日本時間7月24日(日)、アメリカ・イリノイ州シカゴにあるユナイテッド・センターで行われたUFC ファイトナイト・シカゴのメインイベント、ホリー・ホルム vs. ワレンチナ・シェフチェンコの試合レポート。
女子バンタム級 5分5ラウンド ホリー・ホルム vs. ワレンチナ・シェフチェンコ 元ボクシング女子世界王者にして、昨年11月にはロンダ・ラウジーをハイキックでKOして王座を奪取、世界を震撼させたホリー・ホルム。今年3月の初防衛戦ではミーシャ・テイトを相手に試合を優勢に進めるものの、最終ラウンドにチョークで大逆転負けを喫し、ランキング2位のポジションで今回の復帰戦に挑んだ。対するキルギス共和国出身のシェフチェンコは、UFCデビュー戦でベテランのサラ・カウフマンに判定2-1で勝利。3月にはアマンダ・ヌネスに判定0-3で敗れてたものの、最終ラウンドを優勢に進めてその力を見せつけた。現在ランキングは7位。ちなみにヌネスは先日、テイトを倒して新王座に輝いており、この試合は前王者と現王者に惜敗した者同士の戦いとなる。 1ラウンド、サウスポーの両者。両手を挙げたムエタイの構えからじりじり近づくシェフチェンコに対して、ホルムは距離を取って横蹴り、膝関節蹴り、ジャブを放つ。シェフチェンコは右のカウンターを狙う。やがて距離を詰めたホルムの逆ワンツーがヒットしてシェフチェンコが尻餅! がシェフチェンコはすぐに立ち上がってみせた。前に出たホルムに組み付いて指したシェフチェンコは、すぐに投げを決めるがホルムも立ち上がる。ホムルはシェフチェンコを金網に押し付けてボディや腿に膝をヒットし、ケージワークの上手さを見せつけた。 2ラウンド。前蹴りや横蹴りを見せるホルムと、左のローを跳ばすシェフチェンコ。やがてシェフチェンコが組み付くが、ホルムは体勢を入れ替えて金網に押し付けての膝。シェフチェンコはそれを振りほどく。その後もホルムが長距離から豪快なストレートを狙うと、シェフチェンコがかわしざまにバックフィストでカウンター、ホルムがそれをブロックする等、緊張感のあるスタンドの攻防が続いた。 3ラウンド。ホルムの前に出て来る動きに合わせ、左右のローや右ジャブ、フックを当てるシェフチェンコ。やがてシェフチェンコはホルムの蹴り足を取ってテイクダウンに成功するが、ホルムはすぐに立ち上がった。しかし脇を差したシェフチェンコは小内刈りでテイクダウン! クリンチの攻防の中でのバッシングで出血したホルムを、そのままハーフで胸を合わせて抑え込む。そのままアクションがなく場内からブーイングが起こるが、やがてシェフチェンコはヒジを落としていった。 4ラウンドもスタンドの攻防が続く。蹴りやジャブで前に出るホルムに対して、シェフチェンコの右フックやジャブのカウンターが当たる場面が目立ってくる。さらにシェフチェンコは、カウンターやフォローアップのローもヒットさせた。 5ラウンド、ホルムはジャブや前蹴りで前に出るが、シェフチェンコのカウンター狙いの前にペースを掴めず、右フックやローをもらってしまう。終盤ホルムは右フックや左を強振するが、有効打を入れることができないまま試合は終了した。 緊張感のある打撃戦が5ラウンド続いたこの試合の判定は、3-0(三者とも49-46)でシェフチェンコに。 ボクシングとキックボクシングの元世界王者ホルムを、カウンター戦法で見事に攻略してみせた勝者は、「この試合は本当に大切な試合だったから、懸命に練習した。協力してくれた仲間、ファン、そしてキルギスの友人たちに感謝したい。今日は自分の全てを込めて戦うつもりで、それをやり遂げることができた。今度は(前回敗れた)アマンダ・ヌネスに挑戦したい」と語った。 敗れた元王者のホルムは「向こうがカウンターパンチャーで、タフガールだって分かっていた。準備はしっかりしてきたけど、試合ではうまく出せなかった。言い訳はしたくない」とコメントしている。