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ジョーンズ、復帰戦に勝利して暫定王者に

日本時間4月24日(日)、ラスベガスにあるMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたUFC 197におけるメインイベントのライトヘビー級暫定王座決定戦、ジョン・ジョーンズvs. オヴィンス・サン・プルー の結果は以下の通り。



ライトヘビー級暫定王座決定戦

5分5ラウンド 
ジョン・ジョーンズ vs. オヴィンス・サン・プルー


 



史上最年少でUFC王座に就き、その後8度の防衛に成功したジョン・ジョーンズは、コカイン使用発覚、ひき逃げ事件を引き起こすなどの度重なる不祥事で敗れずして王座を剥奪されてしまった。その後もさまざまな問題を起こしつつも、今回1年3ヶ月ぶりのオクタゴン登場が決定、世界が注目する天才の復帰戦となった。

本来は正規王者のダニエル・コーミエとジョーンズの再戦が予定されていた本日。しかしコーミエが足の負傷により欠場。代わりに前回ハファエル・カバウカンテに勝利しているサン・プルーに白羽の矢が立てられ、この日の暫定王座決定戦が実現した。

試合開始すると、かつてと同じように野生動物の如く四つ足で前に出たジョーンズ。リラックスした構えで掌を開いてサン・プルーのパンチをパーリングしては、後ろ廻し蹴りや関節蹴り、前蹴り、横蹴りを繰り出してゆく。さらにパンチを捌きながら、歩いて前に出て蹴りを当てるジョーンズに対して、サン・プルーは目立った有効打を当てることができない。終盤クリンチからジョーンズが足を飛ばしてバランスを崩させる場面があった。

2ラウンド。サン・プルーの蹴り足を掴んだジョーンズはテイクダウンを狙うが、サン・プルーは見事なバランスでこれを防御。クリンチの状態でサン・プルーを金網に追い詰めたジョーンズは、強烈な肘をニ方向から連続ヒット。しかしサン・プルーもジャブからの右をクリーンヒットする。その後ジョーンズの関節蹴りや後ろ廻し蹴りを当てると、サン・プルーもパンチを返していった。

3ラウンドはサン・プルーが軽快なジャブを当てるが、ジョーンズも横蹴りや左ストレート、ロー、ミドルと返してゆく。淡々とした打撃の交換が続く展開に、場内からはブーイングも出始める。後半になるについて、ジョンソンが独特の横蹴りやロー、ミドルを当てる場面が目立っていった。

4ラウンド。今まで同様の打撃戦が展開された後、組み付いたジョーンズは高々とサン・プルーを抱え上げてのテイクダウン! しかしサン・プルーはすぐに距離を取って立ち上がる。ジョーンズは膝への飛び関節蹴りからヒジうち。その後ジョーンズは再び組み付いてサン・プルーを金網際に押してゆくと、タックルに移行してテイクダウンに成功。今度はサイドでしっかり抑え込んだジョーンズは、上から細かいヒジを落としてゆく。金網を蹴って立ち上がることに成功したサン・プルーだが、ジョーンズはすかさずもう一度倒すと、今度はニアマウントに。背中を見せたサン・プルーの背後からパンチを繰り出すと、さらに上から強烈なパウンドを落としていった。

そして迎えた最終ラウンド。サン・プルーは変則的なパンチを放つが、ジョーンズはそれを捌いて横蹴りやローなどを返してゆく。判定では明らかに不利なサン・プルーだが、オクタゴン中央を支配して前に出るのはジョーンズの方。やがてサン・プルーをケージに追い詰めたジョーンズはタックルに入り、高々とサン・プルーを持ち上げると、オクタゴン中央までそのまま移動してのテイクダウン。さらにパウンドを落とすがサン・プルーは立ち上がる。その後もサン・プルーをケージに追い詰めて攻撃したジョーンズは、最後は下がりながらサン・プルーの攻撃を受け流して試合を終了した。

判定は3-0 (50-44, 50-45, 50-45)で終始試合を支配したジョーンズに。強烈なインパクトこそ残せなかったものの、完勝で復帰戦を飾り暫定王者の座に就いたジョーンズは、インタビューのジョー・ローガンに祝福されると

「ありがとう。でもこのベルトは要らないよ。本物じゃない。本当のベルトが欲しいんだ。今日は調子が出るのに時間がかかってしまった。持っている技術の25パーセントくらいしか出せなかった気がする。期待していたみんなには申し訳ない。まあ、すべてのものごとには理由があるんだろう。今日は相手の攻撃に反応するかわりに見てしまったんだ。肉体的には最高の仕上がりだったんだけどね。タイトル戦の前にこの試合が必要だったんだと思う。ダニエル・コーミエとの試合が楽しみだ。火曜日か水曜日には練習を再開するよ」と語った。 

敗者のサン・プルーは「ジョンはパウンド・フォー・パウンドのベストだ。そんな相手に短い準備時間でこの場でやることをやって、自分の力を証明できたと思うよ。ハイキックをブロックして手が痺れてしまったよ。ジョンはすごく戦略的で強かった」と語った。