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秋山、もう一つの祖国・韓国で大激闘も判定負け

UFN韓国大会、メインカードの試合リポート。

土曜夜、ソウルのオリンピック・ジムナスティック・アリーナで行われたUFC初の韓国大会。そのメインカードには、韓国MMAの第一人者、キム・ドンヒョン、韓国をもうひとつの祖国として持ち、タレントとしても大人気の秋山成勲、将来を嘱望されるハードパンチャー、チェ・ドゥホという3大スターが勢揃いし、激闘を繰り広げた。

 




キム・ドンヒョン vs. ドミニク・ウォーターズ

1ラウンド、サウスポーに構えたキムは派手な浴びせ蹴りを見せるが、そこで体勢が崩れたところでウォーターズに背後に付かれてしまう。しかし四つに戻したキムは払い腰一閃! そのまま横四方に入り、マウンテッド・クルシフィクス(マット・ヒューズポジション)でウォーターズの両手の自由を封じたキムは、空いている左手でパウンドの連打! ウォーターズはなんとか逃げようと暴れるが、キムは逃がさず。キムがパウンドを放つたびに、それに合わせて大歓声が響き渡る。そのまま一方的に打ちまくると、3分11秒、レフェリーが試合を止めた。

地元韓国の大歓声の中で勝ち名乗りを受けたキムは、以前に敗れたデミアン・マイアとのリマッチを要求した。
 
これでキムは21勝3敗1分1ノーコンテストに、ウォーターズは9勝4敗となった。




秋山成勲 vs. アルバート・ミナ

秋山の入場曲 "Time to say good bye" が響くと同時に、会場からは大歓声が沸き上がる。そしてケージ下まで来た秋山が上着を脱いでその肉体美を披露すると、さらなるどよめきが。

お互い距離を計りながらの静かな立ち上がりとなった1ラウンド、リングアナウンサーのブルース・バッファーに韓国名でコールされた秋山がジャブを放つと、ミナも返してゆく。秋山は強烈なローを打つが、リーチに勝るミナは距離の長いストレートや前蹴りで反撃。後半、秋山が飛び込んでの大外刈りを狙うと、ミナもタックルに入るがお互い不発に。しかしラウンド終盤にミナがダブルレッグでテイクダウンに成功! すかさず秋山もスクランブルで立とうとしたところでラウンドが終了。ミナが最後にまんまと印象点を稼いでみせた。

2ラウンドに入ると、秋山はまたしても右ローで攻撃。ミナは明らかに効いている素振りを見せる。さらに距離を詰めた秋山が右アッパーを当て、さらにロー。ミナはテイクダウンを仕掛けるが、明らかに力がなく秋山に振りほどかれてしまう。そのうち両者の蹴りが交錯した際、ミナのつま先が秋山の股間に当たってしまい、試合はしばし中断された。

再開後、このままではラウンドを失うことが明らかなミナが、思い切りパンチを振り回して前に。やがて左右のフックがが強烈にヒットし秋山がダウン! チャンスと見て背後から襲いかかるミナ。秋山は連打を浴びながらも不屈の闘志で立ち上がるが、ミナの猛ラッシュは続く。強烈な連打を浴びてまたしても崩れ落ちかけた秋山だが、なんとかラウンド終了まで戦い抜いた。

3ラウンド。前ラウンド終盤のラッシュでスタミナを失ったミナは拳を振り回すが、ダメージを回復させた秋山は強烈な右ローとアッパーを炸裂! 完全に動きが落ちたミナは力なく片足タックルに入るが、秋山は難なく足を抜く。完全にフットワークを失ったミナに対して、さらに距離を詰めて強烈な右を入れる秋山。ミナはまたもや弱々しいタックルを仕掛け、それを秋山に切られると引き込みに。秋山が立ってスタンドを要求すると、ミナは時間を稼ぐようにゆっくりと立ち上がる。その後も秋山にスタンドに詰められるたび、ミナは力の入っていないタックルから時間稼ぎのような引き込みを繰り返し、場内の苛立ちを誘う。終盤、秋山はまたしても下になったミナにパウンドの猛攻! 残りの力を振り絞るように秋山が拳を振り下ろすと、そのたびに大歓声が沸き起こる。しかし、秋山は長い手足を使ってガードから抵抗するミナを仕留め切れず、試合終了のホーンが響く。力の限りの攻撃を見せて試合を終えた秋山と、終了まで凌ぎ切ったミナ。全力で戦い抜いた両者はともにガッツポーズを見せた。
 
大激闘の末の判定は、2-1(29-28 28-29 29-28)でミナに。終盤猛攻をかけた秋山だが、最初の2ラウンドでミナに奪われたリードを挽回することはできなかった。
 
これでミナは12戦全勝に、40才の秋山は14勝6敗2ノーコンテストとなった。
 


チェ・ドゥホ vs. サム・シシリア

大歓声のなか登場したチェは、フックを振り回すシシリアに対して右ストレートを炸裂! たまらずダウンしたシシリアだが、すぐに立ち上がって拳で反撃に転じる。その後も緊張感のあるスタンド戦が続くなか、チェは左フックをヒット! 崩れ落ちたシシリアに襲いかかったチェは、会場の大歓声を背にパウンドの猛攻! 1分33秒のところで試合は止められた。

地元で見事な勝利をあげたチェは、日本の川尻達也との試合を要求した。
 
これでチェは通算戦績13勝1敗に、シシリアは15勝6敗となった。