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ランド・バンナータに注目、敵地でマクデッシに1RKO勝利!

日本時間2016年12月11日(日)にカナダ・オンタリオ州トロントのエア・カナダ・センターで開催されたUFC 206アーリープレリムの試合レポート。

ライト級 5分3ラウンド
ジョン・マクデッシ vs. ランド・バンナータ




日本時間2016年12月11日(日)にカナダ・オンタリオ州トロントのエア・カナダ・センターで開催されたUFC 206アーリープレリムのメインイベントにはUFC初勝利を狙うランド・バンナータが登場。地元カナダのベテランUFCファイター、ジョン・マクデッシを1分40秒でKOし、会場のファンを震撼させた。

バンナータは7月にショート・ノーティスでライト級1位のトニー・ファーガソンと対戦し、2ラウンドにサブミッションで破れたもののパンチを効かせてあわやというところまでファーガソンを追い込み、その実力に注目が集まっていたところだ。このマクデッシ戦でのKO勝利でバンナータはその実力にふさわしいポジションを得ることになるだろう。

リラックスした構えから様子見のキックを繰り出すバンナータは時折パンチで距離をつめると組み付く機会をうかがうが、マクデッシはコンパクトに構えて丁寧にジャブを突き、相手の組み付きを許さない。バンナータが脱力した様子で様子を見るようなサイキックを繰り出し、マクデッシがこれを右に回り込むと鋭く体を回転させてスピニング・バックキックを一閃!バンナータの踵がマクデッシの顎先にめり込むと、マクデッシは真後ろに大の字に倒れ込んだ。時間は1ラウンド1分40秒だった。

なお、この勝利でランド・バンナータは9勝1敗、ジョン・マクデッシは14勝6敗となっている。

ライト級 5分3ラウンド
ジェイソン・サッゴ vs. ルスタム・ハビロフ



アップライトに構えたハビロフが数発右のオーバーハンドを振るうと、サッゴは鋭いジャブを突いて相手を押し戻す。サッゴは何度も前後に出入りを繰り返し、右のストレートに繋げる機会をうかがうが、ハビロフは左右に回り込みながら丁寧でシャープな打撃でこれを迎え撃つ。残り時間2分10秒、頭を振るフェイントから右のオーバーハンド、そして立て続けに右ストレートを命中させたハビロフが突進、両足タックルでサッゴを金網に押し込むとそのまま高々と抱え上げてマットに叩きつける!サッゴはラバーガードを織り交ぜハビロフの頭をしっかりとひきつけ、相手にパウンドを許さない。

横へのフットワークを見せるハビロフを、スタンスをシームレスに切り替えながらサッゴが追いかける。1Rを取ったハビロフは無理をせずに距離を取りながら攻撃の糸口を伺っているようだ。残り時間2分30秒、ハビロフがジリジリと前に出始めると、飛び込みながらのワンツーを命中させるがサッゴはすぐに前に出始める。するとハビロフがたやすく両足タックルを成功させ、相手をしっかりとマットに寝かしつける。サッゴはニーフックからのオモプラータでスペースを作ると攻防をスタンドに戻すことに成功するが、ハビロフは相手の立ち上がり際に鋭い飛びヒザで襲いかかる、金網際で足のとまったサッゴにパンチをまとめてみせる。これを凌いだサッゴだったが、テイクダウンを潰され下になったとここで第2ラウンドが終了した。

後がなくなったサッゴはなんとか強打を当てたいところだが、ハビロフは距離を取りながら相手をよく見て時折鋭いパンチで相手を押し戻す。残り時間2分50秒、それまで距離をとっていたハビロフが一気に両足タックルで飛び込むとこれを成功、三度サッゴをキャンバスに寝かしつける。サッゴは立ち上がる素振りは見せずに足を上げ続けサブミッションを狙い続けるが、ハビロフはそれを許さない。残り時間1分、サブミッションを諦め立ち上がったサッゴにハビロフが両足タックルで飛び込むがと、サッゴがアームバーを狙うがこれは極まらず。その後もハビロフがダメ押しのテイクダウンを成功させた。

圧倒的なテイクダウン能力を披露し、30-27の盤石のユナニマス判定勝利を記録したロシア、ダゲスタン出身のルスタム・ハビロフこれでUFC3連勝。通算戦績を21勝3敗とのばしたハビロフは「ケビン・リーという男がダゲスタンのレスリングについてとやかく言っている。お前がオクタゴンで俺とレスリング勝負をしたいというなら受けて立とうじゃないか」と先日のベルファスト大会で、おなじダゲスタンのレスラー、マゴメド・ムスタファエフをレスリングで圧倒し、ライト級最強のレスラーと自らを評したケヴィン・リーに対戦を要求した。なお、この結果ジェイソン・サッゴの戦績は12勝4敗となっている。

フライ級 5分3ラウンド
ザック・マコウスキー vs. ダスティン・オルティス




オーソドックに構えたオルティスが様子見のジャブで距離をはかると、テイクダウン狙いのマコウスキーはサウスポーに構え、相手のパワーサイドに回り込む。オルティスが一度金網に押し込むがマコウスキーはこれを振りほどく。オルティスがパンチで前にでるとマコうスキーがきれいな左ヒザを命中させるが、オルティスはこれをそのままマコウスキーの背後に回り込みながら引き倒す。マコウスキーは丁寧にディフェンスしながら素早く振り返るとタックルで上を取り返す。その後オルティスは攻防をスタンドに戻すが、終了間際にマコウスキーが両足タックルを成功させた。

オルティスが積極的に前に出てマコウスキーを金網に押し付ける。一度は相手を高々と釣り上げてマットに叩きつけたオルティスだが、マコウスキーは一度スイッチの素振りを見せてからすぐに立ち上がる。しかししつこく相手の背後にしがみつくオルティスがマコウスキーの腕がらみを凌いでついにマコウスキーをサイドポジションで押さえ込むと、さらにその背後に回り込み四の字ロックでコントロールしながらパンチを連打する。しばらくこのパンチに耐えていたマコウスキーは残り時間1分20秒に攻防をスタンドに戻すとテイクダウンを成功させるがすぐにスイープを許してしまいオルティスの優勢が強く印象づく形でラウンドを終えた。

手数を増やしたいマコウスキーが両足タックルーで飛び込み、しばらく相手のギロチンをこらえてこれを成功させる。しかしオルティスはしっかりと両足のフックを効かせてマコウスキーを浮かせて立ち上がる。マコウスキーはすぐに組み付き投げを繰り出すが、オルティスはこれをこらえて主導権を渡さない。互いにテイクダウンを狙い、タックルとスイッチを繰り返すが形を作ったのはやはりオルティス。要所での攻防を制し力強く試合の終了を迎えた。

ジャッジの判定は29-28、28-29、そして29-28と割れたものの、フライ級7位のザック・マコウスキーを相手の得意分野であるレスリングでも互角以上に支配した、現フライ級11位のダスティン・オルティスは16勝6敗となった。一方、マコウスキーは19勝8敗と戦績をおとすことになった。