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キャラウェイ、執念のグラップリングで逆転勝利

日本時間5月30日(月)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるマンダレイ・ベイ・イベント・センターで行われたUFCファイトナイト・ラスベガスのプレリミナリーファイト(前座試合)前半戦の結果は以下の通り。

バンタム級 5分3ラウンド 
アルジャメイン・スターリング vs. ブライアン・キャラウェイ




26才のスターリングは、長いリーチとレスリング力を持ち味にプロ戦績12戦全勝を誇る注目選手。昨年は4月に水垣偉弥を、12月にはジョニー・エドゥアルドをそれぞれ一本で下しており、現在ランキング4位。

対する31才のキャラウェイも、 グラップリングを武器にUFC5勝2敗の戦績を持つバンタムの級実力者。女子バンタム級王者ミーシャ・テイトの彼氏にしてコーチとしても知られており、前戦はエディ・ワインランドに快勝。現在ランキング8位につけている。勝った方がタイトル挑戦に向けて大きな一歩を踏み出すランカー同士の一騎打ちだ。

1ラウンド。オーソドックスに構えるキャラウェイに対し、スターリングは軽快なステップを踏みながらスイッチを繰り返して、ローを放つ。やがて組み付いたスターリングは、キャラウェイの片足をとったままケージ際におしてゆき、やがて背後に回ってグラウンドに引きずり込むことに成功。

さらに四の字フックを入れたスターリングは、背後からのパンチでキャラウェイを削ると、チョークを防ごうとアゴをひくキャラウェイに強烈なフルネルソン。それでもキャラウェイは耐え抜いてみせた。

2ラウンド。パンチで距離を詰めたキャラウェイは、スターリングのタックルにギロチンを合わせるが、スターリングは振りほどく。スタンドで前進するキャラウェイに対し、スターリングは足を使って回りながらローや横蹴り、スピニングバックフィストを狙う。

やがてケージ際で組み付いたキャラウェイは、テイクダウンで上になることに成功。がぶってのギロチン狙いから背後に付きかけて、それを嫌がったスターリングを胸を合わせて抑え込んだキャラウェイは、ラウンド終了寸前に立ち上がろうとするスターリングからバックを奪ってみせた。グラップリングで1ラウンド圧倒されたキャラウェイは、このラウンドは逆にグラップリングで盛り返した。

勝負の3ラウンド。前に出るキャラウェイと、距離を取ってカウンターを狙うスターリングという展開が続く。やがてキャラウェイがシングルレッグに入り、スターリングに尻餅を付かせてみせる。スターリングはスイッチ狙いから立ち上がるが、キャラウェイはしつこく組み付いてゆき、スターリングの背中を付けさせることに成功。

さらにスターリングの背後に回ったキャラウェイ。スターリングは立ちあがって振りほどこうとするが、キャラウェイはバックに張り付いて離れない。ラウンド終了寸前にスターリングはキャンパスにダイブしてみせるが、それでもキャラウェイはバックをキープしてみせた。

判定は2-1(29-28、28-29、29-28)でキャラウェイに。前に出てテイクダウンを狙い続けることで、1ラウンドの劣勢を挽回してスターリングにプロ初黒星を味合わせたキャラウェイは、神とチームメイトたちに感謝した後、「僕は以前とは違う人間だ。この試合を事故に遭って、今懸命に戦っている甥に捧げるよ。僕は劣勢を挽回する間、彼のことを考えているんだ。僕はどの試合もアンダードッグだけど勝ち続けているんだ。僕のことを嫌いな連中もみな、いずれ僕のことを認めざるを得なくなるよ」と語った。


ヘビー級 5分3ラウンド 
クリス・デ・ラ・ロッチャ vs. アダム・ミルステッド




37才のデ・ラ・ロッチャは、前回代役として急遽出場となったオクタゴンデビュー戦において、ダニエル・オミランチェクに1ラウンドKO負けを喫している。対する28才のミルステッドは、現在7連勝中の強打者にして今回がオクタゴンデビュー戦。UFC初勝利を目指す者同士の対戦となった。

1ラウンド、オーソドックスに構える両者。思い切り良くワンツーで前に出るデ・ラ・ロッチャに対して、ミルステッドも強烈な左右のカウンターを返し、怯んだデ・ラ・ロッチャを押し倒してパウンド。しかしデ・ラ・ロッチャも立ち上がる。その後も前に出るデ・ラ・ロッチャだが、ハンドスピードに勝るミルステッドは鋭い右のカウンターを当てる。それでも怯まないデ・ラ・ロッチャは、顔面を血に染めながらもさらに前に出て、組み付いてのテイクダウンに成功するが、ミルステッドはすぐに立ち上がってみせた。

2ラウンドも、ジャブで前進を続けるデ・ラ・ロッチャと、カウンターで迎え撃つミルステッドという展開が続く。やがてミルステッドの強烈なカウンターの右ストレートがヒット。ひるんだデ・ラ・ロッチャにラッシュをかけるミルステッドだが、タフネスを誇るデ・ラ・ロッチャは倒れない。しかし、さらにミルステッドが強烈な右を連打すると、4分1秒でレフェリーが試合を止めた。

UFCデビュー戦を見事に勝利で飾ってみせたミルステッドは「夢が叶ったよ。僕はいつも、自分は夢を追うブルーカラーのアメリカ人だって言っているんだ。本当に夢が実現したんだ」と語り、さらにコーチやチームメイト、地元の人々に感謝の言葉を述べた後、メモリアルデーの週末ということで、米国軍人たちへの感謝の気持ちを表明した。