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マグニー、ヘンドリックスとのランカー対決を制す

日本時間12月31日(土)、 アメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるT-Mobileアリーナで行われたUFC 207のプレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の試合レポート。

ウェルター級 5分3ラウンド 
ジョニー・ヘンドリックス vs. ニール・マグニー




元王者のヘンドリックスは、ここのところステファン・トンプソンとケルヴィン・ガステラムにまさかの2連敗を喫し、現在ランキングは6位。

対するマグニーも、前回はロレンゾ・ラーキンに完敗。連勝は3でストップしてランキングは8位となっている。勝利街道に復帰したいランカー二人の対戦だが、前日の計量でヘンドリックスが前回に続いて二度連続、そしてキャリア三度目の体重オーバー。試合へのモチベーションが疑われる事態となってしまった。

1ラウンド。オーソドックスのマグニーが長いリーチからジャブや強烈なミドルで距離を取れば、ヘンドリックスはサウスポーから中に入っての必殺の左を狙う。前に出てマグニーを金網に詰めたヘンドリックスは、ダブルレッグでテイクダウンに成功。ガードを取ったマグニーは、金網際から巧みに移動して足を効かせてゆく。やがてマグニーは長い足を瞬時に上げて三角締めに! 尻餅を付く形で締めを緩めて対処したヘンドリックスだが、マグニーは下から肘を繰り出していった。

2ラウンド、距離を取ってジャブを伸ばすマグニーだが、ヘンドリックスは組み付いて背後につくと、グラウンドに持ち込んでサイドで抑え込む。マグニーは下から動き続けてハーフガードを取り、脇を差して立つことに成功するが、ヘンドリックスは組み付き続けて再びテイクダウン。立ち上がろうとするマグニーの背後から膝を打ち込んでゆく。

向き直ったマグニーだが、ヘンドリックスは体勢を低くして三度目のテイクダウンに成功。立ち上がろうとするマグニーに組み付き続け、有利なままラウンドを終えた。

3ラウンド、右の前蹴りで前に出るマグニーは、さらに膝蹴りやジャブを放つ。さらにワンツーで前に出たところで、ヘンドリックスが組み付くことに成功。そのままテイクダウンを狙うが、この日はじめてマグニーはそれを振りほどく。

軽快にサークリングしながらジャブを放つマグニー。さらに前蹴りを繰り出すが、ヘンドリックスも前に出て組み付くとダブルレッグに。しかし重心を下げて防いだマグニーは肘を落とす。一瞬離れたヘンドリックスだが、すぐに仕切り直しのダブルレッグ。マグニーはヘンドリックスの股間でクラッチを組んで防ぐが、それを解いて肘を放ったところで、重心を下げたヘンドリックスがマグニーをリフトしてテイクダウンに成功!

ヒップバンプスイープを狙うマグニーだが、ヘンドリックスは重心を低くして上をキープ。しかし残り時間25秒のところで、マグニーが三角締めをロック! 残り15秒で下からのヒジを連打して試合を終えた。

2ラウンドは明らかにヘンドリックス。1ラウンドを3ラウンドを、テイクダウンを取って上のポジションにいたヘンドリックスに付けるか、下からの三角締め&ヒジで反撃したマグニーに付けるかが焦点となった判定は……3-0 (三者とも29-28)でマグニーに!

元王者相手に大きな一勝を挙げたマグニーは、場内から謂われなきブーイングを浴びながら「確かに2ラウンドは向こうのものだよ。でも1ラウンドと3ラウンドは、向こうはただ抑え込んで膠着してただけなのに対し、僕はずっと下から仕掛け続けたんだ。これはミックストマーシャルアーツだ。僕はストライキングとグラップリングで上回り、向こうはレスリングで上回ったんだよ。だから2-1で僕の勝ちさ」と正論を述べたものの、さらなるブーイングを浴びた。


ミドル級 5分3ラウンド 
アントニオ・カルロスJr. vs. マービン・ヴェットーリ




TUFブラジル覇者のカルロスJr.は前回、レオナルド・ギラマエスに3ラウンドチョークで勝利。対するイタリアのヴェットーリも、前回のUFCデビュー戦にて1ラウンドギロチンチョークで勝利で飾っており、連勝を6に伸ばしている。

1ラウンド。サウスポーのヴェットーリと、オーソドックスのカルロスJr.。序盤にカルロスJr.の伸ばした指先がヴェットーリの目に当たるアクシデントが起こると、次にはヴェットーリの指がカルロスJr.の目に。やがてヴェットーリの蹴りを掴んだカルロスJr.はテイクダウンを狙う。一度は倒すことに成功したカルロスJr.だが、ヴェットーリもすぐに立ち上がり、スタンディングレスリングの攻防が続いた。

2ラウンド、カルロスJr.は再びヴェットーリの蹴り足を掴んでテイクダウンを決めるが、ヴェットーリは立ち上がる。スタンドに戻ると、ヴェットーリが距離を詰めて背後に付くことに成功するが、カルロスJr.は振りほどく。再びパンチで前に出たヴェットーリは、ケージ際でカルロスJr.をがぶって倒すと上を奪取。ハーフからパウンドやヒジを落としてゆく。フルガードに戻したカルロスJr.だが、ヴェットーリは上をキープし続けた。

3ラウンド、再びパンチで前に出て組み付いたヴェットーリだが、体を入れ替えたカルロスJr.は逆に背後に付いて、テイクダウンに成功してハーフで抑え込む。しかしヴェットーリは下から動いてダメージを受けずに立ち上がる。残り1分となったところで、カルロスJr.は再び組み付いてのテイクダウン狙い。そのまま背後に回って細かい膝やパンチを打ち込んで、有利な体勢で試合を終えた。

判定は3-0 (三者とも29-28)で、グラップリング力を活かして最終ラウンドをカルロスJr.に。勝者は「向こうのグラップリングが強いのは分かっていたよ。ここで勝てて嬉しいよ。最終ラウンドはテイクダウンから抑え込もうとしたんだよ」と語った。


ウェルター級 5分3ラウンド 
マイク・パイル vs. アレックス・ガルシア




41 才のベテラン、パイルは前回、アルベルト・ミナの飛び膝をもらって1ラウンドKO負けを喫している。対するガルシアも前回は、サム・スティックランドに3ラウンドKOで敗れている。

1ラウンド、オーソドックスからジャブを突き合う両者。前に出て強烈な左ミドルを当てたガルシアは、組み付いてのテイクダウンに成功。パイルは得意のバタフライガードを効かせるが、ガルシアは横に飛んでサイドを取る。しばらく抑えていたガルシアだが、落ち着いた表情のパイルはやがて隙間を作って後転して立ち上がる。

スタンドに戻ると、リーチに勝るパイルは距離を詰めての膝を狙うが、そこにガルシアの強烈な右オーバーハンドがスマッシュヒット! パイルが一発で昏倒し、3分34秒で試合は終了した。

見事なKO勝利を収めたガルシアは、「本当にハッピーだよ。ボーナスをもらえたら嬉しいね。向こうが膝を狙って来るのが分かったんだ。もう二発もらっていたから、タイミングを計って右を打ち込んだんだ。来年は是非トップ10や15に入る相手と戦いたいね」と語った。


ウェルター級 5分3ラウンド 
ブランドン・ザッチ vs. ニコ・プライス




13年にUFCに初登場し、強烈な打撃で快進撃して脚光を浴びたザッチは、最近は3連続一本負けを喫している。

対するプライスの方は、8戦全勝という戦績をもって今回がUFC初参戦だ。

1ラウンド、リーチに勝るザッチはスイッチを繰り返しながら、強烈なローやハイを繰り出す。対するプライスは前に出て組み付き、膝蹴りを貰いながらも足を掛けてのテイクダウンに成功。下から足を効かせるザッチは、やがてプライスの左腕をキムラロックに捕らえてリバーサルを狙うが、プライスは足を超えてサイドに回ることで危機を回避し、上をキープする。

ハーフで胸を合わせたプライスは肩固め狙い。身体をズラして逃げたザッチは立ち上がろうとするが、プライスは背後からチョーク狙いでグラウンドに引きずり込み、再び肩固めの体勢に。袖車締めの如く腕をタイトに組んで締め上げると、4分30秒でザッチがタップした。

見事な極めでUFCデビューを果たしたプライスは、コーチから柔術茶帯を認められて喜びの表情。「(フィニッシュの流れは)いつも練習していたんだ。チャンスが来たからずっと極めを狙い続けて、最後は可能な限りキツく締め上げたんだ。ぜひボーナスをもらえると嬉しいね! 僕は緊急のオファーでもなんでも、いつでも準備ができているよ!」と語った。