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勝利にこだわるクルーズ

 



ほとんどのUFCファイターは劇的なノックアウトを食らったり、サブミッションを決められたりすることを不名誉に感じるものだ。あるいは、コナー・マクレガーのトラッシュトーク(舌戦)やロンダ・ラウジーの極め技も彼らの名を広めるのに一役買った。

長年のライバルとして知られるユライア・フェイバーとUFC 199で対決する“ザ・ドミネーター”ことドミニク・クルーズは、ソーシャルメディアで世間を賑わすこともなければ、ノックアウトを得意とする選手でもない。しかし、そんなことを本人はまったく気にしない。

「フェイバーの最大の敵はヤツのエゴだ。勝者として手を挙げられ、(オクタゴンを)去ることがフィニッシュさ」とUFC.comにクルーズは語った。

賢い頭脳とユニークな戦法で何度も王者に輝き、キャリアを築いてきたクルーズ。今年序盤にタイトルを獲得する以前、クルーズは前王者であるT.J.ディラショーが賢さに劣っているため自身を倒せないと批判し、オクタゴン内で知能を使って勝利を収めてきたことにプライドを示した。

また、クルーズはオクタゴンで試合をしていない時間を『FOX(フォックス)』の解説者として過ごしており、そこで際立つ分析力が試合のアドバンテージになると考えているようだ。他人の試合を分析する代わりに、自分の試合をも分析してしまうのがクルーズだ。

「自分で試合を分析して理解するだけの知識がある」とクルーズはコメントした。「試合の途中に調整して、自分の勝率が上げるんだ」

 


“ザ・ドミネーター”が言っていることは否定できない。ここまでUFC全勝を誇り、タイトル戦6試合すべてに勝利している。

クルーズの唯一の汚点となっているのが、2007年のフェイバー戦で喫したサブミッション負けだろう。その後、フェイバーとの2度目の対決は制したクルーズだが、決してフェイバーを甘く見たりはしていない。



クルーズはフェイバーが引き受けなかったディラショーとのタイトル戦を批判している。クルーズは若きころのディラショーをリクルートしたフェイバーがディラショーに負け、すべてを失うことを恐れて試合に出場しなかったと推測しているのだ。

「(ディラショーとの)試合に負けていたら、弁解のしようがなかった」とクルーズは述べた。

1つだけ確かなことはフェイバーがクルーズとの争いを避けていないことだ。日本時間6月5日(日)に2人の約10年に及ぶライバル関係にようやく終止符が打たれることになる。