2月22日、ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われたUFC 170大会のプレリミナリー・カードの結果は以下の通り。
UFC 170のプレリミナリー・ファイトでは、二人の選手たちが無敗記録を伸ばし、さらに二人のバンタム級戦士がタイトル挑戦に向けて大きなアピールをしてのけた。しかしこの日のハイライトは、エリック・コクの衝撃的なライト級デビューを飾ったことだった。
オリヴェイラ vs. コク
二試合をフェザー級で戦った後に、エリック・コクが素晴らしいライト級デビューを飾った。コクはハファエロ・オリヴェイラから、そのテコンドーの技術をもって1ラウンドTKO勝利を得たのだ。
試合開始後、軽快なステップを見せる両者。コクが左ハイを見せれば、オリヴェイラは飛び膝で返す。やがてコクの左ストレートが炸裂! ダウンしたオリヴェイラにコクは襲いかかり容赦ないパウンドの雨! 1分24秒で勝負を決めてみせた。
ルーファスポーツ所属、25才のコクはこれで14勝3敗、ブラジル人ファイターのオリヴェイラは15勝7敗となった。
デイヴィス vs. アイ
バンタム級5位のジェシカ・アイと3位のアレクシス・デイヴィスの試合は、激闘の末デイヴィスが判定2−1で接戦を制し、タイトル挑戦に一歩近づいた。
1ラウンド、アイはいきなりパンチのラッシュをかける。しかしデイヴィスも蹴りで応戦。クリンチの攻防となるとアイのパンチとデイヴィスの膝が交錯する。ラウンド終盤にはデイヴィスはテイクダウンを決めてみせた。
2ラウンド。アイはパンチを当てるが、デイヴィスはまたしてもテイクダウンを決めて、鉄槌を落としてゆく。その後もデイヴィスが優位な体勢からパンチを落としていった。
3ラウンドも、アイのパンチとデイヴィスの蹴りが交錯する。アイはデイヴィスのテイクダウン狙いを切っては距離を保とうとする。後半、アイは左右のパンチやローを当ててみせた。
判定は29−28、29−28、28−29でカナダ人のデイヴィスに。しかし観衆はそれに反対しているようだった。これでデイヴィスは16勝5敗に、アイは10勝2敗となり、連勝は8でストップしてしまった。
アスンサオ vs. ムニョス
代役のムニョスは素晴らしいハートを見せつけたが、バンタム級3位のハファエル・アスンサオには及ばず、アスンサオが判定3−0で勝利した。
1ラウンド、ブラジル出身のBJJ黒帯同士が打撃戦を展開した。ムニョスもローを放っていったが、ここで優位に立ったのは体格に勝るアスンサオ。コンビネーションでムニョスを圧倒した。
2ラウンド、蹴りをチャッチしたアスンサオはグラウンドに持ち込むが、ムニョスはヒールフックで切り返す。それを凌ぎ上を取ったアスンサオは強烈なパウンドを打ち下ろすが、ムニョスも耐えてスタンドに戻って客を沸かせてみせた。
3ラウンド、アスンサオは強烈はミドルと左をヒット。ムニョスも勇敢に前に出るが、アスンサオはパンチを当て続けた。
判定は三者とも30-27でアスンサオに。アスンサオはこれで21勝4敗となり、タイトル挑戦にまた一歩近づいた。一ヶ月足らず前に、RFAにて41秒でタイトル防衛に成功したムニョスはこれが初黒星。10勝1敗となった。
ギブソン vs. ステアリング
代役同士、UFCデビュー同士の戦いは、チーム・セラ/ロング所属のアルジャメイン・ステアリングがコーディ・ギブソンから判定勝利をあげた。
激しい攻防となった1ラウンド。最初にテイクダウンを奪ったギブソンだが、ステアリングも立ち上がって逆にテイクダウン。そして試合がスタンドに戻るとステアリングは膝、ギブソンはパンチを振り回して打撃を交換した。
2ラウンドもお互い激しく打ち合う。何度かテイクダウンを奪ったギブソンはギロチンを仕掛けるが、ステアリングはギブソンを持ち上げて凌いでみせた。
3ラウンド、ステアリングはテイクダウンを奪い返すとアナコンダチョークを狙うが、ギブソンは逃れる。その後再びトップを奪ったステアリングはボディにパンチを落としてからバックを奪い、四の字ロックからチョークを狙いながら試合を終えてみせた。
ニューヨーク州立大学出身のオールアメリカンレスラー、ステアリングはこの勝利で9戦全勝に、ギブソンは11勝4敗となった。
マコヴスキ vs. サンポ
お互いカレッジレスラーで柔術紫帯、しかも選考が生物学という二人の一戦は、フライ級10位のザック・マコヴスキがジョシュ・サンポを上回った。
ほぼ同じような背格好の二人は蹴りを交換して試合開始。マコヴスキがテイクダウンを奪うがサンポも下から仕掛ける。さらにマコヴスキがテイクダウンを奪うが、サンポも下からヒールキックを当てていった。
2ラウンド、有効打を当てたマコヴスキは、さらにテイクダウンを奪取。今度はサイドを奪ってみせたがサンポも逃げる。マコヴスキはさらにパンチと蹴りを織り交ぜ、テイクダウンを奪ってのけた。
3ラウンド、後の無いサンポはスタンドでコンビネーションを見せるが、スタミナ十分のマコヴスキはそれを凌ぐ。その後サンポがこの試合はじめて上を取ることを成功するが、マコヴスキは立つ。その後マコヴスキがテイクダウンを取り返して試合を終えた。
フィラデルフィア出身のマコヴスキはこれで18勝4敗に、サンポは11勝3敗となった。スコアは30−27、30−27、29−28だった。「僕とジョシュは体型も技術もバックグラウンドも良く似ている。だからどちらが自分の戦いをできるかの勝負だったよ。相手の打撃はかわしたけど、カウンターをもっと当てられたらよかったんだけどね」とマコヴスキハ語った。
チャヴェス vs. セデーノ
二人の新規参戦選手同士の試合は、アーネスト・チャヴェスがヨスデニス・セデーノから2−1の判定勝利を収めた。
1ラウンド、キューバ出身のストライカー、セデーノが軽快なステップからローやパンチを当てて試合をリード。しかしセデーノがスピニングバックキックを放った時に中に入ったチャヴェスはテイクダウンに成功!そこからパウンドを当て、サイドを奪い、さらにバックまでポジションを進めてみせた。
2ラウンド、セデーノは強烈な右を当てるが、チャベスはハイキックをキャッチしてグラウンドへ。そこから試合を支配してみせた。
3ラウンドはスタンドの展開が続いた。チャベスは組み付くことに成功するが、セデーノは金網を掴んで防ぎ、レフェリーに警告を受ける。終盤セデーノは打撃のラッシュをかけるが、チャベスはクリンチして突き放した。
採点は29−28、28−29、30−27でカリフォルニア出身のチャヴェスに。これでチャヴェスは8戦全勝。敗れたセデーノは9勝3敗となった。