日本時間2月22日(月)、ペンシルバニア州ピッツバーグのコンソール・エナジー・センターで行われたUFCファイトナイト・ピッツバーグ大会、プレリミナリーファイト(前座試合)後半戦の試合レポート。
ウェルター級 5分3ラウンド
アレックス・ガルシア vs. ショーン・ストリックランド
ドミニカ共和国出身にしてUFC2勝1敗、前戦では復帰したヴェテランのマイク・スウィックに快勝したガルシアと、長身を活かした戦いでUFC3勝1敗のストリックランド。将来のコンテンダー候補同士の一戦となった。
1ラウンド、オーソドックスに構えた両者。前に出るストリックランドにガルシアはシングルレッグを合わせるが、ストリックランドはすぐにスクランブルして逆に背中に付く。やがてガルシアを倒したストリックランドはハーフ上に。そこから細かいパウンドやヒジで削ってゆく。その後強烈なパウンドを浴びたガルシアだが、やがてスクランブルからダブルレッグで逆に上を取ることに成功。ガードを取ったストリックランドは、リーチを活かして内受けを駆使し、うまくガルシアのパウンドを殺していった。
2ラウンド。上背で勝るストリックランドが前足でのインローや前蹴り、ジャブを当てれば、ガルシアも、飛び込んでの右をヒットさせる。やがてガルシアがダブルレッグでテイクダウンに成功。またしてもストリックランドのガードに阻まれて有効なパウンドは打てなかったが、上をキープしたままラウンドを終了した。
勝負の3ラウンド。ストリックランドのローに合わせてガルシアがダブルレッグでテイクダウンに成功。ストリックランドは距離を取って立ち上がることに成功。ストリックランドはリーチを活かして細かいジャブとストレートを当ててゆく。再び組み付いたガルシアはテイクダウンを狙うが、ストリックランドはディフェンス。前に出たいガルシアに対して、ストリックランドは回りながらジャブをヒット。やがて出鼻に強烈なジャブをもらったガルシアがぐらつくと、ストリックランドは一気にパンチのラッシュ!最後は強烈な右ストレートをヒットさせ、4分25秒でガルシアをマットに沈めた。
パウンドを防ぐ巧みなガードワークと、リーチを活かした正確な打撃で見事なKO勝利を収めたストリックランドはこれでUFCで4勝1敗に。「毎日僕は強くなっているんだ。最高の気分だ!」と勝利を喜んだ。
ミドル級 5分3ラウンド
ダニエル・サラフィアン vs. オルワレ・バンブーシェ
前回のUFCデビュー戦でユライア・ホールにKO負けして初黒星を喫したバンブーシェを迎え撃つのは、UFC2勝3敗のサラフィアンだ。
1ラウンド。オーソドックスのサラフィアンと、サウスポーで回るバンブーシェ。変則的な動きをするバンブーシェは、なんと前手での空手流水平打ちのフェイントから左ハイ! ガードの上からサラフィアンをなぎ倒すと、さらにパウンドを集めて1分00秒でTKO勝利。次の瞬間ヒザを付いて神に勝利を感謝した。
鮮烈なTKO勝利を修めたバンブーシェは、「ワオ、神は本当にすげえぜ。俺はあの方に全てを捧げたんだ。俺はミドル級で一番早いし、ヘビー級を倒すパワーも持っているんだ。ボクシングで勝負するつもりだったんだけど、ハイのチャンスがあったから(打ったんだ)。おい、誰だか分かっているよな! お前のところに行くぜ。まだ少し時間がかかるかも知れないけど、絶対お前を捕らえてやるよ!」 と気勢を上げた。
ミドル級 5分3ラウンド
アンソニー・スミス vs. レオナルド・アウグスト・ギマランイス
現在7連勝中、UFCには13年6月にアントニオ・ブラガ・ネトに敗れて以来の登場となるスミスの相手は、現在6連勝中、UFC初登場のブラジル人ファイター、「レレコ」ことギマランイスだ。
1ラウンド。両者オーソドックス。ガードを上げながらムエタイのリズムで歩いて距離を詰めてゆくスミスに対して、ときにスイッチをしながら足を使って回るギマランイス。リーチに勝るスミスは前に出ては右ストレートや右ミドルを当て、さらにヒザを繰り出してゆく。時間が経つにつれてスミスがギマランイスをケージ際に詰めてパンチ、ヒザ、ヒジを当てる場面が増えていった。
2ラウンド、プレッシャーを強めるスミスだが、ギマランイスもカウンターの右をヒット。効かされたスミスはダブルレッグでテイクダウンを取って流れを止めることに成功。そのままスミスは上をキープしてパウンドで削ってゆく。残り30秒のところでスタンドに戻すことに成功したギマランイスは、スタンドで前に出て、スミスのタックルを潰すと逆にバックからのパウンドで猛反撃を見せた。
3ラウンド。勢いに乗ってパンチで前に出るギマランイスは、スミスをケージ際に詰めると上下の連打。たまらずタックルに入ったスミスの背中に回ると、腹固めの形で足を腕に搦めてパウンドを落とし、その後も上から打撃を当ててゆく。やがてブレイクが入って試合がスタンドに戻ると、スミスがパンチで前に出るがギマランイスも反撃。再びスミスのテイクダウンを潰したギマランイスは、上からさらにパウンドを繰り出した。
判定は3-0 (29-28)で序盤優勢に立ったスミスに。2ラウンド終盤から反撃を開始し試合を支配したギマランイスだったが、一歩及ばなかった。
ウェルター級 5分3ラウンド
ジョナビン・ウェブ vs. ネイサン・コイ
前回のUFCデビュー戦で惜敗し、初黒星を喫したウェブと、やはり前回のUFCデビュー戦で敗れているコイ。生き残りを賭けた負けられない戦いとなった。
1ラウンド。サウスポーに構えて距離を詰めようとするコイに対して、オーソドックスで足を使い、上体を振りながら迎え撃つウェブが強烈な右のカウンターを当てる。終盤ウェブがテイクダウンを狙うが、コイにがぶられて不発に終わった。
2ラウンド。コイの蹴り足を取ってグラウンドに持ち込むと同時にバックに回ったウェブは、背後から腕を狙うがコイが振りほどく。その後差しの攻防から、逆にコイがテイクダウン。そのままバックに付くと、やがてハーフの上に付きマウントを奪取。肩固めを狙いつつ上をキープして優位に進めた。
3ラウンド。息が上がったウェブに対して、コイがプレッシャーをかける。コイはさらに組んでの大内刈りを狙うが、それをすかしたウェブは浴びせ倒すと同時に腕狙い。しかし、コイはそれを凌いでスクランブルからダブルレッグで上に。ウェブの体を金網に押し付けてパウンドを放ち、やがて背後に回ってパウンドで削ってゆく。なんとか逃れようとするウェブだが、コイは重くその体にのしかかって上をキープ。ウェブは下からの足関節を狙うが、それを防いだコイがさらにパウンドを落とした所で試合は終了した。
判定は3-0(三者とも29-28)で、後半試合を支配したコイに。37才にしてUFC初勝利を挙げたコイは「ATTのコーチやチームメイト達のおかげだ。もっと強くならないと。リック・ストーリー、お前と戦いたい」とアピールした。