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ジュリー、ウスマン、ブルゴスらが快勝

日本時間4月9日(日)、 アメリカ・ニューヨーク州バッファローにあるキーバンク・センターで行われたUFC 210の プレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の試合レポート。

フェザー級 5分3ラウンド 
マイルズ・ジュリー vs. マイク・デ・ラ・トーレ




かつてデビュー以来15連勝を記録し、五味隆典も1ラウンドでKOしてみせたジュリーは、15年にはドナルド・セラーニとシャーウス・オリヴェイラに連敗。今回は約1年半振りの復帰戦となる。

対するデ・ラ・トーレはUFC2勝3敗。前回敗れているだけに正念場だ。

1ラウンド開始早々、デ・ラ・トーレのジャブに合わせて前足を取ったジュリーがテイクダウンに成功。スクランブルを試みたデ・ラ・トーレをがぶったジュリーは、すぐにバックに回って両足フックを完成する。さらにデ・ラ・トーレを腹這いにしてその身体を完全に伸ばしたジュリーは、強烈なパウンドに連打! さらに向き直ろうとしたデ・ラ・トーレの顔面に肘を落として出血に追い込むと、再びデ・ラ・トーレを腹這いにしてパウンドを連打。3分30秒のところで、レフェリーが試合を止めた。

圧勝で復活を果たした勝者は「戻って来れて最高の気分だ。2連敗したけど、僕はルーザーじゃない。ひたすら学び成長を続けたんだ。毎日自分の中の恐怖と対面し続けてね。僕は帰って来たぞ!」と語った。


ウェルター級 5分3ラウンド 
カマル・ウスマン vs. ショーン・ストリックランド




ナイジェリア出身のウスマンは、そのレスリング力を活かしてUFC登場以来4連勝と波に乗っており、ランキングは11位。対するストリックランドも現在3連勝中だ。

1ラウンド、リーチに勝るストリックランドがジャブで距離を取ろうとするのに対し、ウスマンはスイッチしながら前に出て、シングルレッグに入って抱え上げるとバックに回り膝を放ってゆく。そのままテイクダウンを奪ったウスマンに対し、ストリックランドは下からの足関節を狙うが、ウスマンは腰を落としてそれを防御し、ストリックランドをケージ際に押し付けてはガードの上からパウンドやヒジを放ってゆく。そのままウスマンが優位な状態を保ってラウンドを終えた。

2ラウンド、サークリングするストリックランドをウスマンが追う展開が続く。前ラウンドのウスマンのヒジで左目上を切り裂かれたストリックランドは、出血により視界が遮られているよう。頭を振りながら中に入るウスマンは、左ジャブから強烈な右ストレートを強振し、さらにテイクダウンを狙う。ここは切ってみせたストリックランドだが、離れ際にウスマンの右がヒット! ダウンしたストリックランドにウスマンは上から肘を連打。ストリックランドは下からの足関節を狙うが、ウスマンは落ち着いて対処して上をキープ。なんとかスクランブルで立ち上がったストリックランドだが、その後有効な反撃を繰り出すことはできなかった。

3ラウンド。波に乗ったウスマンは、身体を振りスイッチを繰り返してリラックスした状態で前に出る。タックルのフェイントからダブルパンチの如き動きまで繰り出したウスマンは、ダブルレッグでテイクダウンに成功。身体の圧力でストリックランドをフェンスに押し付け、パウンドを放つウスマン。ストリックランドはやがて後転してスタンドに戻ることに成功するが、その後もウスマンのプレッシャーに押され、ペースを取り返せないまま試合は終了した。

判定は3-0 (30-27, 30-26, 30-26)でウスマンに。 スタンドでもレスリングでも圧倒して5連勝を飾った勝者は「あまり調子は良くなかったんだ。向こうは背が高いからタイミングや距離を掴むのが大変だった。今回はフィニッシュしたかったんだけどね。次はキム・ドンヒョンと戦いたかったんだけど彼は試合が決まってしまった。まだ試合が決まっていない選手の中ではニール・マグニーとやりたいね。楽勝できると思うよ。僕は毎日強くなり続けているから」と語った。


フェザー級 5分3ラウンド 
シェーン・ブルゴス vs. チャールズ・ローザ


ブルゴスは昨年12月のUFCデビューを白星で飾り、デビュー以来8連勝中。対するローザは現在UFCで2勝2敗。ただしその2敗はデニス・シヴァーとヤイール・ロドリゲスという強豪に喫したもの。どちらの試合も判定に持ち込んでおり、ロドリゲス戦は1-2の接戦だった。

1ラウンド、両者オーソドックス。前手のガードを下げ、リラックスした体勢からワンツーで距離を詰めてゆくブルゴスに対し、ローザは半身に構えて時にスイッチをしながらサークリングをしては、横蹴りやローを放つ。それに構わず前に出てパンチのコンビネーションを放つブルゴスだが、ローザのローを前足に貰う場面が目立ってくる。さらにカウンターの後ろ廻し蹴り、跳び二段蹴り、スーパーマンパンチといった変則的な打撃を繰り出すローザに対し、ブルゴスは距離を詰めながら左右の拳を当てていった。

2ラウンド。頭を振りながら前に出てパンチのコンビネーションを放つブルゴスと、サークリングしながら変則的なカウンターで迎え撃つローザという展開が続く。ローザがローやスピニングバックフィストを当てれば、ブルゴスも距離を詰めては左右のパンチをヒットさせた。

3ラウンド、前蹴りも交えて前に出るブルゴスに対し、ローザはシングルレッグに入るがブルゴスはディフェンス。さらに距離を詰めたブルゴスは、ローザのカウンターの右をかいくぐりざまに右アッパーからの左フックをヒット! 倒れたローザは後方に一回転して立つが、ブルゴスはさらにパンチの連打から膝。下がって距離を取るローザに対して、ブルゴスがさらに強烈な右ストレートと左フックをヒット! ローザの膝が再び落ちると、1分59秒でレフェリーが試合を止めた。

見事なKO勝利を収めて、デビュー以来の連勝を9に伸ばしたブルゴスは、「ローザのローは、練習パートナーのジミー・リベラの得意技だから対策はできていたよ。あの右アッパーから左フックのコンビネーションは、まさにこの試合に向けて練習してきたものなんだ。7月22日に(NYで)ぜひまた戦いたいね!」と語った。


ライトヘビー級 5分3ラウンド 
パトリック・カミンズ vs. ヤン・ブラホビッチ


カミンスはここのところ、グローバー・テイシェイラとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラという強豪に連敗中。対するポーランドのブラホビッチもまた、前回はトップランカーの一人、アレクサンダー・グスタフソンに判定で敗れている。

1ラウンド、オーソドックスで様子を見る両者。ブラホビッチは前に出ながら前手の左アッパーを当てると、さらに右から左フックをクリーンヒットしてカミンズがダウン! さらに背後からパンチを当ててゆくブラホビッチだが、カミンズは向き直ると逆に右を当ててブラホビッチを倒すと、がぶりからのチョークを狙ってゆくがすっぽぬける。

試合がスタンドに戻ると、ダメージ故に動きの鈍いカミンズのテイクダウン狙いを切ったブラホビッチがジャブを当ててゆく。それでも前に出るカミンズに、ブラホビッチは再び左アッパーから左フック。前進をやめないカミンズは組み付いて大外刈りでテイクダウン。上からパウンドを狙うが、ブラホビッチも下からの三角締め狙いから立ち上がってみせ、きわめてハイペースの攻防が繰り広げられた1ラウンドが終了した。

2ラウンド。さらに前に出続けるカミンズは、左ジャブやフックを被弾しつつも組み付いてテイクダウンに成功。ブラホビッチは下から三角締めやキムラを狙ってゆくが、カミンズはそれを防いでパウンドを落としてゆく。やがてブラホビッチは足を使って距離を取り、立ち上がることに成功した。

スタンドに戻ると、さらに左を当てたブラホビッチだが、疲労により両手に膝を置く姿も見せる。そんなブラホビッチのテイクダウン狙いをカミンズは切ってみせた。

3ラウンド、ブラホビッチのジャブを被弾しながらも前に出るカミンズは、頭を振りながら逆にコンビネーションを上げる。さらにブラホビッチの右にタックルを合わせたカミンズは、ダックアンダーからテイクダウンに成功。ガードの中からパウンドを落としてゆくカミンズだが、ブラホビッチも足で距離を作って立ち上がる。

スタンドに戻るとブラホビッチは左のミドルからハイを連打。カミンズは組み付いてブラホビッチをがぶると膝を連打する。やがてブラホビッチを引き倒したカミンズは再びガードの中に入るとパウンドを連打し、優位な体勢で試合を終えた。

3ラウンドの消耗戦は、2-0 (29-28, 29-28, 28-28)で序盤のピンチを凌ぎ、盛り返してみせたカミンズに凱歌が上がった。