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グスタフソンvsシウバを大展望

マイケル・ディサントが、日本時間4月15日にスウェーデン・ストックホルムで行われるUFC on FUEL TVのメインイベント、アレクサンダー・グスタフソンvsチアゴ・シウバ戦にを展望する

 両者はともにチャンピオンを狙えるほどの実力者だが、この試合の意味は異なる。

 チアゴ・シウバは背中の怪我とドーピングテスト失格が重なり、この27カ月で2試合のみしか戦っていない。この試合を落とすと、彼のオクタゴンでの未来が危ぶまれることになるが、反対に印象的な勝利をあげれば、暗雲を払拭することができる。

 一方のアレクサンダー・グスタフソンは、この18カ月で4連勝、そのどれも2ラウンド以内で決着をつけている。この戦績から今回のメインイベントへの抜擢となり、もしシウバを倒すことが出来れば、間違いなく次のタイトル挑戦への道が開けるだろう。ただ、もしこの試合を落とした場合、その道は遠のいてしまうだろうが。

 なお、試合にかかる意味合いも重要なポイントだが、この試合の売りはそこだけではない。早いテンポの展開が予想され、間違いなくファンが待ち望んだ試合になる、ということだ。

 シウバの従来のファイトスタイルは、ひたすら前に出るという捕食者のようなスタイルだ。このスタイルは、ヴァンダレイ・シウバやマウリシオ・“ショーグン”・フアといったチームメイト達と共にトレーニングを重ねる、シュート・ボクセ・アカデミーの選手らしいものだ。しかし、この4年間は、アメリカン・トップチームで練習をつみ、このスタイルにも変化があらわれている。

 この新しいスタイルはグスタフソンのような、背が高くリーチが長い相手と戦う際に有効だ。ボクサーらしい前へプレッシャーをかける動きだけでなく、足を使い後ろの動きも取り入れ、そこにジャブを取り入れることでさらに予測不可能な動きへとなる。シウバはこの動きを使ってくるだろう。

 また、もしシウバが打撃で苦しむようなら、グラウンド勝負に行く手もある。ブランドン・ヴェラとの戦いで見せた素晴らしいグラウンド能力がものをいうはずだ。対するグスタフソンもブラジリアン柔術(BJJ)紫帯なので注意が必要だが、シウバは黒帯であり、サブミッション能力だけでなく、グラウンドコントロールにも長けている。

 もちろん、グスタフソンもレスリングやBJJの素人ではない。彼にはテイクダウンに対する優れたディフェンス力もある。UFC 112で見せたようなディフェンス力をどこまでシウバ相手に見せる事ができるのか、というのも注目である。ただ、私はグラウンドではシウバが上回ると思う。

 つまり、グスタフソンの戦略としては距離を保ち、ジャブを遠くから放つことが良いと思う。そして、シウバが踏み込んできたときに、左フックや右のアッパー(これは彼の一番の武器だ)、または足を使って角度を変え、右ストレートを打ち込むのが最善である。

 シウバは2009年1月のリョート・マチダ戦で1パンチKO負けを喫している。グスタフソンはリョートよりパンチがあるので、カウンターが決まればKO勝利も可能である。シウバはテクニックこそないが、グスタフソンよりパワーがある。よって、グスタフソンはタイミングを見極め、ジャブを放ち距離を取りつつ、そのチャンスを待つと良い。もちろん、シウバの意識が飛んでいる時や激しく消耗している場合を除くが、足を使って距離を取り、グランド勝負を避けるのが賢明だろう。

 最初に述べた通り、この試合はファンにとっては堪らない試合になるだろう。現在のシウバには未知数な所があり、予測はつきにくいのだが、本当に何が起こるのか楽しみな試合である。






アレクサンダー・グスタフソン

・25歳

・196㎝ 93kg

・13勝1敗

・4勝1敗(最近5試合)

・9勝1敗(最近10試合)

・全勝利の69.2%がKO/TKO勝利

・全勝利の23.1%がサブミッション勝利

・全勝利の7.7%が判定勝利

・14試合中1試合のみ最終ラウンドまで戦った(その1試合も勝利)

・現在106日間試合から遠ざかっている

・一番長いもので234日間試合から遠ざかっていたことがある



チアゴ・シウバ

・29歳

・185㎝ 93kg

・14勝2敗1ノーコンテスト

・2勝2敗1ノーコンテスト(最近5試合)

・7勝2敗1ノーコンテスト(最近10試合)

・全勝利の78.6%がKO/TKO勝利

・全勝利の14.3%がサブミッション勝利

・全勝利の7.1%が判定勝利

・17試合中3試合のみ最終ラウンドまで戦った(うち1勝1敗1ノーコンテスト)

・最近では469日間試合から遠ざかっており、これが最長となる