UFCファイトナイト、プレリミナリーファイトの結果は以下の通り。

土曜、中国マカオにあるコタイ・アリーナで行われたファイトナイト大会において、二人のウェルター級ニューカマー、アルバート・ミナと安西信昌が4分17秒の死闘を展開し、最後は香港に拠点を置くブラジリアンのミナがKO勝利をあげた。
試合開始後、お互い前に出て打ち合った両者。最初はパンチの重さに勝る安西が主導権を握ったが、ミナも二発の強烈な左をヒット。そこから見応えのある近距離の打ち合いが展開された。中盤安西は豪快な投げからテイクダウンに成功したが、後転したミナはバックへ。しかし安西も凌いで二人はスタンドに戻った。さらに全力の殴り合いは続き、お互いのスタミナは消耗して行く。やがてミナの右のアッパーが炸裂!さらにもう一発ヒット。倒れた安西にミナが鉄槌の猛攻を仕掛けると、4分17秒でレフェリーが試合を止めた。
ミナはこれで11戦全勝に。東京出身の安西は8勝2敗となった。

サイ vs. ミッチェル
ウェルター級有望株のワン・サイが、 英国のダニー・ミッチェルとの接戦を判定3−0(三者とも29−28)で制し、UFC初勝利をあげた。
ワンはこれで8勝5敗1分、ミッチェルは14勝6敗1分となった。
1ラウンド、ワンはミッチェルのテイクダウン狙いを見事にディフェンス。するとガードに引き込んだミッチェルだが、有効な攻撃を繰り出すことはできなかった。
2ラウンド、ミッチェルはスタンドでギロチンを狙って行くがワンは脱出。そして有効な打撃を繰り出して行く。さらに中盤ワンの右がヒット。それに呼応するようにミッチェルも打撃で反撃を開始した。
3ラウンド、試合を寝技に持ち込もうとするのを諦めたミッチェルはスタンドで攻撃。有効打を当てることに成功したが、ワンも負けじと反撃。終盤の両者の打ち合いはファンを沸かせた。

佐々木 vs. デローム
前評判の高い日本のニューカマー、佐々木佑太が噂通りの強さを見せつけ、僅か66秒で ローランド・デロームから一本を奪った。
試合開始と同時に飛び膝で相手に襲いかかった佐々木。これはヒットしなかったものの、やがて組み付くことに成功した佐々木は、スタンド状態でバックに回ることに成功。そこから必殺の裸締めを極めて1分6秒でタップアウトを奪って見せた。
佐々木はこれで18勝2敗、でロームは9勝4敗1ノーコンテストとなった。

コヴィントン vs. ワン
ウェルター級ニューカマーの コルビー・コヴィントンが、中国のワン・アンインを1ラウンドにてパウンドで仕留めて見事なUFCデビューを飾ってみせた。
1ラウンド、蹴りを繰り出したコヴィントンはそのまま豪快なスラムでワンを叩き付ける。上から強烈なパウンドを繰り出した攻め立てるコヴィントンに対して、ワンは防戦一方に。それでもなんとか脱出して立ち上がることに成功したワンだが、コヴィントンはまたしても蹴りからテイクダウンへ。今度は近距離のエルボーでワンの顔を切り裂いたコヴィントンはさらにパウンドの猛攻を繰り出し、4分50秒でレフェリーが試合を止めた。
コヴィントンはこれで6戦全勝、ワンは2勝2敗となった。

ウィー vs. ズィクイ
このバンタム級戦は、シンガポールのロイストン・ウィーが、北京からやってきたニューカマーの ヤオ・ズィクイに2−1(29−28、29−28、27−30)で判定勝利を得たが、観客はこの判定に同意せず、物議をかもす結末となってしまった。これでウィーは4戦全勝、ズィクイは1勝3敗となった。
1ラウンド、思い切り良く打撃で前に出たズィクイは有効打を当てることに成功。しかしその後ウィーはテイクダウンに成功し、バックへ。しかしズィクイはやがてリバーサルに成功し、打撃を放っていった。
2ラウンド、再びズィクイが強烈な右をヒット。しかしウィーも何度かのトライの後でテイクダウンに成功。鼻が折れたかに見えたウィーにとって、これは賢明な戦略と言えた。
3ラウンド、ウィーはまたしてもテイクダウンに成功。しかし上からあまり有効な攻撃を繰り出せない。やがてウィーはバックを奪うことに成功するが、ズィクイは上を奪取。強烈なパウンドの雨を降らせてウィーの顔面を血に染めてみせた。

ドゥディエヴァ vs. フィリップス
ロシアのミラナ・ドゥディエヴァが判定2−1(30−27、28−29、29−28)でエリザベス・フィリップスに勝利し、UFCデビュー戦勝利を飾った。 これでドゥディエヴァは11勝3敗、フィリップスは4勝3敗に。
1ラウンドから神経戦となったこの試合。出入りを繰り返すフィリップスに対し、ドゥディエヴァは必殺の右を武器に前に出る。後半ドゥディエヴァはテイクダウンを狙うが、上になったのはフィリップス。そこからパウンドを繰り出していった。
2ラウンド、ドゥディエヴァの右をなんとかかわしながらフィリップスは有効打を当てる。しかし距離を詰めることに成功したロシアのドゥディエヴァは猛攻を仕掛け、さらに試合をグラウンドに持ち込んだ。しかしここでまたしてもトップを取ったのはフィリップス。その状態から両者は激しい打撃を交換し、フィリップスは鼻から出血した。
3ラウンド、テイクダウンに成功したドゥディエヴァだが、疲労から有効な攻撃を繰り出せない。やがて逆にアメリカ人のフィリップスにサイドを奪われてしまい、試合終了まで抜け出すことができなかった。
「私はヒジも当てたし、上からパウンドも落としたし、試合を常にコントロールしたわ」とフィリップスは語った。「勝ったのは私よ。単純明快に。私が勝った。勝つためにミラナが何をしたというのか、知りたいものだわ。本当に酷い判定よ、これは。」