日本時間2016年9月25日(日)にブラジル・ブラジリアのジナシオ・ニルソン・ネルソンで開催されたUFCファイトナイト・ブラジリアのアーリープレリム(前座試合)前半戦の試合レポート。
ライト級 5分3ラウンド
アラン・パトリック vs. スティーブ・レイ
遠い間合いから両足タックルで突進したパトリックは、何度も立ち上がるレイにしつこく食いつきテイクダウンを狙うが、強引にそり投げを狙うとこれを潰され一気にマウントを奪われてしまう。降って湧いたチャンスとばかり、一気にアームバーを狙うレイ!かなり深く見えたこのアームバーを立ち上がって振り落としたパトリックは、その後のスクランブルを制してトップを奪取し今度は丁寧にポジションを進めようと試みる。レイの下からのサブミッションを潰しながら、パトリックがパスガードを仕掛ける中、第1ラウンドが終了した。
大ぶりの右で距離を詰め、片足タックルに飛び込んだパトリックが、バランスを取ろうとするレイの軸足のかかとを捉えてテイクダウンを成功させる。パトリックは金網際でレイをしっかりと寝かせながら、時折パウンドを落として有利なポジションを伺い続ける。残り時間1分26秒、レフリーのマリオ・ヤマサキが攻防が乏しいと判断し、両者にスタンドでの再会を命じると、今度はパトリックの引き込みを潰したレイが相手をバックから4の字フックで制しつつ、コツコツとパウンドを落とし続けた。
遠い間合いからパンチで距離を詰めたパトリックが相手の腰の周囲でクラッチを組むと、レイの背後に回り込み引き倒すようにテイクダウンに成功。レイはしばらく足関節を狙うそぶりを見せていたが、これを振りほどかれるとガードポジションを余儀なくされる。レイはクローズドガードからのサブミッションを狙っているようだが、パトリックはしっかりと相手に密着してチャンスを与えない。ポジションをハーフガードまで進めたパトリックがキムラ、そしてストレートアームバーを狙う中、最終ラウンドの終了を告げるブザーがなった。
ジャッジの判定は29-28、29-28、そして30-27でアラン・パトリック。地元ブラジルのファンの眼前で、緩急をつけた戦い方で下馬評を覆しサウスポーのグラップラー対決を制したアラン・パトリックはこれで13勝2敗。一方、スコットランドのスティーブ・レイは19勝6敗となった。
ウェルター級 5分3ラウンド
ビセンテ・ルーケ vs. ヘクター・ウルビナ

ガードを下げた独特でダイナミックな動きのウルビナに、ルーケはコンパクトな構えから鋭いワンツーを命中させる。ウルビナのタックルを潰したルーケは攻防を至近距離での殴り合いに持ち込むと、右のクロスを皮切りに、返しの左フックそして右ストレートを叩き込む!金網まで後退を余儀なくされたウルビナも左右の強打を振り回して応戦するが、ルーケは軸をずらしながらこれをかわしてトドメの右ストレートでウルビナの顎先を撃ち抜いた。
わずか60秒、自身のホームでもあるブラジリアのファンの眼前で、メキシコのヘクター・ウルビナを粉砕したビセンテ・ルーケはその戦績を10勝5敗1分けと伸ばし、ウルビナは25勝10敗と戦績を落とした。
ライト級 5分3ラウンド
グライコ・フランカ vs. グレゴール・ガレスピー

ガレスピーのタックルを警戒したフランカはガードを低めに構えながらジャブをついて圧力をかけようと試みる。相手のジャブを被弾しながらもストレートとともに両足タックルで飛び込んだガレスピーだがフランカは足を開いてこれを受け止める。3分ほど執拗な抵抗を見せていたフランカの背後に回り、後方に引き倒したガレスピーはすぐにフランカに立ち上がられてしまうが、タックルをフェイントにジャブ、そしてストレートを命中させ、すかさず再びテイクダウンを成功させた。
ワンツー、そして左フックで攻勢に出ていたガレスピーにワンツーを命中させたフランカはすぐに飛びヒザで追い討ちをかけるが、ガレスピーはタックルに切り替えるとテイクダウンを成功させる。すぐに暴れた立ち上がったフランカの伸びのあるパンチを嫌ったガレスピーはタックルで飛び込み残り時間1分20秒でようやく相手をサイドポジションで抑え込み、フランカを削りにかかる。
ラウンド開始とともにダブルレッグで飛び込んだガレスピーは残り時間3分40秒でこれを成功させる。しっかりと密着しながらポジションをハーフ、そしてマウントと進めたガレスピーは、片手で相手の頭を抱えながらコツコツとパウンドを振るい続ける。残り時間2分、フランカは暴れて立ち上がりかかるものの、ガレスピーは相手を逃がさない。さらにポジションをバックまで進めたガレスピーが左右のパウンドを落とす中、試合終了のブザーが鳴った。
ジャッジはこの一戦を29-27 のユナニマス判定でグレゴール・ガレスピーを勝者と判定。得意のレスリングを駆使して自身のUFCデビュー戦を成功させたガレスピーは無敗記録を更新し8勝0敗。対するTUFブラジル・シーズン4優勝者の優勝者のグライコ・フランカは14勝5敗となった。