ダロン・クルックシャンク以上に年が明け、カレンダーが1月に変わるのを心待ちにしていた者はいないだろう。 ”ザ・デトロイト・スーパースター”の異名を持つクルックシャンクは「2015年はオレにとって良い年じゃなかった。目のケガの治療だったり、減量でうまく活躍できなかったり、ジェイムス・クラウス戦もそこそこの試合だった。2016年は試合に勝って良い滑り出しができそうな気がしている」と語った。
日本時間18日(月)に迫ったUFCファイトナイト・ボストンで立技のスペシャリストであるポール・フェルダーと対戦するクルックシャンクはストライカー同士の戦いになることから、立技重視の試合展開になるだろうと予想している。 UFCファイトパスで放映される試合で片方の選手、あるいは両ファイターがファイトボーナスを獲得する可能性について「二人とも良いストライカーだからね、あり得ると思うよ」とも話すクルックシャンク。 何発かパンチを入れながら徐々に勝負していきたいクルックシャンクに対し、フェルダーもまた同じ戦法で試合を進めてくると見られている。 フェルダーの戦い方について聞かれたクルックシャンクは「相手に打たれた時、ガードを下げてテイクダウンディフェンスをせずに焦って感情的に戦ってしまうクセがあるみたいだね」と見解を明かした。 ポール・フェルダー対ダロン・クルックシャンク戦などUFCファイトナイト・ボストンのアーリープレリムはUFCファイトパスにて日本時間18日(月)午前8時より放映!感情的、その言葉はクルックシャンクの辞書にない。 「落ち着いて戦うのが一番さ。試合の最中は感情的にならないようにしている。感情的になるとミスや間違った判断をしたりして疲れてしまうからね。少しでもミスやバカな間違いを減らすためには感情的ならないのが一番」 30歳のクルックシャンクはプロの総合格闘家として通算24試合に出場してきたが、試合中に感情的になりミスを犯したことも何度かあると認めている。 「試合中に感情的になると、前が見えなくなって相手を思いっきり殴ることしか考えられなくなってしまうんだ」と笑うクルックシャンク。「だからってガード下げて突っ込んでいったりはしないし、自分のテクニックもそう簡単には無駄にしないように戦っているけどね」 だからこそ、クルックシャンクは負け試合よりも勝利の方が多いのだ。着実に勝利数を重ね、2014年には4戦3勝の活躍を見せ、ライト級の注目選手まで上り詰めた。しかし、ベテランのK.J.ヌーンズとの試合で起こった目のケガがすべての勢いを止めてしまう。 「あの時はすごく怖かった。目のケガだったんだけど、2回も突かれて、基本的には顔を刺されるのと同じなんだ。目は2つしかない。失明だけはしたくなかった」 その後、目を手術したクルックシャンクはベニール・ダリウシュ、ジェイムス・クラウスに連敗するなど苦しんだ。 「再戦したかったから、頭の中はずっとN.J.ヌーンズのことばかり考えているような感じだった。それが結果的に他のファイターたちと戦った時に邪魔になっていたのかもしれない。K.J.と戦い、打ち負かしたいと本気で思っている時に、自分が戦いたいわけでもない相手と戦ったんだから。(K.J.との試合は)自分が勝っていたはず。第1ラウンドは間違いなく勝っていたし、第2ラウンドは試合が止まって、フィニッシュなしの試合になっちゃったからね」 「あのまま試合を続けていたら危なかったと思うし、結果的に勝ち負けも付かなかっただろう。辛かったよ。その分、1月17日のボストン大会が楽しみだ。3カ月、しっかりトレーニングしてきたから、準備はできている」 つまり、クルックシャンクはこう言っているのだ。“2015年は終わった。すべてはボストンのサンデーナイトで決まる”と。 「常に前向きな姿勢でいるようにしている。負けたことにくよくよしない。金魚並みの記憶力ってところかな。3秒も経てばもう知らないってね。自分の場合、24時間も経てばほとんど忘れちまう。そう、時間は前に進むから」 「ここからが本番だと思っている。完ぺきなファイターではないし、勝つ時もあれば負ける時もある。でもそのたびに強くなるようにしている」