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コヘイアがアイを下して勝利街道に復帰

日本時間2016年9月11日(日)にオハイオ州クリーブランドのクイックン・ローンズ・アリーナで開催されたUFC 203プレリミナリーファイト後半戦でコヘイア、タバレス、レンツらが勝利した。



女子バンタム級 5分3ラウンド
ジェシカ・アイ vs. ベチ・コヘイア


日本時間2016年9月11日(日)にオハイオ州クリーブランドのクイックン・ローンズ・アリーナで開催されたUFC 203のプレリミナリーファイトの最終戦で、ブラジルのベチ・コヘイアと地元クリーブランドのジェシカ・アイが対戦。この一戦では、アイの精度の高い打撃とフットワークにコヘイアが苦しみながらも食い下がり、執念の判定勝利をもぎ取った。

試合が終わり、オクタゴンアナウンサーのブルース・バッファーがジャッジの判定を読み上げる。一人目のジャッジは29-28でコヘイア、続いて29-28でアイ。そして3人目の判定を読み上げる際にバッファーは一瞬戸惑うようなそぶりを見せたが、そのコールは29-28 でコヘイア!

意外なコールに大ブーイングが鳴り響く場内で、この一戦をスプリット判定で制したブラジルのベチ・コヘイアは「間違いなく自分の勝利を確信していた。私の方が有効打を当てていたし、私がオクタゴンの中央を支配していた。彼女は逃げていただけよ」とその勝利の理由を説明した。

開始早々、アイの右ストレートがコヘイアの顔面を跳ね上げると、コヘイアはジリジリと後退する。コンパクトな構えで左右に頭を振りながら、アイはプレッシャーをかけ続けるが、コヘイアも右のストレートとローキックを主軸に食い下がる。残り時間40秒、コヘイアは胴タックルでアイに組みつくが、テイクダウンは奪えない。

第2ラウンドが始まると、アイはオクタゴンの中央に陣取るコヘイアの周囲を回りながら鋭いパンチを繰り出し続ける。コヘイアはアイの右を警戒し、攻防を得意の乱打戦になかなか持ち込めない。残り時間90秒、コヘイアが意を決したようにベタ足で距離を詰めながら、何度もテイクダウンを試みるが、アイは相手をよく見ながら的確に右を繰り出し、コヘイアに組みつくことを許さなかった。

頭を振りながら距離を詰めようと試みるコヘイアだが、アイの右のフェイントにたやすく上体を起こされてしまう。残り時間3分15秒、前に出たアイの顔面をコヘイアの右が捉えるが、アイは崩れない。時折両者はオクタゴンの中央で交錯するが、アイは無理をせずに距離をとると足を使ってチャンスを伺い続ける。残り時間90秒、判定での不利を予想してか、再びコヘイアが強引に距離を詰め始めるがアイの足は止まらない。残り時間30秒、コヘイアがついにアイを双差しに捉えると金網に押し込むことには成功したが、テイクダウンを奪うことはできなかった。

敵地クリーブランドで連敗脱出を果たしたコヘイアはこれで10勝2敗。女子バンタム級10位のジェシカ・アイは11勝6敗1ノーコンテストとなった。



ミドル級 5分3ラウンド
ブラッド・タバレス vs. カイオ・マガリャエス


マガリャエスが強烈な右ミドルで会場をどよめかせると、タバレスもすぐに鋭いジャブからの右ローを叩き込み圧力をかけ始める。顎を引いた至近距離での打ち合いの直後にマガリャエスが片足タックルに飛び込み、タバレスに尻餅をつかせるが、タバレスはすぐに立ち上がると金網際まで下がるとこれを振りほどく。攻防をグラウンドに持ち込みたいマガリャエスは胴タックルから相手を金網に押し込むが、タバレスはしっかりとこれを受け止める。押し込まれた体制のタバレスが、小さなスペースから細かくパンチ、ヒザを繰り出す中、第1ラウンドが終了した。

軽やかなフットワークで中間距離を維持しながら圧力をかけるタバレスは豪快なキックとコンパクトなパンチで相手を下がらせる。残り時間3分30秒、前に出たタバレスを四つに捉えたマガリャエスだが、タバレスに両脇を刺されると、逆に金網に押し込まれてしまう。再び中間距離を維持した打撃戦に持ち込むタバレスの足をマガリャエスはなかなか捉えることができない。マガリャエスの渾身の片足タックルとタバレスが切り返したところで第2ラウンドも終了した。

最終ラウンドに入っても動きの落ちないタバレスが自ら距離を詰める。マガリャエスはギロチンでこれを引き込むが、タバレスは容易に首を引き抜くと攻防をスタンドに戻す。先ほどの攻防で力を使い、やや動きの落ち始めたマガリャエスをタバレスの飛びヒザ蹴り、そして左右の回転の早いパンチが襲う!鋭い動きで手数を繰り出すタバレスだが、マガリャエスも素晴らしいタフネスぶりを見せつけ、最後までその荒々しい打撃を振り回し、試合の主導権を激しく奪い合う姿を見せた。

ジャッジの判定は30-27、29-28、そして28-29のスプリット判定でタバレスを勝者として支持。的確な打撃と、その巧みな壁レスが評価される形で勝利を収めたハワイのブラッド・タバレスは、判定に安堵の表情を見せるとともに、その戦績を14勝5敗と伸ばした。一方、最後まで気持ちを切らさずしぶとく危険な戦いぶりを披露したブラジルのカイオ・マガリャエスだったが、9勝3敗と戦績を落とした。



ライト級 5分3ラウンド
ニック・レンツ vs. マイケル・マクブライド


7インチのリーチ差を物ともせずに距離を詰めたレンツはバランスを崩したマクブライドをガブると相手の背後に組みつくと、豪快にもちあげてからマットに叩き付ける。マクブライドは下からのヒールフックでスペースを作ることに成功するものの、レンツはすぐに足を引き抜くと再び相手をガブり、ポジションを切り替えながらコツコツとパウンドを落とし続ける。残り時間20秒、マクブライドから完全にバックを奪ったレンツだが、チョークを食い込ませるには至らなかった。

距離を詰めようと頭を下げて前に出たレンツの顔面をマクブライドの下がりながらの大ぶりのパンチが直撃!動きのとまったレンツに覆いかぶさりチョークを狙うマクブライドだったが、レンツはしっかりと顎を引いてこれを守るとすぐにトップ・ポジションを奪いかえす。相手に密着し、圧力をかけ続けるレンツは残り時間1分でマクブライドからバックを奪うとパウンドを連打!ついに体が伸びきり動きのとまったマクブライドを確認したレフリーのギャリー・コープランドがTKOによる試合の終了を宣告。時間は2ラウンド4分17秒だった。

9日前に対戦相手の変更に見舞われながらも、堅実な戦いぶりでその実力を見せたテキサスのレスラー、ニック・レンツは「とにかくやりにくかった」と試合を振り返りながらも貫禄のTKO勝利で29勝7敗2分け1ノーコンテスト。一方、降って湧いたビッグチャンスを勝利につなげることはできなかったアイオワのマイケル・マクブライドは8勝2敗となった。



ライト級 5分3ラウンド
ドリュー・ドーバー vs. ジェイソン・ゴンザレス


4インチのリーチ差を誇るゴンザレスが鋭いジャブを連打しドーバーを突き放そうと試みるが、ドーバーは絶妙なタイミングで頭をずらしつつ、猛烈な左のオーバーハンドとともに距離を詰める。金網まで詰められたゴンザレスが相手を突き放し、その直後にドーバーが繰り出したローキックがゴンザレスの下腹部を捉え試合は一時中断される。
ゴンザレスの無数の鋭いジャブからの左のハイキックとともに試合が再開されたが、相手の打ち終わりに飛び込んだドーバーがダブルの左ストレートからの右フックで相手の顔面を捉えると、さらに左右のパンチの連打で突進!ドーバーの渾身のパンチを無数に被弾しながら金網際まで詰められたゴンザレスは、棒立ちになりながらもカウンターの右を狙っているようにも見えたものの、ドーバーはその連打を緩めず、1ラウンド1分45秒、ゴンザレスはうずくまるようにその場に崩れ落ちた。

見事なTKO勝利を見せたドリュー・ドーバーはこれで17勝7敗1ノーコンテスト。一方そのUFCデビュー戦を勝利で飾ることのできなかったジェイソン・ゴンザレスは10勝3敗となった。