4カ月が過ぎ、残りは8カ月だ。
毎年恒例のマイアミでのイベント開催、さらにMETA APEXでの注目ファイトカードの合間に組まれたウィニペグでのイベントがあり、4月は瞬く間に過ぎ去った。その間に50試合が行われ、14のノックアウトまたはテクニカルノックアウト、8つのサブミッション、26の判定、そして2つの引き分けが記録されており、議論すべき話題には事欠かない。
それでは議論を始めよう。4月のオクタゴン内で行われた最高のパフォーマンスを振り返る。
ブレイクアウトパフォーマンス:イーサン・ユーイング(UFCファイトナイト・ラスベガス115)
2度目のUFC参戦に臨むイーサン・ユーイングには、静かながらも大きなプレッシャーがかかっていた。急遽の参戦となったマディソン・スクエア・ガーデンでの試合でマルコム・ウェルメーカーを破る番狂わせを演じた後、このカリフォルニア州出身のバンタム級ファイターは、今月最初のイベントで無敗を誇るブラジル人のハファエル・エステヴァムを階級に迎え入れる役割を担った。UFC 322でのデビュー戦の勝利に続き、“ザ・プロフェッサー・フィネッサー”ことユーイングがいかにして次の一歩を踏み出すのかに注目が集まっていた。
ユーイングは第3ラウンド序盤に強烈なボディショットでエステヴァムを沈めるまで、冷静に相手を仕留めにかかり、ウェルメーカー戦の勝利が決してまぐれではないことを力強く示した。それはクリーンでテクニカルな打撃、至近距離での冷静さといった初戦の要素を再現しつつ、さらに被弾を抑えたパフォーマンスであった。
28歳のユーイングは概して控えめだ。強烈なキャラクターではなく、スタイルも派手ではない。さらに、脚光を浴びることにもまだ慣れている最中だ。しかし、これまでのパフォーマンスは雄弁に実力を物語っており、今後この階級で彼との対戦に急いで名乗りを上げる者はそう多くはないだろう。揺るぎないファンダメンタルと鋭くテクニカルな打撃を持つユーイングは、今後数年かけて着実にランキングを上げていくタイプのファイターとして形を成している。
特別賞:アリス・ペレイラ、トミー・マクミレン、アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ、ジョシュ・ホキット、マルシオ・バルボーザ、ミシェル・モンタギュー
サブミッション・オブ・ザ・マンス:ルーピー・ゴディネスを圧倒したタティアナ・スアレス(UFC 327)
昨年2月の時点では、タティアナ・スアレスがジャン・ウェイリーを破って女子ストロー級王者に君臨すると多くの人が確信していた。それから14カ月後、彼女がランキング6位のルーピー・ゴディネスと勝敗予想の割れる接戦に臨んでいたことは奇妙に思えるが、それはこの競技において、数回の精彩を欠くパフォーマンスがいかに評価を一変させてしまうかを象徴している。
ウェイリーに終始圧倒され、昨年9月のノーチェUFCではアマンダ・レモスを相手に見応えのない内容で判定勝利を収めていたことから、今回の対戦でスアレスは不利な状況にあるというのが大方の見解だった。対するゴディネスは、ジュリア・ポライシュトリとジェシカ・アンドラージに連勝して勢いに乗っていた。しかし、マイアミでのスアレスは序盤に打撃を効かされながらも、自身のアグレッシブなレスリングの原点に立ち返って第2ラウンドに1本勝ちを収め、ゴディネスや同タイプの選手たちとは依然としてレベルが違うことを見せつけた。
今回のスアレスは、正直なところカーラ・エスパルザ戦まで遡るのではないかと思えるほど、ここ最近で最高の出来だった。軽快に動き、素早くトランジションを仕掛け、常に気迫あふれるメキシコ系カナダ人のゴディネスをあらゆる攻防で圧倒した。昨年9月の試合から4月11日のサウスビーチでの1戦までの間にスアレスにどのような変化があったにせよ、それは極めて重大なものであり、パフォーマンスに如実に表れていた。
今のスアレスは、王座に誰が就いていようともタイトルを脅かす存在であり続けている。トップ10ランカーを相手に連勝を飾ったことで、その実力を証明する機会を近いうちに再び得るかもしれない。
特別賞:トレーシャン・ゴア vs. アザマト・ベコエフ、ヤキヤエフvs. ブレンジソン・ヒベイロ、ヘナート・モイカノ vs. クリス・ダンカン、ヴィセンテ・ルーケ vs. ケルヴィン・ガステラム、マテウス・ガムロット vs. エステバン・リボビクス、ロバート・ヴァレンティン vs. ジュリアン・ルブラン、ジャクソン・マクヴェイvs. セドリクエス・ドゥマス
ノックアウト・オブ・ザ・マンス:イジー・プロハースカを沈めたカーロス・アルバーグ(UFC 327)
このフィニッシュから時間が経てば経つほど、個人的な歴代最高ノックアウト・リストの中で、この一撃の順位がじわじわと上がっている。カーロス・アルバーグが見舞われたような、身体を動かせなくなるほどのケガに対処しながら、それでも試合を終わらせて王座を勝ち取る一撃を放つチャンスを見出す。その精神的なタフさに驚嘆せずにはいられないからだ。UFC 327の後に『The Bigger Picture(ザ・ビガー・ピクチャー)』で述べた通り、アルバーグはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)が切れたと感じた瞬間に脳裏をよぎったはずのあらゆるネガティブな思考を即座に振り払い、「このラウンドの残り時間で、こいつを仕留める」という結論に至ったのは驚異的だ。この試合からさらに時間が経過することで、その価値をより深く理解していくことになるだろう。
技術と遂行能力の観点から見れば、アルバーグの左フックは常に芸術品のような美しさを持っていたが、マイアミの地でもそれはコンパクトかつ迅速、そして正確に的を射て輝きを放った。それが着弾したとき、試合は終わった。
これで10連勝を飾り、プロモーション内でも不思議な魅力を放つ階級の頂点に立った新王者の、一日も早い回復を願う。
特別賞:ペレイラ vs. ヘイリー・カワン、アレサンドロ・コスタ vs. スチュワート・ニコル、ユーイング vs. ハファエル・エステヴァム、カブ・スワンソン vs. ネイト・ランドウェア、バルボーザ vs. デニス・ブズカ、ライアン・スパンvs. マーカス・ブシェシャ
ファイト・オブ・ザ・マンス:激闘を繰り広げたジョシュ・ホキットとカーティス・ブレイズ(UFC 327)
ジョシュ・ホキットが見せるさまざまなキャラクターや芝居がかった言動はさておき、魅力的なヘビー級の新星であることは間違いない。4月初めに行われたカーティス・ブレイズとの1戦はその事実を誰の目にも明らかにしたはずだ。これまでホキットのようにブレイズを猛追した者は、フランシス・ガヌー(2回)、セルゲイ・パブロビッチ、トム・アスピナルしかいない。つまり、2人の王者と、UFCでの最初の6勝すべてを第1ラウンドフィニッシュで飾った強打の怪物だけだ。
最終的にホキットはブレイズを仕留めきることはできず、長年コンテンダーとして君臨するブレイズも立て直して多くの見せ場を作った。とはいえ、UFC参戦3戦目、キャリア通算9戦目、プロ転向後わずか30カ月のホキットが、ブレイズに真っ向から勝負を挑み、明らかに優勢だった事実は、周囲の雑音とは無関係に、彼がヘビー級戦線において本物の注目株であることを示している。
まだ粗削りで成長の余地を多く残しているものの、この28歳のアメリカ人には今後数年にわたり正真正銘のコンテンダーでいられる基礎が備わっている。いずれ誰かに攻略され、手痛い洗礼を浴びせられる可能性もあるが、たとえそうなったとしても、この試合とUFCでの6カ月間でホキットが見せたパフォーマンスは、その才能を認めざるを得ないものだ。
特別賞:ジョン・キャスタネーダ vs. マルク・ヴォログディン、ジャイ・ハーバート vs. マンデル・ナロ、シャルル・ジョーデイン vs. カイラー・フィリップス、デイビー・グラント vs. アドリアン・ルナ・マルティネッティ