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クルーズがタイトル戦でフェイバーを圧倒

 



【セミメインイベント】
バンタム級タイトルマッチ 5分5ラウンド
ドミニク・クルーズ vs. ユライア・フェイバー


日本時間2016年6月5日(日)にロサンゼルスのザ・フォーラムで開催されたUFC 199のセミメインインベントではUFCバンタム級王者のドミニク・クルーズと同級ランキング2位のユライア・フェイバーが同級の王座をかけて3度目の対戦を果たした。序盤にフェイバーをノックダウンするなど、クルーズが試合を完全にコントロール。納得のユナニマス判定で勝利し、バンタム級王座の2度目の防衛を成功させた。3度目の対戦でクルーズとの対戦成績が1勝2敗となったカリフォルニア・キッドこと、サクラメントの英雄ユライア・フェイバー(33勝9敗)は試合後のインタビューでは「初っ端に良いのをもらってしまったけど、オレのところの”ノーラブ”のパンチに比べらそれほどでもなかったな」と述べ、先日開催されたUFCファイトナイト・ラスベガス大会のメインイベントで、鮮烈なKO勝利を見せた無敗の新鋭、愛弟子コーディ・ガーブラントによる王座挑戦への道筋をつけた。

開始30秒、両者のファーストコンタクトでクルーズが鮮やかな両足ターックルを成功させる。パスガードを狙うクルーズの左腕を強引なキムラでひねり上げ立ち上がったユライアは、背後についたクルーズを振りほどく。一旦距離をとったフェイバーは左右のパンチで距離を詰めると片足タックルでクルーズを金網に押し込み、その後高々と相手を抱え上げる!かなりの高さからマットに叩きつけられたクルーズだったが、うまく体を丸めてその勢いをいなしつつ、マットに落ちると同時にフェイバーからトップポジションを奪い返す。下になったフェイバーはクルーズの唯一の弱点とも言える左足を強引にひねり上げながら立ち上がる。その後は両者が距離をとりながらスタンドでの打撃を交換した。

独特のフットワークから鋭いジャブでクルーズがフェイバーの顔面を弾くように打ち抜く。開始30秒でクルーズが大きなステップから左のストレートを振り抜くと、この一撃がフェイバーの顔面を捉え、フェイバーは真後ろに昏倒!すかさず追い討ちに踊りかかるクルーズに組みついたフェイバーはこのピンチをしのいで立ち上がり攻防をスタンドに戻すことに成功する。その後クルーズは無理をせず。鋭いパンチと強烈な右のローでフェイバーの左足を痛めつけ着実にポイントを積み上げた。

右構えのフェイバーの前足を挟むような位置取りで、頻繁にスイッッチを振り返しながら、大ぶりのルーピングパンチ、そして突如真正面からくりだされる上下のストレートにユライアはこれといった対応ができずにズルズルと後退を余儀なくされている。時折タックルの動作も見せ、攻撃を散らしながらクルーズは無難に、しかし確実に第3ラウンドをこなす。

変幻自在のクルーズの動きは第4ラウンドに入っても変わらない。時折フェイバーが意を決したように飛び込むが、クルーズは素晴らしい反応で、時に上体の動きだけで、時に大きなフットワークで相手を翻弄する。このラウンドでも左のダブルを皮切りに、クルーズがフェイバーを金網釘付けさせるシーンを見せ、クルーズはポイントを一層積み上げる。

フェイバーが出てこないと見るといきなり猛烈な連打を見せるクルーズ。残り時間2分30秒、互いの飛び込みで両者の距離が詰まると攻防はレスリングに持ち込まれ、これはフェイバーにとって唯一のチャンスかと思われたがクルーズはこの攻防も制すとフィエバーを背後からコントロールする。その後も距離をとったクルーズがダメ押しのテイクダウンを成功させフェイバーの逆転の望みを断ち切った。

判定は一人のジャッジが49−46をつけたが、残る2名はこの一戦を50−45と採点。プロ戦績22勝1敗と伸ばしたドミニク・クルーズ。試合後に左足を引きずるような様子も見せていたが、「キャンプ中は気になっていた。だが、試合が始まれば何でもない。言い訳にはならない。全くだ」と力強く語り、自身の負傷や試合間隔の長さがパフォーマンスに影響したのではないかというジョー・ローガンの問いかけを力強く否定した。