進む準備ができている。」と戦前の言葉通り、試合後には簡潔に、しかしハッキリとその引退を宣言したカリフォルニア・キッドことユライア・フェイバー。30−26の大差のユナニマス判定で自身の有終の美を飾ったフェイバーのプロ通算戦績は34勝10敗。一方、フェイバーの引退試合の相手を務めたブラッド・ピケットは26勝13敗となった。
ウェルター級 5分3ラウンド
アラン・ジョバーン vs. マイク・ペリー

オーソドックススタンスで強引に距離をつめながら打撃を狙うペリーだが、ジョバーンは鋭い左ストレートでペリーを押し戻す。ジョバーンのストレート、そして続く左ハイキックを被弾したペリーだが、即座に体勢を立て直すと右ストレートを狙いながら圧力をかけ続けるが、ジョバーンは無理をせずに左に下りつづける。ジョバーンは丁寧に距離を取りながらシャープな左ストレート、左ミドル、そしてテイクダウンを織り交ぜ、1RKOを狙って強引に前に出続けるペリーを上手くいなしている。

2ラウンドに入ると、ジョバーンは相手の前進を止めるべく、豊富に左のミドルを繰り出すが、それでもペリーは右ストレートを狙いながら歩くように前に出続ける。残り時間3分10秒、これをストレートで押し戻したジョーバーンが前蹴りを二発繰り出してから片足タックルに飛び込むが、ペリーはこれを振りほどく。残り時間1分30秒、両者の距離がやや近くなり、ジョバーンの打撃が散漫になりペリーが流れを掴みかけたと見えた瞬間、ジョバーンの左ストレートが真正面からペリーを捉えペリーはノックダウン!しかしすぐに立ち上がったペリーが体勢を立て直したとところで第2ラウンドが終了した。

ジョバーンが細かなフェイント、そしてワンツーでペリーを下がらせるシーンが見られるものの、ペリーはなんとか前に出る機会を伺っている。圧力の弱まったペリーにジョバーンは左のキックを多用し、ペリーを打撃のボリュームで圧倒し始め、試合が終了を迎える頃にはペリーはジョバーンの打撃を明らかに嫌がる素振りを曝け出した。

29−28、30−27、そして30−27の大差のユナニマス判定でこれまで無敗を誇ったマイク・ペリーを下したアラン・ジョバーンはこの勝利で15勝4敗。一方、対戦相手のマイク・ペリーはプロデビュー後10戦目にして初めてフィニッシュ勝利を逃しただけでなく、初敗北を喫することになった。