土曜日の夜にグラスゴーのSSEハイドロで2010年以来初めて英国のオクタゴンで戦ったマイケル・ビスピンは勝利こそ手にしたものの、リオデジャネイロ出身のターレス・レイチとの一戦は5ラウンドにおよぶ極めて僅差の厳しいものとなった。ランキング9位のビスピンは49-46、48-47、そして47-48でその戦績を28勝7敗と伸ばし、連勝街道を邁進してきたターレス・レイチの連勝は8でストップし、その戦績は25勝5敗となった。36歳のビスピンは堅実な1ラウンドを展開、特にレイチを襲った数々のコンビネーションは的確だった。しかしレイチはパニックになる事なく冷静にビスピンを追い続け、ビスピンにテイクダウンを許した時さえ落ち着いて機会をうかがうと、ラウンド終了直前にはそのバックを奪ってみせた。関連コンテンツ:ビスピン&レイチのオクタゴン・インタビュー | エヴァン・ダナムのオクタゴン・インタビュー | マイケル・ビスピン - その視線は未だ頂点へ33歳のレイチは瞬間的な打撃の攻防では成功を見せていた。しかしビスピンは打撃の攻防全体を通じて手数で相手を圧倒。重たいパンチに限って言えばそれは間違いなく元タイトル・チャレンジャーのレイチによって繰り出されたものであったが、“ザ・カウント”のミドルキックは今夜の一戦のその時点までで最も重たい打撃であったと言えた。第3ラウンドが始まると即座にアタックを開始したレイチの重たい右がビスピンを一瞬フェンスへと吹き飛ばした。マンチェスターのビスピンはすぐにその危険な状況から脱出するとレイチに対して反撃を始め、両者の左目の上にカットが刻まれた。突き詰めて言えば、ビスピンはひたすら手数にこだわり、残り時間1分のところでレイチがテイクダウンに成功しても、ビスピンはすぐさま立ち上がると即座にそのゲームプランに立ち返った。ただ、このラウンドに限って言えば、ラウンド終了間際のレイチの右の強烈なアッパーが、このラウンドをレイチのものとした。試合がチャンピオンシップ・ラウンドである第4ラウンドに入っても、ビスピンはこの試合で最もリズムに乗った動きを維持し、単純に距離をつめようとするレイチに対してそのヒット&アウェイ戦法は功を奏し、レイチにテイクダウンをさせる事も、打撃をまとめて命中させる事も許さなかった。最終ラウンドに入り、必死の形相で手数を繰り出すレイチ対し、ビスピンもまた豊富な手数で応戦した。試合の流れを一変させるレイチの強打が何度となくビスピンに届きそうになるシーンが見られたものの、ついにそれが現実に起こる事はなく、スコットランドで初めて開催されたUFCのメインイベントの幕は閉じた。