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ラスベガスの生活になじみ始めたトム・ローラー

 



負傷によりハファエル・ドス・アンジョスがUFC 196 のメインイベントとして予定されていたコナー・マクレガー戦を欠場せざるを得なくなり、その代役として多くのファイターが名乗りを上げていた中、ライト級のベテランファイターであるトム・ローラーは控えめの反応を示した。

「アイルランドの血を引く人間として、コナーのことをすごく尊敬しているからね。戦うのは気が引けるよ」と真面目な顔で話し、自身の成長ぶりを見せた。

 



昨年10月に第一子が誕生したローラーは現在2連勝中。今週末のUFC 196でコーリー・アンダーソンを迎え撃つ準備は万端だ。さらに、今回は自宅のあるラスベガスで開催される大会ということもローラーにとっては好都合である。

「前まではラスベガスに住むことなんて考えてもいなかった、むしろ避けていた方。でも今となっては、逆にこの街を出ることの方が考えられない」と自身のラスベガスでの生活を振り返った。「ファイターが多く住んでいることもあって、ジムも多いし、常にハイレベルのトレーニングができる。それだけでなく、ボクシングや、他の格闘技のイベントも絶えない。ファイターにとっては最適の場所だよ」

現在32歳のローラーは、ラスベガスでは2勝0敗という記録を保持している。特に印象的だったのが、2009年のUFC 100で見せた開始55秒でC.B.ダラウェイからタップを奪い、“サブミッション・オブ・ザ・ナイト”を獲得した試合だ。一方の本人は決してラスベガスで戦うことに関して意味合いを感じていないという。

「迷信は信じないタイプ。助言は受けるけどね」と笑いながら語った。「今まで世界中で戦ってきたし、どの試合も違うシナリオがあると思っている。ただもう二度とモントリオール(カナダ)では試合したくない。あそこで2試合もこなしたんだ、もう十分だろう」

それもそのはず、ローラーはモントリオールでは勝ち星を挙げたことがないからだ。ローラーが最後に負けたのも2012年に行われたモントリオールでのフランシス・カーモーン戦だ。それ以来、マイケル・クイパー、ジアン・ヴィランテ相手に勝利を収めてきたが、ケガに見舞われて2013年のクイパー戦から去年のヴィランテ戦までに2年の長いブランクが空いてしまった。

先月行われたインタビューで「今はすごく調子が良いから、逆に何か悪いことが起きるんじゃないかって思っているよ」と語ったローラーは「それもあってケガを避けるために慎重にトレーニングするようにしている。今回はいつもより早めにトレーニングを切り上げる予定だし、体重管理もうまくできている。試合前には常にジムにいるようにしてきたし、なるだけストレスがかからないようなトレーニングをしているから、試合直前に追い込んだトレーニングをする必要もないし、体調を崩さず試合に挑むことができる」と続けた。

自信を持って今回の試合に臨むことができている様子のローラーは今後のキャリアのためにもこの試合で白星を挙げ、7月に行われるUFC 200に出場チャンスを得るためのアピールをしたいところだ。

「もしコーリー・アンダーソンを倒したら戦ってみたい選手の名前を言うつもり。この試合の後はUFC 200の試合獲得を狙いたい。UFC 100とUFC 200に出場できるファイターが他にどれくらい現れるか分からないけど、UFC 100ではボーナスも貰っているし、UFC 200で同じように良い試合をするのがオレの指名だと思っている」

迷信は信じないはずでは?

「あくまで短期的な目標さ」

ならば長期的な目標はなんなのだろうか? 時間もなくなってきているのは事実だ。

「35歳までには引退したい」とローラーは言う。「今年中に2、3試合こなして、来年も2試合くらい戦ってUFCの強豪として、若手が憧れる存在になりたい。常にジムでトレーニングを重ねて、近道をせずに、最終的に成功した存在として認識してもらうのが今のオレのゴールさ」と今後の目標を語った。