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強烈な拳を武器に堀口戦に挑むシーリー

 



UFCのパフォーマンスにおいて卓越したボクシングと根気に優れるニール・シーリー。もうひとつ、彼のことで付け加えるべきは誰よりも戦いを愛しているということ。

オクタゴンに入れば決してバックステップを踏まない。最もヒートアップする瞬間も、対戦相手に向かってチラリと微笑む。そうしておいて一気に気合いを入れると猛烈な勢いで襲いかかっていくのだ。世界最高峰のステージでレザー(革)を取引するように、あらゆるチャンスを楽しむ。そんなシーリーの次戦はある理由で一層の興奮をかき立てている。ロッテルダムで顔を合わせる対戦相手が興奮の理由だ。

現在、フライ級ランキング5位につける堀口恭司との一戦はシーリーのキャリアにとって最大の試練となるだろう。堀口のスタイルには明確な指標がない。それでも、ダブリンのチーム・リャノで最年長のファイターは空手黒帯の堀口から飛んで来るであろう攻撃に覚悟を決めているのかもしれない。

堀口について「厄介なスタンスだよ。素早い動きでやってくるし、長い手足から放たれる」と解説するシーリーは「インもアウトもうまいし、空手スタイルの大きな特徴がある」と付け加えた。

「数年、空手の練習をしている。茶帯を取ったんだ。パンチは前にも後ろにも出せるし、彼は守りの体勢からもパンチを放てる。これはマスターするのが難しい。でも、彼はそれをやってのける。自分がパンチを打った時にはもう彼はそこにいないんだ。だから、こういう相手とやるのは難しい。速さも制度も力もある」

「この話を聞けば、自分に不利なことばかりじゃないかと思うだろうね。でも、オレはこう考えている。“15分だ”ってね。15分でUFC最高のファイターになれるかもしれない。あるいは、翌日になったら、もうあそこにいるべきじゃないと言われるかもしれない。そういうものさ。本番ですべてが揃っていなければ負けるのは分かっている。それは相手も同じ。彼もうまくできなきゃ試合には負ける。だからこそ興奮するのさ」

シーリーの拳が持つパワーは多くのフライ級の重量ヒッターたちを止めてきた。2014年3月、直前の決定ながらシーリーがUFCデビュー戦のチャンスを得てロンドンのファンの前に現れた時、相手のブラッド“パンパンチ”ピケットはテイクダウンの模索を強いられた。以来、シーリーがオクタゴンに上ったすべての試合で彼の対戦相手は同様の状況に直面している。

「きっと彼はテイクダウンを取りにくるだろう」と堀口戦に向けて語ったシーリーは「フライ級の選手が自分を殴っても、オレはまだ立っていることが多い。だから、相手は当たったのかどうか不思議に思い始めるんだ。何が起きたのか分かる前に、オレがやって来る。そうしてまた、オレは攻防戦に備えて待っているってわけだ」と続けた。

シーリーは自身が試合を終わらせるだけのパワーを持っていると知りながらも、堀口が相手となれば確実につないでいける保証がないことも理解している。実際、シーリーは堀口がフライ級の中で最もとらえどころのないファイターの1人だと考えているという。

「彼をたたきのめすのは難しいだろう。チコ・カムスが彼と戦った時、ものすごく良かったし、かなりレスリングもうまかった。カムスは堀口との試合でいくらかの成功を収めたけど、彼がヘビーパンチャーかどうかは分からない」

「自分はフライ級の中でも一番ハードな拳を持っていると思っている。自分ほど優れたパンチを繰り出せるファイターはいない。相手のケツに火をつけるほどの力じゃない。相手にとどめを刺すように撃ち込むのさ。10人いれば9人がダウンする。だから皆がオレに打ち込んでくるんだ。相手が来れば、自分の攻撃が効いているんだと分かる」

「堀口をとらえるのは難しいだろうね。もしかしたらフライ級で一番とらえどころがないかもしれない。追いつめられるか? 前に出ていけるか? 彼の行き場をなくす必要がある。彼はすばしっこいし、逃げるのがうまいからね」

「理解しようと思っても難しい。近づいていって打撃を繰り出せるか? 彼が打ち込んでくるタイミングで打てるか? それは時間が経てば分かることだ」