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オルテガ、ダリウシュ、アンドレージがTKO勝利

日本時間6月5日(日)、アメリカ・カリフォルニア州イングルウッドにあるザ・フォーラムで行われたUFC199の、プレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の結果は以下の通り。

フェザー級 5分3ラウンド 
ブライアン・オルテガ vs. クレイ・グイダ




エリオ派グレイシー柔術の総本山、グレイシー・アカデミーで柔術を学ぶオルテガはプロ11戦して10勝1ノーコンテストと未だに無敗を誇る寝業師だ。前回はディエゴ・ブランダオを激戦の末三角締めで下し、現在ランキング12位につけている。

対するグイダは強力なテイクダウンと無尽蔵のスタミナを誇るベテランファイター。前回こそチアゴ・タバレスのギロチンチョークに屈したものの、UFCではかつて日沖発、川尻達也といった日本のトップ選手をそのレスリング力で制している。柔術家にとっては天敵というべきスタイルの持ち主なだけに、無敗のオルテガにとってはキャリア最大の試練と言えよう。

1ラウンド、オーソドックスで派手にステップを踏むグイダは、スイッチを繰り返すオルテガ相手に飛び込んでの左フックを当てて先制のダウンを奪う。すぐに立ち上がって回るオルテガだが、距離を詰めたグイダはさらに右ストレートや左フックを当てる。その後もグイダがプレッシャーをかけて有効打を当てた。

2ラウンド。変わらず前に出て鋭いパンチを繰り出すグイダに対して、オルテガは左ジャブで距離を取ると右アッパーや左の蹴りを当てる。グイダは何度かテイクダウン狙いを見せるが、オルテガが首を取る素振りを見せると深追いせずに離れる。お互いのパンチが交錯するなか、拮抗した2ラウンドが終了した。

3ラウンド。体を振りながら前に出るグイダ、スイッチを繰り返しながら距離を取るオルテガによる打撃戦が続く。両者ともに有効だがないまま迎えた終盤、前に出たオルテガは飛び膝を連発。さらにプレッシャーをかけてケージにグイダを追い詰めたオルテガは、右膝をアゴにヒット! 倒れたグイダに追い打ちをかけると、4分40秒でレフェリーが試合を止めた。

得意の寝技を使わず、打撃で制してみせたオルテガは

「この勝ちを神に捧げたい。僕はいつも調子を上げるのに時間がかかるんだ。あの膝で決められたのは驚いたよ。向こうはタックルに来るかと思ったけど、来ないから打ち合ったんだ」

と語った。



ライト級 5分3ラウンド 
ベニール・ダリウシュ vs. ジェームズ・ビック




パワフルな打撃と組み技で快進撃を続けていたダリウシュ。前回はマイケル・キエーザの必殺のチョークに屈したものの、ランキングは10位に付けている。

対する長身のストライカーのビックは、TUFでの敗戦こそあるもののプロ公式戦では9戦全勝。ライト級タイトル戦線への浮上を狙う両者の対決だ。

1ラウンド。サウスポーから強烈な左の蹴りを放つダリウシュに対して、オーソドックスのビックは右に回る。前に出したビックの指がダリウシュの目に入るアクシデントが二度続く。やがてダリウシュの左のストレートがヒットしてビックがダウン! 

さらにダリウシュは強烈なパウンドとヒジの連打。打たれながら立ち上がったビックは、さらなるダリウシュのテイクダウン狙いを凌ぐと、振りほどくこと成功。打撃の攻防に戻ると、ダリウシュはカウンターの左フックをヒット! ぐらついたビックを追いかけたダリウシュは、さらに左ストレート! 昏倒したビックを見て4分16秒、レフェリーが試合を止めた。 

会心の勝利を得たダリウシュは

「(ビックの打たれ強さには)ショックを受けたよ。打ち疲れてしまって一息置かなくてはならないほどだった。僕にとってこの試合は、前回の負けを取り戻すためのものだったんだ。向こうがよく右腕を伸ばすことは分かっていた。それを上手く利用しようと思っていたんだ。あとマスター・ハファエル(コルデイロ)に言われた通りにミドルキックも有効に使えたよ」

と語った。



女子ストロー級 5分3ラウンド 
ジェシカ・ペネ vs. ジェシカ・アンドラージ




ペネは昨年6月、無敗の女子ストロー級王者ヨアンナ・イェンドジェイチェクに挑戦。3ラウンドTKOに散るもファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得する健闘を見せた。今回、ランキング6位からの再挑戦となる。

対するアンドラージは前回、ラケル・ペニントンに一本負け。連敗を避けたい両者によるサバイバル戦だ。

1ラウンド、両者オーソドックス。距離を詰めたアンドラージが左右のフックでラッシュをかけるが、ペネは凌ぐ。さらにアンドラージは前に出て鋭いフックのまとめ打ち。それをガードで守るペネという展開が続き、ラウンド終了寸前にはボディを効かされたペネがダウンする場面も見られた。

2ラウンド。足を使おうとするペネだが、アンドラージは前に出続けて捕まえてはフックのラッシュ。ペネは首相撲で対抗するが止められない。さらにアンドラージは金網に詰めて左右フックの速射砲。決して倒れないペネだが、一方的に打たれているのを見て2分56秒、レフェリーが試合を止めた。

小型ヴァンダレイ・シウバとでも言うべきラッシュで試合を決めたアンドラージは、9月にブラジルでカルラ・エスパルザとの戦いを要求。さらに

「ジェシカが危険な相手なことは分かっていたから、しっかりと準備をしてきた」 と語った。



フェザー級 5分3ラウンド 
コール・ミラー vs. アレックス・カサレス




長身のコール・ミラーは前回ジム・アラースと対戦、偶然の目突きによるノーコンテストという不完全決着に終わっている。対する「ブルース・リーロイ」(ブルース・リーに憧れる黒人青年)のキャラで人気を博すカサレスは、前回マシオ・フレンに判定勝利し、連敗を3でストップさせている。

1ラウンド。オーソドックスのミラーに対して、サウスポーで距離を詰めてゆくカサレスは、早々に左ストレートをヒット! 尻餅を付いたミラーだが、すぐに組み付くとテイクダウンで上に。立ち上がったカサレスの背後を取るが、カサレスは体を捻って上になる。

スタンドに戻ると、再びカサレスはプレッシャーをかけて右アッパーから左ストレート! 組み付いて来たミラーの膝蹴りをキャッチしたカサレスは、そのまま倒して上になってパウンドを落としてゆく。試合がスタンドに戻った後も、軽快な動きで間合いを制したカサレスがスタンドでペースを握っていった。

2ラウンド。前に出てくるミラーを、カサレスは軽快なステップと上半身の柔らかな動きで捌いてゆく。左を当てたカサレスは、ミラーが組み付いてガードに引き込んでも付き合わない。その後もカサレスがスタンドで打撃を当て続けた。

3ラウンド。派手なスーパーマンパンチから組み付いたカサレスは、ミラーを抱え上げてテイクダウンするとパウンドを落としてゆく。スタンドに戻ると、組み付いたミラーは背後に付くと腕十字に! 

カサレスの右腕が完全に伸びたかのように見えたが、カサレスはタップせずに足でミラーのグリップを蹴って脱出して上になると、離れて試合をスタンドに戻す。さらに前に出るミラーは、引き込んで試合をグラウンドに持ち込もうとするがカサレスは付き合わない。

残り1分。前に出るミラーは、カサレスに背後を取られると前転してスクランブルして上に。さらに背後からチョークを狙うが、カサレスは動いて体をずらしてエスケープ。さらにミラーが上から打撃を落とすうちに試合は終了した。

判定は3-0 (30-27, 29-28, 29-28)でカサレスに。10日前に決まった参戦ながら、切れのあるスタンドの動きとグラウンドでのエスケープ能力の高さを見せての勝利だった。