日本時間4月10日(日)、クロアチアのザグレブにあるアリーナ・ザグレブで行われたUFCファイトナイト・ザグレブのプレリミナリーファイト(前座試合)前半戦の結果は以下の通り。
フェザー級 5分3ラウンド
ロバート・ホワイトフォード vs. ルーカス・マルチンス
スコットランド出身、現在はアメリカントップチームで練習するホワイトフォードは、前戦でダレン・エルキンスに敗れている。そしてブラジルのストライカー、マルチンスも前々戦でやはりエルキンスに惜敗しており、その上前戦も落としている。両者ともにこれ以上は落とせない一戦だ。
1ラウンド。オーソドックスから前蹴りを繰り出すマルチンスに対して、ホワイトフォードはサウスポーから飛び込んでのパンチの連打を狙う。やがて、前に出て来たホワイトフォードに対してマルチンスのカウンターの右ストレートがヒット。やや効かされたホワイトフォードだが、組み付いてダメージを回復させた。
2ラウンド。じりじりと距離を詰めてゆくマルチンスに対し、ホワイトフォードは距離を保ってサークリングしながら、飛び込んでパンチを放つ。ケージを背にしてパンチを被弾する場面が増えてきたホワイトフォードだが、終盤にダブルレッグでテイクダウンに成功。マルチンスの立ち上がり際に細かいパンチを連打で入れてみせた。
3ラウンド。距離を詰めるマルチンスと回るホワイトフォード、双方あまり手数が出ない展開が続き、場内から不満の声が上がるなか、どちらも決定打を当てることができないまま試合は終了した。
判定の結果は2-1 (29-28, 28-29, 30-27)でマルチンスに。前に出てより正確な打撃を当てたことが評価されることになった。
ヘビー級 5分3ラウンド
ジャレッド・キャノニア vs. シリル・アスカー

テキサス州出身、現在はアリゾナ在住のキャノニアは前回のUFCデビュー戦ではショーン・ジョーダンに1ラウンドKO負け。対するフランスのアスカーはここのところ5連勝をマークして今回のUFC初登場だ。
1ラウンド。両者オーソドックスで構える。巨体に似合わぬ軽快なフットワークを見せるキャノニアに対して、アスカーは組み付いてテイクダウンを狙うがキャノニアがディフェンス。キャノニアはサウスポーにスイッチして左のストレートをヒット。やがて再びオーソドックスに戻ったキャノニアは、ワンツーで前に出ての左フック一閃! 昏倒したアスカーにさらに追撃の鉄槌とヒジを浴びせ、2分44秒でKO勝利を飾った。
勝利したキャノニアは「この勝利はおそらく、僕がベルトを獲るまではキャリア最大の勝利となるだろうね。そしてベルトを獲るのはおそらくヘビー級じゃないと思う。僕はそんなに大きくないからね。神に感謝したい。一発貰って効かされてしまったけど、冷静さを保って戦うことができたよ」と語った。
ミドル級 5分3ラウンド
アレッシオ・ディ・キリコ vs. ボヤン・ベリチコビッチ

イタリアのローマに拠点を置くディ・キリコはプロデビュー以来9戦全勝、今回がUFC初登場だ。対するセルビア出身で、現在はコロラド州デンバーで練習するベリチコビッチも今回がオクタゴンデビューにして、最近は4連勝中。まだ多くの有名MMA選手を輩出していない国出身のホープ二人が、ザグレブ大会のオープニングを飾る。
1ラウンド。オーソドックスのディ・キリコとサウスポーのベリチコビッチが、ともに積極的にジャブを付く。前に出てジャブから右のオーバーハンドを振るディ・キリコに対し、サークリングを多用するベリチコビッチは左右のローを当て、終盤には右のフックを入れてみせた。
2ラウンド。ディ・キリコはワンツーに加えて左フックを放ち、いくつかをヒット。対するベリチコビッチはダブルレッグからテイクダウンを奪うが、ディ・キリコもケージを背に立ち上がり、やがてベリチコビッチを突き放すことに成功。ベリチコビッチは豪快な上段後ろ廻し蹴りを放つが、ディ・キリコはそれをかわして左フックを当てる。終盤ディ・キリコがベリチコビッチのローに合わせてテイクダウンを奪うが、ビリチコビッチはすかさず下からキムラロックを仕掛け、そのままリバーサルで上になりキムラロックで絞り上げる。完全に極まったかに見えたがディ・キリコは終了まで耐え抜いた。
3ラウンド。ベリチコビッチはディ・キリコの片足を掴んでテイクダウンを狙うが、ディ・キリコは見事にバランスを保って突き放すことに成功。再びベリチコビッチはシングルレッグを仕掛けてテイクダウンを奪い、立ち上がったディ・キリコに膝を入れるが、ディ・キリコもフックを返す。
やや劣勢のディ・キリコは前に出てスーパーマンパンチを放つが、ベリチコビッチはサークリングで距離を取りテイクダウン狙い。するとそれを防いだディ・キリコが左右のフックをヒット。さらに終盤ディ・キリコはダブルレッグでテイクダウンを放つと、すぐに立ち上がって上からパウンドを狙う。それを凌いでベリチコビッチが立ち上がると、両者は少ない残り時間で積極的に打ち合い、場内の大歓声を浴びた。
若い二人が積極的に攻撃を繰り出し合った好勝負の判定は、3-0(29-28, 29-28, 30-27)でベリチコビッチに。勝者は「僕は以前この近くに住んでいたんだけど、4年前にいつの日かUFCファイターになるという夢を叶えるために米国に移ったんだ。そして僕は今、ほとんどホームタウンと言えるこの地でUFCデビューを飾ったんだ!」と喜びを語った。