今やUFC最大のスターであり、現フェザー級チャンピオンであるアイルランド出身のコナー・マクレガーが数年前まではヨーロッパのごく少ない熱狂的MMAファンにしか存在を知られていなかったのは信じがたい話だ。日本時間8月21日(日)に行われるUFC 202で、3月にUFC唯一の黒星を喫した相手であるネイト・ディアスとの再戦に挑む“ザ・ノートリアス”ことマクレガーがUFCの頂点にたどり着くまでの軌跡を追う。2013年4月6日:マーカス・ブリメージ戦 TKO (UFCファイトパスで激闘をもう一度)熱狂的なファンはマクレガーのデビュー戦となったブリメージとの一戦を覚えているかもしれない。しかし、マクレガーがここまでのスピードでMMA界を代表する存在になると予想したファンはそう多くないはずだ。試合前の挑発に乗ってしまったブリメージは試合開始から前進してしまい、それがあだとなって試合開始67秒でマクレガーにノックアウトされた。“ザ・ノートリアス”が最高のデビューを飾ると同時に、スター誕生の瞬間だ。2013年8月17日:マックス・ホロウェイ戦 W3 (UFCファイトパスで激闘をもう一度)当初はアンディ・オーグルとのヨーロッパ出身ファイター同士の対決に挑むはずだったマクレガーだが、結果的にハワイ出身のマックス・ホロウェイとの一戦が組まれることとなった。試合中にACL(前十字靭帯)を切断してしまったものの、なんとか強敵のホロウェイからユナニマス判定勝利を収めている。残念ながらこの後、ケガにより約1年の欠場を強いられることとなった。2014年7月19日:ディエゴ・ブランダオン戦 TKO (UFCファイトパスで激闘をもう一度)プレッシャーに負ける者もいれば、マクレガーのようにプレッシャーを跳ね返して力を発揮する者もいる。ケガによる1年のブランクを経て復帰したマクレガーは地元ダブリンで行われた大会のメインイベントでブラジル出身のブランダオンと対決した。メディアから期待を集めたマクレガーは、ブランダオンを寄せ付けないパフォーマンスで第1ラウンド4分05秒が経過したところでフィニッシュを決め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得している。2014年9月27日:ダスティン・ポワリエ戦 TKO (UFCファイトパスで激闘をもう一度)フェザー級の実力派を倒してきたマクレガーは、さらに上のレベルで戦うコンテンダーたちを打ち負かす必要があった。そんな中マクレガーは、ベテランのポワリエを2分以内に沈めて見せている。有言実行するマクレガーをファンは認めざるを得なかった。この勝利で王者ジョゼ・アルドとの試合がささやかれるようになった。2015年1月18日:デニス・シヴァー戦 TKO (UFCファイトパスで激闘をもう一度)多くのファンはポワリエから挙げた白星がマクレガーにタイトル挑戦権を与えるのに十分だったと考えていたが、UFCはマクレガーにもう一つ試練を与えた。ドイツ出身のシバーとボストンで行われた大会で激突し、2度目のメインイベントを飾ったマクレガーは、第2ラウンドで試合を決めて次期挑戦者としての地位を確立している。次こそ王者アルドと対決となるか?2015年7月11日:チャド・メンデス戦 TKO (UFCファイトパスで激闘をもう一度)UFC 189で行われる予定であったアルド戦のために、長期に渡り行われたメディアツアーを終えたマクレガーに突きつけられたのがケガによるアルド欠場のニュースであった。大会出場を望んだマクレガーの相手として手を挙げたのがメンデスだ。試合序盤に苦しめられる場面もあったものの、第2ラウンドではマクレガーが息を吹き返してTKO勝利を収めている。これによりフェザー級暫定王者に輝いたマクレガーは、アルドとの対決を待つのみとなった。2015年12月12日:ジョゼ・アルド戦 KO (UFCファイトパスで激闘をもう一度)たとえマクレガーがこのまま一度も勝利を挙げずに引退したとしても、アルド戦でのKOは一生語り継がれることだろう。期待されていた2人の試合は、開始13秒でマクレガーがノックアウトを決め、アルドの無敗記録を止めて統一王者に輝いた。マクレガーの一発には画面越しでは伝わらないほどの威力があり、MGMグランド・ガーデン・アリーナに集まった観客も大興奮だった。UFC 202でも同じような活躍をし、ラスベガスを沸かしたいところだ。