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サークノフ、オービン・メルシエが地元で一本勝ち

日本時間12月11日(日)、 カナダ・オンタリオ州トロントにあるエア・カナダ・センターで行われたUFC 206におけるプレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の試合レポート。

ライトヘビー級 5分3ラウンド 
ニキータ・クリロフ vs. ミシャ・サークノフ




ウクライナ出身にして極真空手をベースにするクリロフは、14年3月にオヴィンス・サンプルーに敗れて以来UFCで5連勝。しかもその全てをフィニッシュしており、現在ランキング8位に付けている。対してラトヴィア出身、現在はカナダに拠点を置くサークノフは、昨年8月にUFCデビューして以来3連勝中。こちらもその全試合をフィニッシュで決めており、現在ランキングは13位だ。

1ラウンド、サウスポーから距離を詰めようとするサークノフに対し、クリロフはオーソドックスでサークリングしては、左右の蹴りを放ってゆく。やがてクリロフの右のハイをダッキングしたサークノフがテイクダウン。しかしクリロフはギロチンを仕掛けて立ち上がって振りほどく。再び同じ展開でサークノフがテイクダウンをするが、クリロフはスクランブルから逆にテイクダウンで上に。その後お互いスイープを交換して立ち上がった。

さらに前進して距離を詰めるサークノフは、クリロフのミドルに合わせて強烈な左ストレートをヒット! 膝が落ちたクリロフにすかさずギロチンを仕掛けて絞り上げると、4分38秒でクリロフがタップした。

ホームグラウンドで会心の勝利を得たサークノフは「なによりもこの街で勝てたことが嬉しいね! 蹴りに合わせてストレートを打てというアドヴァイスに従ったんだ。最初は蹴りを出して、蹴り合いになると相手に思わせたんだよ。次はショーグン・フアのようなレジェンドと戦えたら嬉しいね」と語った。


ライト級 5分3ラウンド 
オリビエ・オービン・メルシエ vs. ドリュー・ドーバー




地元カナダのオービン・メルシエは、これまでUFCで4勝2敗の好戦績を残している。対する米故国のドーバーはUFCでは3勝3敗。このところ2連勝中だ。

1ラウンド、サウスポーの両者。軽快なフットワークから前に出るドーバーに対し、リーチに勝るオービン・メルシエは回りながらジャブや左ストレートのカウンターを当てる。オービン・メルシエはさらに右ジャブや左ストレートのカウンターを当て、ドーバーの顔面を血に染めてみせた。終盤になってドーバーも中に入ってのストレートを当てる場面を見せた。

2ラウンド序盤、両者の距離が近づいたところで、ドーバーの左がヒットしてオービン・メルシエがダウン! さらにパウンドを放ってゆくが、オービン・メルシエはクローズドガードで防ぐ。さらにドーバー腰を上げたところで、オービン・メルシエは下から足を絡めてドーバーを倒して上を取り返す。さらにバックを奪ったオービン・メルシエは、四の字ロックを完成。そこからチョークを狙い続け、遂に右腕を喉元に食い込ませると、2分57秒でタップを奪ってみせた。

祖国で会心の勝利を得たオービン・メルシエは「素晴らしいコーチたちのおかげさ。そして僕のジャブはGSPのタイミングだよ。この美しい街で勝てて嬉しいね!」と語った。


女子ストロー級 5分3ラウンド 
ヴァレリー・レターノー vs. ビビアン・ペレイラ




カナダのレターノーはUFC登場後3連勝を飾ったが、その後王者のヨアンナ・イェンドジェイチック、ヨアンナ・カルダーウッドという強豪相手に連敗し、現在ランキングは9位。だが今回は体重オーバーで罰金を受けての試合となる。対するブラジルのペレイラは、11戦全勝という戦績をもって今回UFC初参戦だ。

1ラウンド、オーソドックスの両者。リーチに勝るレターノーは右に回りながらジャブを伸ばす。やがてペレイラの右ミドルをキャッチしたレターノーがテイクダウン。体格差を活かしてペレイラを抑え込んでパウンドを入れてゆく。ガードに戻したペレイラは、やがてスクランブルから立ち上がることに成功。逆にテイクダウンを狙うが、懐の深いレターノーを倒すことはできなかった。

2ラウンド、レターノーはスイッチを繰り返しながら距離を保ち、ジャブや蹴りを放つ。リーチで劣るペレイラはパンチを返すが、なかなか届かずにレターノーの打撃を被弾し続ける。後半、前に出て組み付くことに成功したペレイラは、投げてのテイクダウンに成功。レターノーのガードの中からパウンドを放つが、レターノーは下からのサブミッションを狙い、それをペレイラが嫌ったところで立ち上がってみせた。

3ラウンド、ジャブを付いてゆくレターノー。対するペレイラのカウンターのジャブも当たりはじめる。後半にペレイラは組み付いて脇を差してケージ際に押してゆくが、レターノーは振りほどく。お互いに決定打の出ないまま両者はラウンドを終えた。

判定の結果は2-1(29-28、28-29、29-28)で2、3ラウンドをわずかな差で取ったペレイラに。体格差とアウェーの地という不利を乗り越えてUFC初勝利を収めるとともに、無敗を守ってみせた。


バンタム級 5分3ラウンド 
ミッチ・ガニョン vs. マシュー・ロペス




地元カナダのガニョンは2014年12月に元王者のヘナン・バラオンに敗れて以来の登場。それまでUFCで4連勝を飾っており、バラオン戦以来度重なった負傷を乗り越えての復活だ。対する米国のロペスは、昨年6月のUFCデビュー戦にて寝業師ハニ・ヤヒーラの肩固めに屈し、プロ9戦目にして初黒星を喫している。

1ラウンド。サウスポーのロペスに対し、オーソドックスのガニョンはパンチで距離を詰めて組み付いてからのテイクダウンを狙うが、ロペスは投げ返してディフェンス。離れると、左右のフックで前に出て来たロペスに対して、ガニョンの左フックが炸裂! 崩れたロペスの上に乗ったガニョンは強烈な膝とパウンドの連打! さらにバックからチョークを狙うが、ロペスはディフェンスして身体を捻って上になることに成功。逆にパウンドを落としてゆく。

下から足を使って突き放すことに成功したガニョンは、すぐに立ち上がって距離を詰めて片足を取ってテイクダウン。ロペスも下から草刈りを仕掛けてガニョンの体勢を崩すと、両者は足関節を狙い合った。

2ラウンド、ガニョンは距離を詰めてテイクダウンを狙うが、ロペスは反り投げでカウンターして上に。下になったガニョンは足を効かせるが、ロペスはその足を担いでバックを奪うと、強烈なパウンドからチョークへ。ガニョンはそれをディフェンスして立ち上がろうとするが、ロペスは上のポジションを取り続け、パウンドを入れていき1ラウンドの劣勢を挽回してみせた。

3ラウンド早々、ガニョンのローがロペスの股間にまともにヒットして試合が中断。再開後も距離を詰めて組み付いたロペスは、テイクダウンから素早くバックに回る。ガニョンはチョーク狙いを守り動き続け、やがて振りほどくことに成功した。スタンドに戻ると前に出るガニョンだが、ロペスはダブルレッグで再びテイクダウンに成功。パウンドからバックを奪うと、パウンドを交えたチョーク狙いで優位なポジションを取り続けた。

激闘の判定は3-0(29-28、29-28、29-27)で2、3ラウンドを盛り返したロペスに。レスリング力を生かし、アウェーの地における嬉しいUFC初勝利だった。