マイケル・ビスピンとアンデウソン・シウバは日本時間28日(日)にUFCファイトナイト・ロンドンのメインイベントで激突する。11日(木)、UFCジムを訪れた2人はカメラの前で抱擁を交わした。 しかし、和やかだったのはここまで。最初に言葉で攻撃を仕掛けたのはビスピンの方で、シウバはその間笑みを絶やしていない。 シウバ対ビスピンが激突! 日本時間2016年2月28日(日)開催のUFCファイトナイト・ロンドンをお見逃しなく!40歳のシウバを目の前にして、試合の前にバイアグラは飲むなよとビスピンは冷笑した。 通訳を利用することの多いシウバだが、彼も英語には慣れており、年齢は自分の方が上だが、その分頭も切れるとしっかり言い返している。 36歳のビスピンはシウバの顔に手を伸ばし、彼が新たに蓄えた白髪混じりのひげをなでた。“あんたは年を取り過ぎた”、とビスピンは言い放った。“自分は長年王座に君臨してきた”とシウバが言い返せば、”それはステロイドのおかげだろ”、とビスピン。 シウバに背を向けたビスピンはさらに彼をののしりながら隣の部屋へ入っていった。 決着はまだつかない。運動能力向上薬(PED)の検査で引っかかり、1年の出場停止処分を終えたシウバの復帰戦だけに、この顔合わせは予想の範囲内だったといえよう。 オクタゴンの中で両ファイターはお互いに距離を置いてファンやメディアに対応していたが、誰かが叫び声を上げ、”シウバにメッセージを”とビスピンをけしかけた。それに対し、「ステロイドは臆病者のためのモンだ」と反応が返ってきた。 ビスピンはその後のメディアセッションでも元UFCミドル級王者のシウバにかみつき、PEDとのつながりがうわさされる他のファイターたちにも言及した。 「アンデウソンはすごいファイターだ。多くの偉業を成し遂げた。ところがその実情は、前の試合の検査でPEDの陽性反応が出るというものだった」とビスピンは述べた。「検査されたのはそれが初めてだったんだそうだ。あいつが言ったんだぜ。オレの言葉じゃない」 シウバはPEDに関するビスピンのコメントを受け流した。 通訳を務めるマネジャーのエド・ソアレスを介し、「みんな分かっているだろう」と彼は話し出した。「オレはこのスポーツに長くいるし、人々にいろいろなことを言われてきた。オクタゴンのドアが閉まれば、状況はすぐに変わる」 シウバがメディアセッションで反撃することはなかった。“The Spider Rises Again(ザ・スパイダーはふた浴び立ち上がる)”と書かれた黄色いTシャツを着た彼はよく笑い、自分の言葉を通訳するソレスにちょっかいを出すなど、リラックスした様子。 そんなスパイダーでさえ、家族に促されて引退を考えたこともあるという。だがそれは、まだしばらく先になりそうだ。彼は4月に41歳の誕生日を迎える。 「試合に行き、みんなで家に帰ってくるだろう。すると家族は口をそろえて、“父さん、潮時だ。もうやめなよ”と言うんだ。それでもあと3年は、とオレは考える」とシウバ。 オクタゴンに戻るために、シウバは家族を説得しなければならなかったという。 「家族とは辛抱強く話し合い、体力があって楽しめる限りは試合を続けると説明したんだ」とシウバは述べた。 まだベルトを獲得したことがないビスピンはこの試合を“大きな戦い”と表現する。 「オレのキャリアで最大の戦いだ」と彼は述べた。「久しぶりのロンドンだ。5、6年ぶりの試合で、しかも相手はレジェンドと呼ばれる過去最高のファイター、アンデウソン・シウバだ。もちろん、ここですべてが変わるだろう」 この試合に勝てば、次は王座挑戦だとビスピンは考えている。 「オレが勝ったら人生を賭けてきたハードワークが正しかったと証明される。そうしたらベルトを狙える位置に立てるはずさ。それがずっとオレの願いだった」とビスピンは述べた。「オレの中で燃えたぎっている願望だ」 「アンデウソン・シウバに勝てば、過去5戦で4勝の戦績になる。オレは10年間ぶっ続けでUFCで戦っている。ここでもう11年目だぜ。過去5戦でオレを倒したのは世界王者だけだった。アンデウソンを打ちのめしたら、今度こそ挑戦権を与えられるべきだ。デイナ(ホワイト)、聞いているか」 そう言ってビスピンはUFC代表を名指しし、カメラに指を向けた。 ビスピンの家族はロンドンで暮らしており、久しぶりの試合が待ち切れないという。ロンドンのファンはシウバにも同様に熱心な声援を送るだろうというビスピンだが、自身はまだシウバの過去を許してはいない。