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ルイスは苦い勝利、ガヌーは圧巻の一本勝ち

日本時間12月10日(日)、 ニューヨーク州オールバニにあるタイムズ・ユニオン・センターで行われたUFCファイトナイト・ニューヨークのメインカードの試合レポート。

【メインイベント】
ヘビー級 5分5ラウンド 
デリック・ルイス vs. シャミル・アブドゥラヒモフ



強打者ルイスは、7月にロイ・ネルソンとの激闘を判定2-1で下し4連勝。現在ランキング10位に付けている。対するロシアのアブドゥラヒモフも、10月にウォルト・ハリスとの接戦を2-1の判定で制して2連勝をマークしたところ。ランキングは15位だ。

1ラウンド、両者オーソドックス。ガードを下げてオクタゴン中央でゆったり構えるルイスと、サークリングするアブドゥラヒモフ。ルイスは豪快に前に出てのローを狙うが、アブドゥラヒモフはカウンターのテイクダウンを決め、そのままサイドで抑えこむ。アブドゥラヒモフはアメリカーナロックを狙うが、ルイスは立ち上がる。やがて突き放すことに成功したルイスは、再びゆったりとプレッシャーをかけて、回るアブドゥラヒモフを追いかける。終盤ルイスが再びローを放ったところで、アブドゥラヒモフがテイクダウンに成功。そのままマウントを奪って優位な体勢でラウンドを終えた。

2ラウンド、セットアップもなく単発の右を狙うルイスに対して、アブドゥラヒモフはまたしても組み付く。レフェリーによるブレイクが入った後、再びルイスは不用意に拳を振るうがアブドゥラヒモフに組み付かれてしまう。再びブレイク。パンチの交錯時にアブドゥラヒモフの拳を目に浴びたルイスは、たびたび目を気にする様子を見せる。ルイスの右ミドルに合わせて、アブドゥラヒモフがまたテイクダウンに成功。下になったルイスは、やがてガードを開いて下から足関節を狙うが、アブドゥラヒモフは冷静に捌いて上に。このラウンドもハーフ上で抑え込み、優位な体勢で終えてみせた。

3ラウンド、前に出るルイスのミドルを捕まえたアブドゥラヒモフが、またしてもテイクダウンを取るが、ルイスはすぐに距離を取って立ち上がる。その後もガードを下げたままゆっくりプレッシャーをかけてビッグショットを狙うルイスと、回るアブドゥラヒモフという攻防が続く。ルイスが左右のフックを大振りすると、アブドゥラヒモフはそれに合わせてテイクダウン。ルイスがガードを取って攻防が止まると、レフェリーによるブレイクが入る。終盤、下がり続けるアブドゥラヒモフに対して、レフェリーのダン・マグリヨータは「次は減点するぞ」と警告した。

4ラウンド。ルイスはまたしても不用意な右の蹴りをつかまれてのテイクダウンを貰うが、立ち上がる。さらに前に出るルイスは右のアッパーをヒットするが、アブドゥラヒモフは組み付いて離れる。中盤、パンチを狙い距離を詰めたルイスは、組みに来たアブドゥラヒモフの両脇を差して押してゆき、逆にテイクダウンに成功! ケージ際でサイドを取るとパウンドの猛連打! さらにニーオンザベリーからマウントに移行してパウンドの雨を降らせると、3分42秒でレフェリーが試合を止めた。

アブドゥラヒモフのサークリングに苦戦しつつも、一度捕らえた後は逃がさず仕留めてみせたルイスだったが、試合後は気落ちした表情で「酷い試合をしてしまったよ。自分の戦いはまったく気に入らない。最後は作戦通りに勝てたけど、もっといい試合をするつもりだったんだ。がっかりしているよ。本当は試合後にトラヴィス・ブラウンかマーク・ハントと戦いたいと言うつもりだったんだけど、こんな試合じゃダメだね。おとなしくしておくよ」と語った。

ヘビー級 5分3ラウンド 
フランシス・ガヌー vs. アンソニー・ハミルトン



フランスのガヌーはUFC参戦以来3連勝を記録し、その全てがKOあるいはTKO勝利だ。現在ランキングは12位。対する米国の36才ハミルトンは、UFCで3勝3敗という戦績を残している。

1ラウンド、オクタゴン中央でゆったりと構えるガヌーに対し、スイッチしながら左右に動くハミルトン。ガヌーのローに合わせてハミルトンはテイクダウンを取るが、ガヌーは立ち上がる。それでもタックルで組み付いて来たハミルトンに対して、ガヌーはスタンディングでキムラグリップを作ると、アームロックを仕掛けながら上に。グリップを保ったままサイドに付いたガヌーは、そのままニーオンザベリー(膝を相手の腹の上に当てるポジション)を作り、そこを支点にハミルトンの身体を持ち上げつつキムラロック。するとハミルトンはたまらずタップ。1分57秒のことだった。

見事な一本勝ちで、さらなる進化を見せたガヌーは「向こうが攻めてきたところで、キムラに捕らえるチャンスが生まれたんだ。ベストなコーチや練習パートナーのおかげだ。次はトップ10の誰かと戦いたい。アンドレイ・アルロフスキーでもトラヴィス・ブラウンでもね」と語った。

ライトヘビー級 5分3ラウンド
コーリー・アンダーソン vs. ショーン・オコンネル




アンダーソンは5月、MMAレジェンドの一人であるショーグンことマウリシオ・フアと対戦。1-2で惜敗して連勝が3でストップしてしまったものの、世界のトップに通じる力を証明してみせた。現在ランキングは9位。対するオコンネルはUFC戦績が2勝4敗、ここのところは2連敗中だ。

1ラウンド、両者オーソドックス。オコンネルはローからワンツーで前に出るが、左に回るアンダーソンはカウンターのダブルレッグでテイクダウン。立ち上がるオコンネルに対して、アンダーソンはバックに回って豪快なスープレックスを放ってサイドに付くと、ハーフ上で胸を合わせて抑え込んでパウンドを放ってゆく。さらにオコンネルを金網に押し付けて肘を落としたアンダーソンは、立ち上がったところを高々と抱えて豪快に叩き付けると、さらにパウンドを落として圧倒的優勢でこのラウンドを終えた。

2ラウンド開始早々、アンダーソンはオコンネルの片足を取ってテイクダウンに成功。再びハーフで抑え込んでパウンドを落とす。やがてアンダーソンは膝を抜きマウントへ。そのまま体を起こしてパウンドを連打すると、ガードするのみとなったオコンネルを見て2分36秒、レフェリーが試合を止めた。

ランカーの実力を見せつけたアンダーソンは「まずは主に感謝したい。僕は聖書を読み、彼は僕の成すべきことを教えて下さったんだ。僕の両親や姉妹たち、そしていつも助けてくれたガールフレンドにも感謝だ。ショーグン戦以来、一からやり直したんだ。パンチ、ヒジ、膝、フィニッシュするためにはなんでもやるつもりだったよ。ニキータ・クリロフ! 俺は勝ったぞ。お前も勝てよ。次にお前と戦いたいからな!」と語った。

ライトヘビー級 5分3ラウンド 
ジアン・ヴィランテ vs. サパルベク・サファロフ




地元ニューヨーク州出身のヴィランテはUFCで現在4勝4敗。前回はイリル・ラティフィに判定で敗れており、現在ランキングは14位だ。対するロシアのサファロフは、これがUFC初参戦。これまでのプロ8試合は全てフィニッシュで勝利している。

1ラウンド、オーソドックスからジャブを突き合う両者。やがて体格と圧力に勝るヴィランテのジャブがカウンターでヒットし、サファロフがフラッシュダウン。さらにヴィランテは右アッパー! 再び倒れたサファロフに鉄槌を浴びせるが、サファロフは顔面を血に染めながらも足を効かせて立ち上がる。

その後もジャブで圧力をかけるヴィランテに対し、サファロフもフックやミドルでカウンターを試みるが、蹴り終わりに左膝を負傷したか、膝を抑える仕草を見せる。それでも立ち続けるサファロフは強烈な左右のフックをヒット! 動きの落ちたヴィランテのジャブに再三右のオーバーハンドを当て、形勢を盛り返してみせた。

2ラウンド、ヴィランテはジャブから、負傷したサファロフの左足に強烈なロー。サファロフのテイクダウン狙いを切っては、クリンチに捕らえてアッパーを見舞ってゆく。さらにローを入れてサファロフの動きを止めたヴィランテは、強烈な右フック。ケージ際に下がったところにクリンチアッパーを連打すると、ガードするだけで打たれるのみとなったサファロフを見て、2分54秒でレフェリーが試合を止めた。

地元で激闘を制したヴィランテは、嬉しさのあまりに放送禁止用語を連発しながら「いいパンチを何発も当てたんだけど、奴は本当にタフだった。ニューヨークのみんなに挨拶したい。そして今日来ている(元マッチメイカーの)ジョー・シウバにも。いつも凄いカードを組んでくれたよな。今日はニューヨークが舞台だったんで、KOを狙い過ぎちまったよ」と語った。