ファイトゲームの様相は2015年のラスト2カ月で永遠に変わった。 始まりは総合格闘技界きってのスターファイターであるロンダ・ラウジーをホリー・ホルムがたたきのめした試合。そして師走の最後を飾ったのが、初めてオクタゴンに足を踏み入れて以来ずっと宣言し続けてきた王座奪取の目的を果たしたコナー・マクレガーだ。当時、UFC史上最も長くチャンピオンを守り続け、最後の絶対王者と言われたジョゼ・アルドを1ラウンド開始早々にノックアウトして見せた。 今やUFC最大のスター選手となったマクレガーとホルムが3月5日(土)、日本時間同6日(日)に開催が決まったUFC 197の超ビッグイベントに顔を揃える。
初防衛戦に挑むホルムの対戦相手はミーシャ・テイト。一方のマクレガーはフェザー級のチャンピオンベルトを自宅に置いたまま、階級をライト級に上げ、挑戦者として現王者のハファエル・ドス・アンジョスと相まみえる。マクレガーが2階級制覇を成し遂げれば、同時に2つのタイトルを保有する初のUFCファイターが誕生する。 とはいえ、ホルムもマクレガーも想像を絶するプレッシャーを受けながらMGMグランド・ガーデン・アリーナに設置されるオクタゴンに上がらなければならない。ホルムはおそらく今後組まれるであろうラウジーとの再戦に向けて何としてもテイトをマットに沈める必要があり、マクレガーもまた、2つ目のチャンピオンベルト獲得というキャリア最大の挑戦が待ち構えている。 過去の参戦カテゴリーで2階級制覇を成し遂げたマクレガーはUFCデビューを果たしてからずっとフェザー級とライト級の王座獲得を目指してきた。ドス・アンジョスは柔術のスペシャリストとしてライト級における最も危険なストライカーのひとりとして知られており、マクレガーはまたも最強の敵に直面する。 UFC 185を振り返れば、ドス・アンジョスは当時王者だったアンソニー・ペティスを圧倒的な力でねじ伏せており、レスリングテクニックを生かして見事な判定勝ちを収め、ついにチャンピオンの座を手に入れた。昨年12月のドナルド・セラーニ戦では“カウボーイ”ことセラーニを一瞬にして蹴散らし、初めてのタイトル防衛を成功させている。 UFC 197関連情報: 【ニュース】UFC 197開催決定 | 【動画】2016年プレビューショー:ホリー・ホルム | 【動画】2016年プレビューショー:コナー・マクレガー | 【動画】UFCランキングレポート:2016年の見どころ | UFC 193を振り返り | 揃って映画の撮影に臨んだホルム&テイト | ファイタープロフィール: コナー・マクレガー、ハファエル・ドス・アンジョス、ホリー・ホルム、ミーシャ・テイトドス・アンジョスはマクレガー戦について楽勝だと述べ、今回の対戦カードが発表されるやいなや、王者ドス・アンジョスが勝利候補筆頭として予想されている。 一方、マクレガーは先ごろ、ドス・アンジョスとのマッチアップについて『Instagram(インスタグラム)』に「オレに言えるとすれば、今回もオレにとっては楽勝の試合だってこと。勝つだけじゃない。オレがコントロールするのさ」とのコメントを投稿した。 ホルムと対決するテイトにとっては待ちに待ったタイトル挑戦だ。ロンダ・ラウジーを除き、女子バンタム級のトップファイターたちを次々と破ってきたテイトは、土壇場でホルムが指名されるまでラウジーの対戦相手としてナンバー1候補だった。 ホルムはその優れたストライキングをラウジー戦で爆発させた。他の女子ファイターにはないフットワーク、身のこなし、正確さ、パワーをすべて合わせ持っている。テイトは戦闘的な立技と容赦ないレスリングを生かすファイターとして知られているが、ホルムを倒すには完ぺきな戦略を組み立てなければならない。とはいえ、ラウジー以外ではホルムにとって最強の脅威となるのがこのテイトである。 たった一発のパンチ、あるいはわずか一撃の蹴りで試合展開が激変してしまうオクタゴンでのバトル。マクレガーとホルムが今年の初戦に挑むUFC 197は日本時間3月6日に行われる。