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サンパウロの前座全6試合、全て一本かKOで決着

日本時間11月20日(日)、 ブラジル・サンパウロにあるジナージオ・ド・イビラプエラで行われたUFCファイトナイト・サンパウロにおけるプレリミナリーカード(前座試合)の試合レポート。

ミドル級 5分3ラウンド 
セザール・フェレイラ vs. ジャック・ハーマンソン




TUFブラジル覇者のフェレイラは、前回アンソニー・スミスを判定で下して2連勝中。対するハーマンソンは、前回のUFCデビュー戦でスコット・アスカムを判定で下し、現在9連勝中だ。

1ラウンド、軽快なフットワークでスイッチをしながら舞うハーマンソンに対し、フェレイラはサウスポーで距離を詰めに行く。やがてハーマンソンの方が前足での前蹴りや横蹴りで前に出ると、フェレイラは強烈な左ミドルでカウンター。さらにフェレイラは前に来るハーマンソンにカウンターの左ストレートを当てた。

2ラウンド、詰めてきたハーマンソンの右ミドルをキャッチしたフェレイラは、そのままテイクダウンを決めてサイドに。一度ハーフで胸を合わせてから肩固めに体勢に入ったフェレイラは、さらにサイドに入って締めを強める。しばらく耐えていたハーマンソンだが、2分11秒でタップした。

地元の大歓声のなか快勝したフェレイラは「みんなありがとう。ケガもあり引退も考えたけど、今年は必死でやってきた。夢があればそれを目指すべきだ」と語った。


ライトヘビー級 5分3ラウンド 
マルコス・ホジェリオ・デ・リマ vs. ガジムラド・アンティグロフ




地元サンパウロのデ・リマは前回、クリント・ヘスターに肩固めで快勝、UFC戦績を3勝1敗と伸ばしている。対するロシアのアンティグロフは、13年の年末から実に12連勝を記録し、今回のUFC初参戦を決めた。

1ラウンド、アンティグロフは片足タックルでテイクダウンを奪い、そのままマウントへ。デ・リマが返そうとしてきたところにノーアーム・ギロチンを合わせる。対してうまく対角線を取る形でサイドに回って防御の姿勢を取ったデ・リマだったが、アンティグロフは首を取ったまま片足を絡むハーフガード、さらにフルガードに戻して締め上げる。しばらく上からパンチを打って抵抗したデ・リマだったが、1分7秒でタップした。

敵地に乗り込んでのUFC初参戦を見事に勝利で飾ったアンティグロフは「調子は完全だった。とにかく嬉しいよ」と語った。


バンタム級 5分3ラウンド 
ジョニー・エドゥアルド vs. マニー・ガンブリヤン




エドゥアルドは昨年12月、アルジャメイン・スターリングに敗れて以来の登場。かつてジェフ・カランやエディ・ワインランドなどの強豪を倒しており、現在ランキング13位。対するガンブリヤンは4月、ジョン・ドッドソンの前にTKO負けを喫しており、巻き返しを狙う。

1ラウンド、両者オーソドックス。リーチに劣るガンブリヤンは、クラウチングスタイルで前に出て、大振りの右を放つ。さらにテイクダウンを狙うがエドゥアルドはディフェンスし、距離を取ってローを放っていった。

2ラウンド。前に出たガンブリヤンに、エドゥアルドのカウンターの左ジャブがヒット! 尻餅を付いたガンブリヤンにパウンドで追い打ちをかけると、46秒の時点でレフェリーが試合を止めた。

師のアンドレ・ペデネイラスらと喜びを分かち合った38才のエドゥアルドは「僕に再び試合をするチャンスをくれたUFCに感謝したい。でも一年に一度じゃなく、もっと戦いたいんだ。セコンドの相手をよく見て動けという指示はよく聞こえたよ。相手のマニーはボクシングがうまく、パンチ力もある。はるか米国からこの試合にやってきてくれたことを称えたい」と語った。

さらに敗れたガンブリヤンは、「みんな驚くかもしれないけど・・・今まで長く戦ってきた。ブラジルに来たのは初めてで楽しかったけど、これで終わりにしようと思う。続けるのがキツくなってきたんだ。すごく良いキャリアを送れたと思う」と引退を表明。オクタゴンにひざまずき、キスをした。


ヘビー級 5分3ラウンド 
ルイス・エンリケ vs. クリスチャン・コロンボ




エンリケは7月、デミトリ・ソモリヤコフにチョークで快勝。対するデンマークのコロンボは前回のUFCデビュー戦にて、ジャリス・ダンホとドロー。今回初勝利を狙う。

1ラウンド、両者オーソドックス。体格に勝るコロンボに対し、エンリケは果敢にワンツーで前に出て組み付き、離れ際にパンチを当てる。さらにパンチから組み付いたエンリケは、大歓声のなかテイクダウンを奪い、上からパウンドを当ててペースを握った。

2ラウンド早々、またしてもエンリケがダブルレッグでテイクダウンに成功し、パウンドを当ててゆく。コロンボも立ち上がるが、エンリケはすぐにまたテイクダウンし、上からのヒジでコロンボの顔面を切り裂き、終始上から優位に試合を進めた。

3ラウンドも突進してテイクダウンを奪ったエンリケは、ハーフの上からパウンド。コロンボがスクランブルを試みると、それをがぶって潰したエンリケはアームインギロチンへ。そのまま締め上げて2分12秒でタップを奪った。

相手を終始圧倒し、最後はフィニッシュしてみせたエンリケは「僕は自分に厳しいから、今日の試合も打撃を当てられなかったし、もっとパンチを出すべきだったと思うけど、僕はレスリングも柔術もうまくなっている。ブラジルという最高の場所でトレーニングしているしね。さらに上に行きたいと思う。コーチのペドロ・ヒーゾに感謝したい」と語った。


バンタム級 5分3ラウンド 
ペドロ・ムニョス vs. ジャスティン・スコギンズ




地元サンパウロ出身のムニョスは7月、ラッセル・ドーンにギロチンで一本勝ち。対するアメリカのスコギンズは前回、レイ・ボーグに判定勝ちして2連勝中。現在フライ級11位に付けており、今回は階級を上げての参戦だ。

1ラウンド、いつものようにアメリカン・カラテ流の広いスタンスでステップを踏むスコギンズに対し、ムニョスは前足へのローを当て、プレッシャーをかけてゆく。対してスイッチを繰り返すスコギンズは、サークリングして距離を取りながらジャブや、ロー、ハイ、横蹴り、後ろ廻しなどを繰り出していった。

2ラウンドも、距離を詰めるムニョスに対してスコギンズが多彩なカウンターで対抗する展開が続く。やがて前蹴りを放ったスコギンズがバランスを崩したところで、ムニョスがすかさずアームインギロチンに! 大歓声が上がるなか締め上げると1分55秒、スコギンズはたまらずタップした。

極めの力を見せつけたムニョスは「スコギンズは素晴らしい相手で、いい試合ができた。家族に感謝したい。アメリカのファン、コーチのハファエル・コルデイロにも。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを貰えると嬉しいな」と語った。

ちなみにこの試合のレフェリーは、往年のブラジリアン柔術世界王者にしてMMAファイターのヴィトー・シャオリン・ヒベイロだった。


ライトヘビー級 5分3ラウンド 
フランシマー・バローゾ vs. ダレン・スチュワート




地元ブラジルのバローゾは5月、ニキタ・クリロフにチョークで敗戦。しかしUFC戦績は3勝2敗と勝ち越している。対する英国のスチュワートはこれまで7戦全勝。今回、敵地に乗り込んでのUFCデビュー戦を迎えた。

1ラウンド開始早々に組み合った2人。スチュワートが金網まで押して行った時に、その頭がバローゾのアゴにヒット。顔をしかめてバッティングをアピールするバローゾだが、レフェリーは試合を中断せず。そのまま倒れ込んだバローゾにスチュワートがパウンドを連打すると、1分34秒でレフェリーが試合を止めた。

すっきりしない形での勝利を得たスチュワートは「確かにヘッドバットしてしまった。申し訳ない。わざとじゃないんだ。ブラジルの皆さんがブーイングするのは分かる。でも僕は皆さんに感謝したい」と語った。