UFNシドニー大会、メインカードの結果は以下の通り。

オーストラリア、ソドニーのオールフォンズ・アリーナでのスリリングな闘いの夜ではUFC史上最多となる11フィニッシュ決着が見られたが、メインイベントでの一戦で2ラウンドに“ザ・カウント”ことマイケル・ビスピンを必見のサブミッションで仕留めその因縁に終止符を打ったミドル級のコンテンダー、ルーク・ロックホールドの闘いぶりは、まさに今大会を締めくくるのに相応しい素晴らしいものだった。
全試合がフィニッシュ決着となった今大会は2008年のUFN 13、そして2013年のUFC on FUEL TV 10大会の10試合のフィニッシュ勝利記録を塗り替えるものとなった。
しかし、今夜の一戦を迎えるまでの数ヶ月に渡り、ビスピンとの激しい言葉の応酬を繰り返して来たロックホールドのフィニッシュほど甘美なものはおそらく無かっただろう。だが、全てが決着した今、両者はどうやらその矛先を納めたようだ。
「これでもう過去の話しだ。」ロックホールドは語った。「友人になれる事は無いだろうが、彼をリスペクトしない訳にはいかなくなった。彼はウォリアーだよ。」
ビスピンもまた同様にその宿敵に対し敬意のこもった言葉で応じ、さらに自身の再起をファンに誓った。
「振り出しに戻っちまった。」ビスピンは語った。「俺は逃げ出さないぜ。」 ラウンドが開始されるとビスピンは豊富な手数でロックホールドを崩しに掛かる。2分が経過したところでロックホールドによる偶発的なバッティングを受け試合は一時中断。このバッティングでビスピンはトレーニング・キャンプの終盤で負った左目の上の傷口が再び開いてしまうアクシデントに見舞われた。幸いビスピンのダメージは無く、試合は間もなく再開されたがレフリーのハーブ・ディーンに自身の状況に関して不満を述べる様子からも、ビスピンが攻防への集中力を欠いている様子が伺えた。ロックホールドは落ち着き払い、じっくりと相手に歩み寄る。2発の強烈なミドルがビスピンを苦しめ、時間が進むにつれてロックホールドが攻防の主導権を握り始めたようであった。
ロックホールドは戦前に1ラウンドフィニッシュを約束していた為、約束を守れなかったロックホールドに動揺に見られるかが焦点の一つもと言えた2ラウンドだが、ラウンド開始30秒にはロックホールドの堅いジャブがビスピンを貫き、そして強烈なハイキックがビスピンをマットに崩れ落ちさせた。倒れた宿敵を見て取ったロックホールドはその首にギロチンチョークを食い込ませると、2ラウンド57秒、説得力のあるパフォーマンスを披露しタップを引き出した。
「俺がNo.1コンテンダーだ。必用があるならその事を何時でも証明してみせる。」ロックホールドは語った。
この勝利でロックホールドはその戦績を13勝2敗と伸ばし、初めてのタップアウト負けを喫したビスピンは戦績を26勝7敗と落とした。
アィアキンタ vs. ピアソン
UFNシドニー大会のセミ・メインイベントでベテラン・コンテンダーのロス・ピアソンとの一戦を迎えるTUF 15の卒業生、アル・アィアキンタに対して、果たして彼に相応しい実力があるのかを疑問に思ったファンも居た事だろう。だが、アィアキンタが輝かんばかりのパフォーマンスを披露し、2ラウンドに“ザ・リアル・ディール”を仕留めた今、最早ファン達がその疑問を思い悩む事は無いだろう。
両者が互いに仕掛け合った最初の5分間はピアソンがアィアキンタの追い続ける展開が繰り広げられた。しかし下がりながらとは言え、ニューヨーカー、アィアキンタの打撃がやや的確に相手を捉え優勢に試合を進めている様に思われた。
2ラウンド開始後2分、アィアキンタ(10勝3敗1分け)がピアソン(18勝8敗1ノーコンテスト)を右ストレートでぐらつかせると、英国ファイターは一度は立ち上がったが“レイジング” アルはこの好機を逃さず、レフリーのレオン・ロバーツが試合のストップを宣告した第2ラウンド1分39秒までその左右の連打を繰り出し続けた。
「ライト級の誰もをおとなしくさせてやる。」アィアキンタは試合後に語った。
ウィテカー vs. ヘスター
TUFスマッシュの優勝者、ロバート・ウィテカーはクリント・ヘスターとのエキサイティングな乱打戦を2ラウンドで制し、そのミドル級デビューを成功させた。
試合が始まり、両者が即座に激しい攻防を始めると、ウィテカーは鋭いジャブで勢いのあるヘスターを押し戻し優勢にたった。ヘスターはスピニング・エルボーをウィテカーに叩き込み観客を戦慄させたが、ウィテカーはその一撃に持ちこたえたどころか、その一撃のダメージを一切感じさせない動きを見せ続けた。ラウンド中盤を過ぎた頃、ウィテカーは右のパンチでヘスターを殴り倒すとグラウンドの攻防になっても攻防を支配。ヘスターはこのピンチを凌ぎ、ラウンド終了間際にトップポジションを取り返しはしたが、ウィテカーの絶え間ないプレッシャーがラウンドを支配していたことは明らかだった。
ウィテカーの鋭い打撃とウェスターのヘイメーカーが交錯する2ラウンドの幕開けが金網際での押し込み合いにもつれ込むと、離れ際にウィテカーの打撃が炸裂。ヘスターの頭部にヒザ蹴りを叩き込むとマットに押し倒した。フィニッシュの臭いを嗅ぎ取ったウィテカーは左右の猛打を振り下ろし、動きの止まったヘスターを見たレフリーのジョン・シャープが2分43秒に両者の間に割って入り、試合の終了を宣告した。
この勝利でウィテカーは14勝4敗、そしてUFCでの初めての敗北を経験したヘスターは11勝4敗となった。
パレレイvs. ハリス
豪州の誇る処刑マシーン、ソア・パレレイがまたもやノックアウト勝利を記録、ヘビー級契約で行われた一戦でウォルト・ハリスを2ラウンドで粉砕した。
アクション漲るプレリミナリ−・ファイトが終わり、メインカードのオープナーに登場したパレレイとハリスの一戦は白熱するものと予想されていたが、1ラウンドの両者の攻防では互いに数発のキックを命中させたもののダメージに繋がる有効な攻撃は見られなかった。
2ラウンドに入ると試合のペースは上がり、時間が進むにつれてパレレイはハリスを上回り始めた。残り字間1分少々のところでパレレイは初めてのテイクダウンに成功すると、そのトレードマークのグラウンド&パウンドを振り下ろす。相手をフィニッシュする為の十分な時間は無いかと思われた局面だったが、パレレイは猛烈な勢いでパウンドを落とし続け、2ラウンド4分49秒にレフリーのレオン・ロバーツのストップを呼び込んだ。
この勝利でパース在住のパレレイは戦績を22勝4敗と伸ばし、ハリスは7勝4敗となった。