日本時間6月19日(日)、カナダ・オンタリオ州オタワにあるTDプレイス・アリーナで行われたUFCファイトナイト・オタワにおけるメインカード(セミメインイベントまで)の結果は以下の通り。
セミメインイベント
ウェルター級 5分3ラウンド
ドナルド・セラーニ vs. パトリック・コーテ

昨年12月にハファエル・ドス・アンジョスのライト級王座に挑戦するも、重いミドルをもらって1ラウンドで散ったセラーニは、今年2月にウェルター級転向第1戦を敢行。アレックス・オリベイラを1ラウンド三角締めで仕留めてみせた。今回この階級で2戦目を迎えることとなるが、未だにライト級でもランキングは4位だ。
対するは地元カナダの36才のベテラン、コーテ。08年には当時無敵を誇ったアンデウソン・シウバのミドル級タイトルに挑戦したこともあるハードパンチャーは、13年にウェルター級に転向。それ以来5勝1敗の好成績を残している。
勝者はウェルター級ランキング入りが見えてくる、ビッグネーム二人による注目のセミメインイベントだ。
1ラウンド、両者オーソドックス。コーテの右をかいくぐったセラーニは、ダブルレッグでテイクダウンに成功。パウンドを見舞うが、コーテはオモプラッタの仕掛けからスクランブルで立ち上がることに成功。
スタンドに戻ると、セラーニは再びコーテにカウンターのテイクダウンを合わせると、ハーフで抑え込む。コーテがリバーサルを試みたところでバックを奪ったセラーニは、チョークを狙ってゆくがコーテも防御。やがて脱出に成功した。
2ラウンド。ジャブから重い右を放つコーテに対し、セラーニは強烈な右のローを何度も当てる。コーテも右アッパーを返すが、セラーニはさらに右のインロー、アウトローを当ててダメージを蓄積させてゆく。さらに強烈な左ジャブを当てたセラーニは、距離が詰まると右から左! ダウンしたコーテに肘を何発か当てると、自ら立ってスタンド戦を要求した。
立ち上がったコーテはすぐさまセラーニに向かってゆくが、カウンターのジャブで突き放される。その後もセローニはコンビネーションを当てていった。
3ラウンド。距離を詰めて来たコーテに対し、セラーニの強烈は左フックがヒット! ダウンしたコーテだがセラーニは深追いせず、試合をスタンド戦に戻す。
コーテの強打をさして警戒する素振りも見せずに前に出たセラーニは、強烈な左フックから右を二発! 倒れて抵抗できなくなったコーテに何発かパウンドを当てると、2分35秒でレフェリーが試合をストップした。
抜群のタイミングのテイクダウンと見事なポジショニング、強烈なローと正確な左右のパンチで強さを存分に見せつけたセラーニは「(自分はスロースターターだから)早いうちから、いかにエンジン全開にするかが問題だったんだ。だから早く会場入りしたら最初からすごく調子が良かった。そのおかげじゃないかな。ライト級だろうがウェルター級だろうが、なんでもいいよ。(7月前半の)UFC 200前後には合計36試合あるみたいだから、そのうちの一つで戦えたら嬉しいね」と語った。
ライトヘビー級 5分3ラウンド
スティーブ・ボッセ vs. ショーン・オコンネル

地元カナダの34才ボッセは、UFCデビュー戦こそ敗れたものの、前回はジェームズ・テフナを1ラウンドKOに下している。
対する米国のオコンネルは、昨年5月にアンソニー・ペロシュを1ラウンドKOに下したものの、今年1月にはイリル・ラティフィの強打に屈している。
1ラウンド、両者オーソドックスに構える。ボッセは軽快なステップから強烈なワンツーを繰り出すが、オコンネルも左右のフックで迎撃。お互い強いパンチを当て合う展開に。やがてオコンネルのカウンターの右が連打でヒットし、ボッセはダウン!
襲いかかるオコンネルだが、ボッセはガードで凌いで立ち上がると、逆に強烈なストレートを返す。その後も両者は、スタンドで正面から強打を交換し合って場内を沸かせてみせた。
2ラウンド。両者は再び正面から打ち合い、ボッセの右ストレートを何度も当たる。クリンチの攻防を経て、ボッセはさらに右アッパーから左右のフックをヒット。さらにオコンネルの蹴りを捕まえてグラウンドに持ち込むとパウンドの連打! 大きなダメージを受けたオコンネルだが、必死に凌いで立ち上がってみせた。
3ラウンド。またしても打ち合って、場内を沸かせる両者。ボッセは何度もスピニングバックフィストを当てるが、オコンネルは動じず左フックを返す。
残り僅かの時点で、両者はお互いに足を止めて打ち合うことに同意。防御を無視して激しく打ち合って場内を再び沸かせてみせた。
凄まじいタフネスを見せつけた両者による激闘の判定は、3-0 (29-28, 29-28, 29-27)でボッセに。1ラウンドの大ピンチを乗り越えた勝者は「まずは、いい試合をした対戦相手のショーン・オコンネルに感謝したい。いいチームがいて、3ラウンド戦う準備はできていたよ。これからも勝ち続けたいね!」 と語り、地元の大歓声に応えた。
ライト級 5分3ラウンド
オリビエ・オービン・メルシエ vs. ティボー・グティ

地元カナダの27才、オービン・メルシエはUFC3連勝後、前回カーロス・フェレイラに判定で敗れている。
対するフランスのグティは前回、10戦全勝の戦績をもってUFCデビュー戦に臨んだものの、テーム・パッカレンのチョークに屈している。 どちらもここで勝って、是非勢いを取り戻したいところだ。
1ラウンド。オーソドックスのグティに対し、オービン・メルシエはサウスポーからのシングルレッグを狙うが、防がれる。さらに強烈な左のハイ、ミドルを見せるオービン・メルシエは、シングルから抱え上げてテイクダウンに成功。
胸を合わせて抑え込んだオービン・メルシエは、細かいパウンドを打ち込んでからバックへ。さらに亀になったグティに対し、膝固めの要領で足を搦めるトラックポジションからの攻撃を狙うが、汗で滑ったか下になって逆にパウンドをもらうことに。
その後スタンドに戻ると、ややスタミナを失ったかに見えるオービン・メルシエに、グティがパンチのラッシュを浴びせていった。
2ラウンド。オービン・メルシエはシングルレッグに入るが、グティがディフェンス。グティがパンチで前に出ると、鋭いカウンタージャブを当てたオービン・メルシエは、さらにカウンターのダブルレッグでテイクダウンに成功。
グティを金網に詰めて動きを止めたオービン・メルシエは、ガードの中からパウンドとエルボーを打ち込んでいった。
3ラウンド。消耗したグティに対し、すぐに組み付いたオービン・メルシエは、テイクダウンからバックに回る。そのまま四の字フックを作ったオービン・メルシエは、パウンドで削ってから2分28秒でチョークを極めてみせた。
勝者は「タフな試合になることは分かっていたよ。だから時間をかけて削ってフィニッシュするつもりだったんだ。向こうは汗で滑り易かったから、四の字フックでしっかり固定したんだ」と語った。
女子フライ級(キャッチウェイト) 5分3ラウンド
ヴァレリー・レターノー vs. ジョアン・コールダウッド
ストロー級ランカーの両者が、キャッチウェイト125パウンド契約で行うこの試合。地元カナダ出身のレターノーは前回、女子ストロー級王者ヨアンナ・ イェンドジェイチェクに挑戦するも5ラウンド判定負け。 現在ストロー級ランキング5位。
対するスコットランド出身のコールダウッドはUFC2勝1敗、プロ通算10勝1敗の戦績を持っている。現在ランキングはストローッ級12位だ。
1ラウンド。両者オーソドックスに構えるコールダウッドは組み付いてテイクダウンに成功。レターノーは下から腕十字を狙い、コールダウッドが警戒して体を起こしたところで両足で蹴って脱出。
スタンドに戻ると、コールダウッドは右のスピニングバックフィストがヒット! ダウンしたレターノーにコールダウッドはパウンドのラッシュを仕掛けるが、レターノーは凌いで立ち上がる。その後も両者はスタンドで激しく打ち合った。
2ラウンド。レターノーはワンツーからのハイをヒット。その後どちらも鋭いジャブやヒジ、膝を交換する。やがてコールダウッドがタックルに入りテイクダウンに成功。レターノーはキムラ狙いから立ち上がる。
その後、コールダウッドはレターノーの蹴りを捕まえて再びテイクダウン。レターノーは下から肘を繰り出していった。
3ラウンド。コールダウッドは前蹴りやバックスピンを繰り出す。さらにコールダウッドの前蹴りがヒットし、レターノーは明らかに効いた素振りを見せる。
その後再びコールダウッドが左前蹴りを放つと、レターノーは効いて背中を見せてしまい、さらにラッシュをかけたコールダウッドのパンチからバックスピンを貰ってダウン。2分51秒で試合はストップされた。
勝ったコールダウッドは「まずはママにひとこと。私は大丈夫よ! 彼女はタフだと分かっていたから、フルラウンド戦う準備はできていた。フライ級でやる選手はあまりいないから、次はまたストロー級に戻ると思う」と語った。