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ライトヘビー級に復帰したハーマンが故郷で心機一転

 

日本時間18日(月)に開催されるUFCファイトナイト・ボストンでティム・ボーシュと戦うエド・ハーマンは米国太平洋岸北西部のオレゴン州に拠点を移し、さらに階級をライトヘビー級に戻した。昔と比べて、ただ1つ欠けていることがあるとすれば、スポーツファイトが興行面で衰退していることかもしれない。

それでもハーマンは世の中には変わることもあれば変わらないこともあると笑う。

「昔はどのショーも大盛り上がりだったのに、今は数も少なくなっちゃって、そういう意味では前とかなり変わっているけど、今でもここには優秀な選手がたくさんいてトレーニングを積んでいる」

ハーマンがコロラド州からオレゴン州に移ることを決めたのはプロとしての判断だけでなく、自身と家族のためを思った個人的な理由もあった。

「コロラドに住んでいたけど、ちょっとホームシックになってしまったんだ。自分のジムも持っていたけど、今後のビジネスに関して共同経営者と考えの違いも出てきた。それも結果的には良かったんだ。彼にジムを売って、家も処分してオレゴンに移った。ここに戻れて最高の気分だし、昔からよく知っている仲間と一緒にトレーニングに取り組んでいるよ」

 

2005年にラスベガスで開催されたTUF(ジ・アルティメット・ファイター)シーズン3の試合以来、初めてライトヘビー級に階級を戻したことについては、「これは少し前から考えていたことなんだ。年を取るにつれ、185ポンド(83.9キロ)に落とすことがますます厳しくなってきていたからね。健康面を考えてもいい決断だったと思う。それにIV(静脈注射)が禁止されたということもあって、正しい選択だったと思う」と明かした。

昨年1月、デレク・ブランソンにキャリア初のTKO負けを喫したハーマンはその後、公私ともに変化が多く、オクタゴンから遠のいてしまった。もっとも、35歳になった“ショート・フューズ”ことハーマンは2005年にトップ5のライバルを破ったこともあるライトヘビー級で、以前にも増して成功できると信じている。

スポーツファイトのライトヘビー級タイトルマッチでグローバー・テイシェイラを破った試合に言及したハーマンは「ほとんどの人たちは認識していないと思うけどね」と指摘。その試合後、3連勝を飾ってTUFに参戦し、決勝戦でケンドール・グローブに敗れている。UFCでは1試合のノーコンテストを含む通算9勝7敗を記録するハーマンにとって、今は変化する時なのだろう。率直な話、ハーマンとボーシュの両者にとってこの試合のタイミングは完ぺきだと言える。

「ボーシュもオレも今年は、ゆっくりと休暇を楽しめることになるかもしれないな。長年、そういうことから遠ざかっていたから、そうなればいいと思うよ」とハーマンは笑った。

こういったすべての変化を踏まえると、エド・ハーマンは自身のルーツに戻ったと言えるかもしれない。

ハーマンは「そう思うよ。生活のために頑張ってきたけど、そのおかげで今の地位がある。確かにオレはルーツに戻ってきた。地元に帰ってこられてすごく幸せだ。何もかも最高だよ」と心境を語った。

ハーマンはボーシュと似た者同士であることを感じるだろう。度胸があるベテランのボーシュは再び勝利を収めたいと願っているだけではなく、真の戦いを望んでいる。

ハーマンはボーシュ戦について「オレたちは古いタイプの人間だ。ファイト前に盛大に舌戦をやろうなんて思っちゃいない。お互いをリスペクトし、試合では最高の仕事をして相手を倒すだけだ。それにオレたちは、すべての時間帯で全力を尽くして戦う。途中で止めたりしないし、どちらかが倒れたら、そうなったということだ。それがオレたちの戦い方だよ。危険を冒してでも戦うから、UFCはそれを評価して浮き沈みのあるオレたちに試合をやらせてくれているんだ。ボーシュ戦はすさまじいバトルになる」と付け加えた。

エド・ハーマンがオクタゴンで望んでいるのはそれだけだ。それは今度の試合で実現するだろう。しかし、最近では試合に挑むにあたり、バトルに対する思い以外にもハーマンのモチベーションになっているものがあるようだ。

「まだ何か恩返しできることがあると思っている。このレベルの競争力を保てる限り、トライし続けるつもりだ。正直に言うと、ようやくこの仕事で金を稼げるようになってきたところだから、ちゃんと利益になる仕事をして、試合ができる間はできる限りたくさん稼ぎたい。この世界では小銭稼ぎしかできない時代が長かったんだ。オレたちベテランが無報酬や数百ドル(数万円)の稼ぎで戦ってきたからこそ、若い連中が恩恵を得られるようになった。それはいいことだと思う。オレはまだチャレンジャーだが、報酬を得たいし、間違いなくそれもモチベーションになっている」