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リネカー、激闘の末に僅差でドッドソンを下す

 



バンタム級 5分5ラウンド
ジョン・リネカー vs. ジョン・ドッドソン


日本時間2016年10月2日(日)に米国オレゴン州ポートランドのモダ・センターで開催されたUFCファイトナイト・ポートランド大会メインイベントではUFCバンタム級3位、ブラジルのジョン・リネカーと、同級10位にしてTUF14優勝者のジョン・ドッドソンが対戦。戦前の予想に違わず、リネカーの強打とドッドソンの回転力のあるパンチの交錯するスリリングな激闘が繰り広げられた。

豪腕を振るいながら前に出続けたリネカー、打撃の有効打数では圧倒したドッドソンと判定が読めないこの一戦をジャッジは48-47、47-48、そして48−47とスプリット判定でブラジルの石の拳、ジョン・リネカーを勝者として評価。過酷な死闘をまさに僅差の判定で勝利したリネカーは「誰とでも戦ってやる、だけど俺にもドミニク・クルーズと戦う権利があるはずだ」と語り、バンタム級王者のドミニク・クルーズに挑戦状を叩きつけた。試合終了直後には自身の勝利を確信していたようにも見えたドッドソンは、ジャッジの判定を聞くと一瞬気を落としたような表情を見せたものの、すぐにいつもの弾けるような笑顔を浮かべ、勝者のリネカーの健闘を讃えた。

サウスポーのドッドソンがオーソドックスのリネカーの周囲をジリジリと左へ回ると、リネカーは一度サウスポーへ。勢いよくローキックを繰り出したリネカーは再びオーソドックスに戻すと、ドッドソンの細かなローキックを逐一外しながら、右のタイミングを計っているようだ。ドッドソンは距離が詰まると相手の右に流れながら左のストレートを連打するがリネカーは動じない。ドッドソンの左ハイをまともにもらったリネカーはそのまま動じる素振りも見せずに蹴り足をつかむがテイクダウンは奪えない。残り時間1分、ドッドソンの左周りを数発の右ミドルで止めにかかるリネカーは、一度蹴り足をすくわれマットに倒れるが、すぐに立ち上がるとドッドソンに圧力をかけ続けた。

ゆっくりとリズミカルに左を突きながら距離を詰めるリネカーは得意のボディ打ちから顔面へのフックを狙うがドッドソンは巧みに回り込む。残り時間3分、右の飛びヒザで飛び込んだリネカーをドッドソンの左ストレートが襲うがリネカーは意に介さない。相手に「打ち合えよ!」とジェスチャーで要求したリネカーがすぐに気を取り直して前に出た直後の打ち合いでドッドソンの左のヒザがリネカーの下腹部を直撃し、この試合で初めてリネカーが苦しげな表情を見せる。2分ほどの回復時間の後に攻防を再開した両者。ドッドソンが手数を増やし、前に出ながら鋭い左右を振り回す。距離が詰まるとリネカーは顎を引いて石のような左右の拳で猛然とこれに応戦するが、ドッドソンはその直撃を許さない。

3ラウンドに入ってもドッドソンの足は止まらない。リネカーが強引に攻防を打ち合いに持ち込むと、ドッドソンも一歩も引かずにこれに応じて手数を重ねながらも、要所で巧みに相手のサイドへと回り込む。観客を煽ってその声援を背に、なんとか相手を得意の乱打戦に持ち込みたいリネカーだが、ドッドソンの足は止まらない。

第4ラウンド、両者は何度も至近距離での乱打戦にもつれ込むが、ドッドソンは右のガードを上げながら、相手の左へと流れることで相手の破壊的な左フックを封じている。残り時間3分、ドッドソンが両足タックルを見せるがリネカーはこれを跳ね返す。残り時間2分、リネカーがほとんど走るようにドッドソンを追いかけながら、自身の防御はお構いなしにドッドソンに左右のパンチを叩き込む。ドッドソンは時折金網に釘付けにされるがしっかりとガードを固めてこれをやり過ごした。

最終ラウンドに入っても両者の戦い方に大きな変化はないものの、ドッドソンが時折左のストレートを見せる。残り時間1分40秒、距離を詰めたリネカーの左右のフックがドッドソンの顔面を捉えるが、ドッドソンは崩れない。時間がなくなり、強引に前に出たリネカーに対しドッドソンが両足タックルからその背後に登るが、リネカーはこれを立ち上がったまま金網に押し付けて振りほどく。最後までパンチを強振しながら前に出たリネカーだが、ドッドソンも巧みにこれを捌き続けた。

なお、この一戦でジョン・リネカーは29勝7敗、ジョン・ドッドソンは19勝8敗となっている。