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オーズデミアがサークノフを秒殺!

日本時間2017年5月29日(日)にスウェーデン・ストックホルムにあるエリクソン・グローブで開催されたUFCファイトナイト・ストックホルムのメインカード試合レポート。

ライトヘビー級 5分3ラウンド
ヴォルカン・オーズデミア vs. ミシャ・サークノフ




日本時間2017年5月29日(日)にスウェーデン、ストックホルムにあるエリクソン・グローブで開催されたUFCファイトナイト・ストックホルム大会のセミ・メインイベントではライトヘビー級5位のヴォルカン・オーズデミアと同級7位のミシャ・サークノフによる豪華な一戦が実現した。トップ10ランカー同士の一戦とあって大いにファンの注目を集めた本戦は、開始後わずか28秒でオーズデミアがTKOでサークノフを粉砕するという衝撃的な結末を迎えることになった。

オーズデミアは本年2月に行われたUFCデビュー戦でオヴィンス・サンプルーにスプリット判定ながらも勝利し、突如UFCライトヘビー級5位にランクされたため、その実力は未知数な部分もあった。しかし、今夜のこの勝利によってランカーとしての地位を確固たるもにしたオーズデミアの、未だに底の見えない実力が際立つ結果となった。

試合が始まると両者はすぐに至近距離で打撃を交換し始める。サークノフが顎を引いた左ストレートで飛び込み、一気にオーズデミアを下がらせるが金網を背にしながらも右に回り込んだオーズデミアが右フックを一閃!これがサークノフの後頭部に吸い込まれると、サークノフは真下に崩れ落ち、レフリーのケビン・サタキがTKOによる試合の終了を宣告した。

なおこの結果、スイスのヴォルカン・オーズデミアは14勝1敗、ラトビアのミシャ・サークノフは13勝3敗となっている。

ウェルター級 5分3ラウンド
ペーター・ゾボタ vs. ベン・サンダース


開始早々、ゾボタの左ストレートがサンダースを後方に吹き飛ばすがサンダースはすぐに立ち上がる。サンダースはスタンスをスイッチしながら攻略の糸口を探るがゾボタは低い構えで相手の動きをよく見ながら回転の早いコンパクトなパンチでサンダースの顔面を何度も捉えている。残り時間1分、挽回を狙うサンダースが前につめたところ、またもやゾボタのワンツーがサンダースを吹き飛ばす!すぐにフィニッシュに躍りかかったゾボタをサンダースはラバーガードに捉え、なんとかこのラウンドを凌ぎきる。

長いリーチを活かしたいサンダースだが、ゾボタは丁寧に軸をずらしながら右のジャブでサンダースを捉え続ける。残り時間3分30秒、サンダースの左ミドルをキャッチしたゾボタがそのままストレートで相手をノックダウンすると、立ち上がったサンダースに一気に襲いかかる!猛烈な左右のパンチの連打に大きくふらつくサンダースは必死に反撃を試みるがゾボタの猛攻は止まらない。金網際から逃れようとしたサンダースの真っ正面から飛びヒザ蹴りを突き上げたゾボタの一撃でサンダースが真後ろに崩れ落ちると、レフリーのニール・ホールが両者の間に割って入り、2ラウンド2分29秒にTKOによる試合の終了を宣告した。

欧州のファンの大声援に勝利を祝福されたドイツのウェルター級ペーター・ゾボタは、この勝利でその戦績を17勝5敗1分と伸ばしたものの、試合後に「ベンは寝技では危険な相手だった。グラウンドでリスクを取るわけにはいかなかったんだ。2ラウンドの序盤に拳を折ってしまったのがわかったよ」と試合中に拳を負傷したことを明らかにした。なお、この結果フロリダのベン・サンダースは21勝8敗2分けとなっている。

ウェルター級 5分3ラウンド
アブドゥル・ラザク・アルハサン vs. オマリ・アフメドフ


アルハサンが細かなヘッドムーブで距離を詰め、鋭い右ローキックを繰り出すと、アフメドフはこれをキャッチし豪快な右ストレートでアルハサンを吹き飛ばす。タックルに飛び込んできたアフメドフを押し戻し、アルハサンは金網を背にして立ち上がるとすぐにじりじりと前に出る。しばらく様子見の打撃戦ののち、アフメドフが再び両足タックルを成功させるがアルハサンはこれも相手を蹴り離して立ち上がる。アルハサンがしきりに飛び込みを繰り返すが、両者の距離が詰まるとアフメドフも豪快な左右のフックを振り回してアルハサンを押しもどす。

アフメドフの左右の剛腕を厭わず、アルハサンが距離を詰める。アルハサンの左右のパンチにアフメドフの体が流れ始めるが、アフメドフは強烈なフックとテイクダウンを織り交ぜ、アルハサンに主導権を渡さない。残り時間2分、アルハサンのワンツーがアフメドフの顔面を撃ち抜くと、アフメドフの左目の下が瞬く間に腫れ上がる。しかしアルハサンが前に出始めるとアフメドフは再び両足タックルで突進し、これを成功。さらにポジションをハーフまで進めるとついにパウンドとヒジを落とし始める。

アルハサンが前にでるがタックルを警戒してか手数が出ない。残り時間3分15秒、アフメドフの渾身の両足タックルで一度は尻餅をつきながらも、相手を蹴り上げ攻防をスタンドに戻したアルハサンが一気に手数を増やすがアルハサンも顎を引いてパンチを振り回して迎え撃つ。残り時間2分、再び両足タックルに飛び込んだアフメドフが、これを片足タックルに切り替えるとテイクダウンを成功。動きの止まったアルハサンにアフメドフはパウンドを落とすが、疲労のためか威力は乏しく目立ったダメージは奪えない。その後、アルハサンは暴れて攻防をスタンドに戻すが、こちらも流れを変える一撃を繰り出すことはできなかった。

一進一退のウェルター級戦をジャッジは30-27、28-29、そして30-29でオマリ・アフメドフの勝利と評価。これによってロシアのオマリ・アフメドフは17勝4敗、一方テキストのアブドゥル・ラザク・アルハサンはプロ初敗北を喫し、7勝1敗と戦績を落とした。

ウェルター級 5分3ラウンド
オリベル・エンカンプ vs. ノーディン・タレブ




アップライトに構えたタレブがじりじりと前に出ながら細かくジャブを散らす。金網まで下がったエンカンプは独特なカラテ・スタイルの多彩なキックと伸びのあるワンツーで距離を取ろうとするが、タレブはペースを変えずにプレッシャーをかけ続ける。ラウンド中盤、エンカンプが遠い距離から両足タックルに飛び込みタレブを金網に押し付けテイクダウンを成功させるがタレブはすぐに立ち上がる。キワの攻防でタレブはエンカンプの右を被弾しバランスを崩すがすぐにじりじりと前に出ると再びエンカンプを金網に追い詰める。残り時間1分、エンカンプがワンツーで距離を詰めるとタレブを首相撲に捉え、両者は猛烈なヒザを突き上げる。バランスを崩したエンカンプが下のポジションになるが、ラバーガードを織り交ぜタレブにパウンドを許さない。

変則的なエンカンプのキックにやりにくそうな表情を見せたタレブだが、エンカンプがタックルに飛び込むとこれを猛烈な左フックで迎え撃つ。距離を取りながらダイナミックなキックとタックルを織り交ぜ手数を増やすエンカンプだが、タレブは落ち着きを取り戻しじりじりと距離を詰めながらやや大ぶりなエンカンプにコンパクトなカウンターを狙い続ける。ラウンド中盤、タレブの左フックを立て続けに被弾したエンカンプが両足タックルに飛び込むが、タレブはしっかりとこれをスプロールで潰すと、その後のスクランブルを制してエンカンプをサイドポジションで押さえ込む。なんとか立ち上がりたいエンカンプは、タレブの手首をコントロールしてパウンドを封じながら動き続けるが、クローズドガードまでポジションを戻すのが精一杯だ。

多彩でダイナミックなアタックを見せるエンカンプに対し、タレブは丁寧に左のジャブとフックを返しプレッシャーをかけ続ける。残り時間2分、タレブが素晴らしいタイミングで両足タックルに飛び込むとこれを成功。エンカンプはギロチン、そしてキムラを狙いながら立ち上がろうとしたものの、半身になったエンカンプをタレブはしっかりとマットに寝かせ続ける。下のポジションからしつこくゴゴプラータを狙い続けたエンカンプだが、タレブはしっかりと防御し数発のパウンドを落とすことに成功した。

ジャッジの判定は30-37、30-27、29−28でタレブ。この結果、カナダのタレブは13勝4敗と戦績を伸ばした。一方、地元スウェーデンでUFCデビュー戦を迎えたオリベル・エンカンプだったが、地震のデビュー戦を白星で飾ることはできずその無敗記録は7でストップ。通算戦績は7勝1敗となった。

ミドル級 5分3ラウンド
ジャック・ハーマンソン vs. アレックス・ニコルソン


ゆったりと状態を揺らしながら大きな左右へのステップを刻み、様子見のジャブを数発繰り出したハーマンソンが両足タックルを成功させる。決まりの浅いギロチンを無視し、すぐにポジションをサイドへと進めたハマーソンはパウンドを落としてニコルソンを痛めつけるとニコルソンはすぐに腹ばいになってしまう。相手の背後に馬乗りになり、ハマーソンは左右の猛烈なパウンドを休みなく振るい続けると、試合開始後わずか2分でレフリーのボビー・リーマンのTKOによるストップを呼び込んだ。

メインカード開幕戦で快勝し、地元スウェーデンのファンから大歓声を引き出したジャック・ハーマンソンはこの勝利で15勝3敗。一方フロリダのアレックス・ニコルソンは7勝4敗となった。