ジェームズ・テフナの試合見る時の利点は、常にどんな戦いになるのかが分かっていたことだろう。ニュージーランド出身でオーストラリア在住のテフナがアメリカ時間24日(火)、34歳で選手生活に別れを告げた。テフナは目まぐるしく華やかなグラウンド技術や息が詰まるようなレスリング攻撃、無茶な回転系の技を駆使するようなファイターではなかった。 テフナは良い意味で保守的で、オクタゴンに上がるたびに素晴らしい試合を見せてくれるファイターだった。 もちろん、保守的な戦い方をする人間は天国も地獄も味わうことになる。テフナはプロ戦績18勝9敗を誇り、最後の10試合をUFCで戦っている。 2003年のデビュー戦ではアピ・ヘマラに敗れているものの、以降6年は試合を重ね、前職のレンガ職人としての証である稲妻が宿ったようなパンチ力と、強情な性格を持つファイターとして評判を集めた。 2010年にUFCから召集がかかり、オーストラリア初開催の大会となったUFC 110でオクタゴンデビューを果たす。第3ラウンドでイゴール・ポクラヤッツをTKOに下し、期待に応える活躍で地元を盛り上げることに貢献。 次に対戦したアレキサンダー・グスタフソンにはサブミッション負けを喫したものの、その後はリカルド・ロメロ、アーロン・ロサ、ジョーイ・ベルトラン、ライアン・ジモーから白星を挙げて4連勝を遂げている。ベルトラン戦ではファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得するなど、自身のキャリア最高の勝利を記録した。 2011年から2013年にかけてトップコンテダーを目指す中で見せた支配力は、テフナをタイトル争いに加わらせるのに十分なものだった。しかし、終わらないケガとの戦いが続き、選手人生を見直すことを強いられた。2016年3月にはスティーブ・ボッセにKO負けし、キャリア2度目のKO黒星を味わったテフナは引退を決意した。 『Facebook(フェイスブック)』を通じて「自分の全部を捧げたつもりだ。オレと付き合いのある人間はオレがどれだけ格闘技に情熱を注いでいたか分かっているはず」とコメントしたテフナは「生まれ持った(格闘技の)素質はなかった。それでも子供の頃の夢をかなえるために努力してきたんだ」と続けた。 一歩一歩戦いながら、その夢を生きたテフナ。それ自体は誇るべきことだ。