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ナイト、シャーマン、ビックがKO勝利

日本時間5月14日(日)、 アメリカ・テキサス州ダラスにあるアメリカン・エアラインズ・センターで行われたUFC 211のプレリミナリーカード(前座試合)後半戦3試合のレポート。

フェザー級 5分3ラウンド 
チャス・スケリー vs. ジェイソン・ナイト




スケリーはここのところ2連勝中。対するナイトも、15年12月に川尻達也に判定負けして以来3連勝中。上昇気流に乗った者同士の激突だ。

1ラウンド、オーソドックスのスケリーと、サウスポーのナイト。組み付いたスケリーが両差しからテイクダウンを取るが、スケリーはすかさず自分の左足を右手で掴んで引き寄せ、得意のラバーガードのミッションコントロールを作る。そこからナイトはオモプラッタを仕掛けて上になるものの、スケリーもすぐにスクランブルからダブルレッグに移行。それをがぶったナイトはキムラロックで再びスケリーを返すが、スケリーは再びスクランブルから上になり、頭を抜いてパウンドを放つスケリー。しかしナイトは再び下からミッションコントロールを作る。

ナイトは今度はゴゴプラッタ(フットチョーク)を仕掛け、さらにそこからオモプラッタに変化して上を奪取。スクランブルを試みるスケリーの腕を狙うが、スケリーはそれを抜いて逆に腕狙い。それを抜いたナイトが立ち上がると、ダイナミックな攻防に場内から歓声が上がった。

その後試合がスタンドに戻ると、ワンツーを当てたナイトは終盤ボディロックから逆にテイクダウンを奪ってみせた。

2ラウンド、リーチに勝るナイトは距離を詰め、スケリーが打って来たところにカウンターの右フックを当てる。さらにローを当てられたスケリーはシングルレッグを狙うが、ナイトは金網を背にディフェンス。やがて体勢を入れ替えたナイトが逆にアウトサイドシングルでテイクダウンを奪取。そのままサイドで抑え込む。さらに上からクルシフィックスを仕掛けスケリーの両腕を封じてパンチを放つナイトだが、スケリーは身体を翻して立ち上がると、遅れて立ち上がってきたナイトにハイ一閃! さらにワンツーをヒットさせて場内を沸かせてみせた。

3ラウンド、開始と同時にハグした両者。ナイトは右フックで距離を詰めると、さらに左ストレートから右アッパー! ダウンしたスケリーにさらにパウンドを浴びせて39秒でTKO勝ちを収めた。

ラバーガードを駆使した下からの見事な攻撃に加え、打撃とレスリングでも向上を見せて勝利したナイトは「レスリングと打撃を懸命に練習してきたんだ。チャドがタフなのは分かっていたよ。俺はまだ(インタビュアーの)ジョー・ローガンのポッドキャストのゲストに呼ばれたことはないな。いつ実現するんだい? ここにいるチャドは本当にタフだったね。腕が鳴る音を何度も聴いた向かって来た。フィニッシュのコンビネーションは何度も練習してきたんだ。これで4連勝だ。またすぐに試合を組んでくれ!」と語った。


ヘビー級 5分3ラウンド 
チェイス・シャーマン vs. ラシャド・コールター


シャーマンはUFCではまだ0勝2敗。対するコールターは、通算戦績8勝1敗、ここのところ5連続1RKO勝ちという戦績をもって今回UFC初登場だ。

1ラウンド、両者オーソドックス。上半身を振って中に入っての右のビッグヒットを狙うコールターに対し、リーチで勝るシャーマンは鋭いジャブやローで突き放す。重い右ローを何度も当てるシャーマン。何度か飛び込んでの右を当てたコールターだが、終盤さらにシャーマンのローをもらい、ぐらつく場面が見られた。

2ラウンド。ローを効かされているコールターは踏み込んでの右を振り回すが、シャーマンはその頭を掴んで強烈な膝を顔面にヒット! ぐらついたコールターにさらに強烈な右ローを連打。身体が大きく流れたコールターは必死で組み付くが、シャーマンは至近距離の右でコールターを倒すと、さらにその背後からパウンドを放つ。絶体絶命と思われたコールターだが、ここで立ち上がって正対すると、ぐらつく足で一発逆転を目指して拳を振り回す!

それを捌いてさらにローを当てるシャーマン。もはや立っているのもやっとの状態のコールターだが、倒れずに右を強振するとこれがヒット! 一瞬動きが止まったシャーマンだが、距離を詰めて上下の連打のラッシュに。まともにもらいつつも倒れないコールターが打ち返すと、場内からは大歓声があがる。やがて戦局は打ち疲れて動きの止まったシャーマンと、ローと顔面を効かされ立っているのがやっとのコールターによる消耗戦となっていった。

少し息を整えたシャーマンは、コールターをゆっくりケージ際まで追い詰めると強烈な右ヒジをスマッシュヒット! コールターの膝がぐにゃりと曲がった状態で崩れ落ちたのを見て、3分36秒でレフェリーが試合を止めた。 

恐るべきタフネスを誇るコールターを仕留め、ついにUFC初勝利を飾ったシャーマンは「いい試合だったよ。(インタビュアのローガンに)その剃った頭を隣で見ることができて、僕がどれほど嬉しいかは誰にも分からないだろうね。ラシャドがああやって打ち合って来るのは分かっていたよ。僕も誰とでも打ち合うつもりだ。あの打たれ強さには驚いたよ。彼は僕と同じで打ちあい上等なんだね。(観客に向かって)これが君たちが見たかったものだろう! 最後は『落ち着け落ち着け。チャンスを待て』って自分にいい聞かせていたんだ。向こうが疲れているのは分かっていたからね。そして今日、全ての美しい母親達に、ハッピーマザーズデイ!特に僕のお母さん、そして僕の息子の母親に。デイナ(UFC代表)、僕の妻が靴を買えるようにボーナスをくれたら嬉しいな!」と語った。


ライト級 5分3ラウンド 
ジェームス・ビック vs. マルコ・ポーロ・レイエス




ビックは前回、アベル・トルヒーヨからブラボーチョークで一本勝ち。対するレイエスはUFC登場以来3連勝中だ。

1ラウンド、両者オーソドックス。頭を振って入ろうとするレイエスに対し、リーチで勝るビックは真っすぐ伸びるジャブや前蹴り等を使って突き放す。やがてレイエスが距離を詰めてきたところに、ビックの右ストレートがクリーンヒット! 倒れ込んだレイエスに鉄槌で追い打ちをかけると、2分39秒でレフェリーが試合を止めた。

リーチを活かした得意の打撃に、さらに磨きがかかったことを見せつけたビックは「僕はいつも動くんだ。相手の前で立ち止まったりしない。ハードな練習が実を結んだよ。僕はこれでUFCで7勝1敗だ。もっと強い相手と当ててくれ! 来月のマイケル・キエーザとケビン・リー戦の勝者と戦いたいね!」と語った。